陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

映画「アルマゲドン・コード」

2014-10-30 | 映画──SF・アクション・戦争
2007年のロシア映画「アルマゲドン・コード」は、美貌の潜入捜査官が核兵器テロを阻止すべく、世界を股にかけて活躍するスパイ・アクション。あの「アルマゲドン」とはいっさい関係ありません。DVDの表紙の絵はいささか大げさに描かれているかも。ショットガンを片手に弾幕をくぐり抜ける、ランボーみたいな戦いではないです。

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ニューヨーク・東京・ロンドン・モスクワ──世界の四大都市を狙った核爆弾テロが計画されているという情報が、ロシア連邦保安庁にもたらされます。女性捜査官ダーシャはイスラム人ジャファードに接近し、核兵器を起動させる暗号コードを盗み出す使命を受けるのですが…。

そのジャファードがブッチャーの裏切りに遭って起動キーを奪われてしまいます。
ダーシャは、ハイテク通のアントンをサポート役に、ブッチャーの手下のルイ・デヴィアに接近。三つのコードを入手するデヴィアを追って、舞台はパリ、イタリア、ノルウェー、マレーシアへと移ります。

ダーシャのセクシーで華麗な活躍は目をみはるものがありますけれど、アクションとしてはさほど過激というわけでもない。格闘がないこともないけれど、アンジェリーナ・ジョリーにみたいに派手な肉弾戦で男と渡り合うというほどもでもないです。しかし、敵にした男の正体が明らかになるにつれ緊張感が加速していきます。

断片的にダーシャの恋人とおぼしきパートナーとの回想シーンが挿入されます。
恋人の敵討ちのために血気にはやり、コードの入手に失敗してしまうあたり、冷静に割り切れない部分がなんとも女性らしいといいますか。

デヴィアとダーシャは一時的に協力しマレーシアにて第三のコードを探すことになりますが、米国CIAがその動きを嗅ぎつけている様子。テロリストと勘違いされて狙われてしまいます。
カーアクションあり、ボートあり、パラシュートありの自在に動き回る典型的なアクションの見せ場は用意してあります。にしてもいち女スパイなのに政府専用機まで動かしてしまえるとは。美女の役得なんでしょうか。

最終的にはヒロイン一人がすべて解決してしまえるといういいとこ取りなのですが、最後のシーンは米ロのいわずとも通じあう友好を描いたものといえるでしょうね。

監督はワディム・シメリョフ。
ちなみに撮影にロシア軍が全面協力し、本物のミサイルや爆薬を使用しているそうです。音楽がなかなかそそられますね。

(2011年6月19日)

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