陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

『魔法少女リリカルなのはStrikerSオフィシャルファンブック』

2009-04-20 | 感想・二次創作──魔法少女リリカルなのは


魔法少女リリカルなのはStrikerSという作品は、とかく不感不動な質(たち)の私にとっては、ひさびさにツボにはまった作品だった。が、その観賞を妨げたもののひとつに、システムのわかりづらさがあった。少女たちはとても単純(といっても、安っぽいっという意味ではなく明快であるという意味で)な魂の交流をしていて、台詞はわかりやすくまっすぐに胸のど真ん中に響いてくる。
わからないのはバトルパート。魔法の名称やら、武器のしくみやら。
とくにこの三期は、登場人物が増えて、しかもひとりがふたつやみっつどころじゃない攻撃をしたり。役職があったり、管理組織やら、地名やら。とにかくカタカナがいっぱいでてきてしまって、つたない記憶野にはおさまりきれない。

さて、そんな新米ファンの私が重宝したのがこの一冊『魔法少女リリカルなのはStrikerSオフィシャルファンブック』

魔法少女リリカルなのはStrikerS オフィシャル ファンブック
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なのはStSの解説としては、なのはWikiなるものがあるけれど、ネット上の情報というのは編集者の偏りがはいっているかもしれないし、なによりネット上の長文を眺めるというのはなかなか苦痛でもあるので、使い勝手がよくなかった。
この一冊は、いわば魔法少女リリカルなのはStrikerS解体新書とでも、言おうか。とにかく、イラストや図表が豊富でわかりやすい。しかも、内容の半分以上はカラーなので、見応えたっぷり。

各キャラクターのパーソナルデータや、各話ダイジェストは定番なのだが。アニメ三期だけではなくて、漫画コミックスやサウンドステージ(各巻に収録内容の情報もある)のエピソードを織り込んで時系列順にならべてある。この各話解説には、アイキャッチの画像までついてるし、A's や 1st の補完説明まであるので親切だ(リインフォース二世って、はやてが十一歳のときに生み出したものだったんですね)さらには、古代ベルカ時代からさかのぼる年表もついている。
さらには、人物相関図や製作陣のインタビュー。
いちぶに不要論もささやかれるが、ゲームクリエイターやイラストレーターからの寄せ書きイラストも、華を添える。(本職のアニメーターが描いているイラストは別売してるからでしょうね)

しかし、いちばん価値があるのは巻末、といおうか、この冊子の三分の一を占める、原作者都筑真紀の初期設定資料集。ティアナやスバルなど新人のデバイスや魔法には、詳細なつくりこみがなされてきたことが窺える。
ラフ画を見るかぎり、都築氏は文だけでなく絵もなかなか達者なようだ(もとは漫画家?)

欲をいえば、キャラの衣装や武器、パーソナルデータのみならず、管理局や機動六課オフィス、戦艦アースラ、聖王のゆりかごなどの内部詳細や、地理案内があればよかったのだけれど。

そして、さらに悲しかったのは、人物相関図の家族関係で、なのはさんとフェイトちゃんが別のページに分かれ、しかもユーノのほうが近かったこと!三期の最終回からして嫌な予感がするんだけど、まさか「魔法少女リリカルなのはVivid」や「魔法戦記リリカルなのは Force」で、くっついていたらどうしようかね。

ちなみに今発売されている原画集までは、買う余裕はないですね。定額給付金がきても(苦笑)
しかし、このアニメはマーケティング戦略がよくすすんでいますこと。
なんだかんだいいまして、もとのゲームからのファンもいらっしゃるので、ファン層が厚いのですかね。



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