陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

安藤美姫選手の引退表明

2012-10-11 | フィギュアスケート・スポーツ
じつに残念です。無念です。安藤美姫選手の引退表明。
GPシリーズ欠場の知らせを聞いたのが、二日前。
よもやよもやと思っておりましたが、辞める決意が固まっていらしたとは。
やはりコーチ不在で調整するのは、なかなか厳しいんでしょうね。それに初戦が中国杯ですし。やはり顔合わせを避けたいのかも。

フィギュアスケートという種目がいかに個人では成り立ちにくいものか、わかります。リンクに立つ前に背中を押し出してくれる指導者、戻ってきた時に健闘をいちばんに讃えてくれる理解者がいないのは、なかなか辛いですよね。しかも、フィギュアスケートには、キスアンドクライの中継があるわけですし。

とはいえ、あくまで現段階では来季かぎりでということですし、来季の結果しだいではソチ五輪もめざしたいという発言もありますので、希望もほの見えます。アイスショーを楽しんでみたい、競技生活から開放されたい、というその気持ち、わかる気もします。個人の心象のみならず、他の要因も絡んでらっしゃるのかもしれないですが。

しかし、二年前の世界女王返り咲きの演技を見た時にですね、安藤選手、まだまだいけるじゃない、と思わせるものがありましたね。そもそもバンクーバー五輪だって、ずいぶんと惜しかった。

来季以降をどうするかはともかく、去年は見れなかったので今年を心待ちにしていたのに、ファンとしてもとてもとても残念という気持ちが大きいですね。しかも、GPエントリー後の全線欠場表明なので、ペナルティーが科せられ、来季のGPシリーズ出場も難しいという見通しもあるようです。


北島康介選手の例もありますので、淡い復活の期待をもっていますけども。
「お疲れ様でした」を告げるにはまだ早い。
しかし、なにか、氷上の痛々しいすがたを目にするにつけ、気楽に滑ってほしいとも思います。

ちなみに五輪金メダリストの米国のエバン・ライサチェク選手もGPシリーズ初戦を怪我で欠場するようですね。心身ともにベストな状態で試合に臨むというのが、なかなか難しいのがスポーツの世界です。

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