映画「トゥームレイダー２」

昨夏にテレビ放映されていた「トゥームレイダー」の続編、「トゥームレイダー２」（2003年作）を視聴しました。

ハリウッド映画には、人気にあかせて続編を製作するとオリジナルよりも劣るというジンクスがありますが、本作はまあどうでしょうね。ヒロイン、ララ・クラフトの性格はすでに掴んでいるわけですから、そこに惚れ込んで観ることができれば楽しめると思われます。恋愛も盗みでも下心あって油断ならない男と行動を共にしたり、終盤は未開地域に敵味方乗り込んでお宝の争奪戦となる、というトレジャーハンター物によくある運び方は致し方ないにせよ。
どうせ、原作はゲームですしね。

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ギリシア人のトゥームレイダー仲間と共に、地中海の底に眠るアレキサンダー大王が築いた幻の月の神殿の秘宝を求めて、海に潜ったララ・クラフト。しかし、何者かの来襲をうけ、仲間が殺されたあげく、メダリオンと黄金の宝珠とを奪われる。命からがら逃げのびたララは、横取りした男たちが生物兵器を売りさばく悪徳科学者ジョナサン・ライス博士の刺客だと知らされる。
宝珠が示しているのは「パンドラの箱」が眠る人跡未踏の地「いのちのゆりかご」の場所。世界じゅうに疫病をもたらすパンドラの箱を我が物にしようとするライスの野望を阻むために、ララはかつての恋人で、英国の海兵隊を裏切って身を落としたテリー・シェリダンの助けを借りることに…。

ふたりの屈強な男女の追跡劇は、中国、香港そして台北と、今回はアジアを股にかける大活躍かと思いきや、争奪戦の終着点はアフリカはキリマンジャロの密林。前回だと、華麗な空中のワイヤーアクションが圧巻でしたが、今回はどこかで観たようなアジアンマフィアを退治するようなお話になっています。万里の長城をバイクで疾走したり、コウモリみたいな出で立ちで飛び降りて空中遊泳するのは、なかなかひと目を引く演出ですが、ジャングルで得体の知れないクリーチャーに襲われるのは、そこたしのモンスターパニックに堕してしまった感があります。

一作目で試されたのは、ララが亡き父を慕う気持ちと世界を救う決意との葛藤。そして、二作目では自分を裏切ってしまうであろうが愛してはいる男への未練。

アンジェリーナのお相手役をつとめたのは、ジェラルド・バトラー。
監督は、「スピード」のヤン・デ・ポン。


（2010年１月24日）

トゥームレイダー２(2003) - goo 映画