陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

氷上のなでしこ・浅田真央の四大陸選手権2012

2012-03-14 | フィギュアスケート・スポーツ
今さらの今さらですが、四大陸フィギュアスケート選手権2012の掘り下げレヴュー、その2。今回は女子シングル代表としての浅田真央選手です。変換ミスで「朝球」とか出ましたが、気にしないことにしましょう。

浅田真央選手の今回の目標は、いままで封印してきたトリプアクセルに再挑戦することでした。本番前でも予告していましたよね。SPのアンダーがスカートなのも、トリプルアクセル用なのだとか。ちょっと大胆にみえる衣装ですね。

ショートの演目はニコライ・リムスキー=コルサコフ 交響組曲『シェヘラザード』より。スコアは64.25点。全日本が65.40点ですので、やや本調子じゃないのかもと思えるスコア。トリプルアクセルは挑戦するも、両足着氷で回転が不十分になった模様。最後のレイバックスピンが美しいです。ほんとうに妖精が凍った湖面を舞っているみたいですよね。

フリーの演目はおなじみフランツ・リストの「愛の夢」。スコアは124.37点。けっきょく二位に終わりました。トリプルアクセルには成功したものの、中盤の三回転ルッツで手をつくなどのミスが。失礼ながら、どうしても、腕の振りがややちょこざいに見えてしまうのが残念ですね。ダイナミックにジャンプを飛びたいという一念でそうなっているのかどうか。このスポーツだけに限らないのですが、フォームをなおすというのは、言葉の癖をなおすのとおなじで、自己のアイデンティティの一部を改造してしまうようなこころ細さがともなってくるのかもしれませんね。

SPで首位発進でしたが、アシュレイ・ワグナー選手とは僅差だったので逆転されてしまいました。三位の村上佳菜子選手も60点台で、これが三強と思われたのですが、最終的に佳菜子ちゃんは表彰台を逃してしまって惜しいですね。でも、あまり後腐れなかった表情だったのは、おそらく次なる世界選手権に向けてもう目標を定めているからなんでしょう。

真央選手のエキシビジョンは、リベラの「誓い~ジュピター~」。中国人といいますか、古代人みたいな衣装といいましょうか。以前にもどこかで思いましたが、エキシビジョンのほうが、演技に感情が籠っているし、いいジャンプを飛べている部分があります。いかに本番で自分をリラックスさせて、最高の状態に引き揚げるか、というのはスポーツの世界だけに限らないのですが、たいせつなことですね。

世界選手権での活躍をお祈りしております。


【参考サイト】
フィギュアスケートYoutube-動画Blog
スポーツナビ フィギュアスケート


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