高校生ぐらいまでは、クラスというものがあって、一年で人生が入れ替わるような感覚が味わえました。付き合う人間も異なれば、過ごす時間も異なってくるわけで。二十歳過ぎれば、時間の進みが早くなり、三十歳を過ぎれば、自分が社会的役割を果たしているのか気になるところ。十年を束にして、人生を捉えていかざるを得なくなります。
このブログはもともと、きわめてマイナーなお気に入りアニメのレヴューや二次創作を発端として、はじまりました。つまり、管理人がいま、此処にあるルーツを十年まえに辿ることができます。十年前、誕生したあの作品、いまではどうなっているのか。あらためて追ってみたいと思います。
ちなみに紹介するのは、以下の三作品。
・マリア様がみてる
・魔法少女リリカルなのは
・神無月の巫女
いずれも2004年にテレビアニメがはじまった作品です。
この2004年は、ネット上でよく言われることですが、なかなか画期的なアニメがラインナップした年でもありました。私はそのすべてを視たわけではなかったのですが、「舞-HiME」や「 ローゼンメイデン」もそうですね。人気があったので二期が作られましたし、国民的な人気ロボットシリーズである機動戦士ガンダムシリーズの、2002年発表の「SEED」の続編である 「SEED DESTINY」もこの年ですね。
そのさらに10年前、つまり20年前の1994年にはどんな作品があったかといいますと。
私の好みで言えば「魔法騎士レイアース」「美少女戦士セーラームーンS」あたり。セーラームーンの第四、第五作と「少女革命ウテナ」を除けば、そのあいだ10年間の作品でしっかり観た覚えがあるものほとんどないんですよね。
ところで、2004年という年がどういう年であったかといいますと。
当時は国民に人気絶頂の小泉政権下。製造業界に人材派遣が解禁され、正社員から非正規雇用者への転換が始まっています。年金関連法案が可決されるいっぽう、政治家の年金未納も発覚し年金への不信感が募ります。鳥インフルエンザも発見され、アテネ五輪が開催されました。戦後最高気温を更新する猛暑日がつづき、台風の到来も多かったそうで、「今年の漢字」には「災」が選ばれた程でした。
つまり、ここ近年、ほとんど解決していない暮らしに関わる重大事や自然現象が十年前にもそうであった、ということです。特筆すべきは2004年こそが、日本の総人口がピークに達したときであったこと(一部のデータでは、2008年がピークとされている)。翌年から人口は自然現象に転じます。つまり、統計上はこの年こそが世界で歴史上日本人がいちばん多かった年、ということになります。人口の減少は若年層の現象を意味しますし、必然それは働きざかり世代の縮小、産業の衰退へと進むのです。こう考えてみますと、この2004年という年は、エポックメーキングな年であったと言えますね。
ひょっとすれば、十年まえの作品にいまもって愛着をいだくそのこころは、実はその当時の輝きへの憧憬であったのかもしれません。
このブログはもともと、きわめてマイナーなお気に入りアニメのレヴューや二次創作を発端として、はじまりました。つまり、管理人がいま、此処にあるルーツを十年まえに辿ることができます。十年前、誕生したあの作品、いまではどうなっているのか。あらためて追ってみたいと思います。
ちなみに紹介するのは、以下の三作品。
・マリア様がみてる
・魔法少女リリカルなのは
・神無月の巫女
いずれも2004年にテレビアニメがはじまった作品です。
この2004年は、ネット上でよく言われることですが、なかなか画期的なアニメがラインナップした年でもありました。私はそのすべてを視たわけではなかったのですが、「舞-HiME」や「 ローゼンメイデン」もそうですね。人気があったので二期が作られましたし、国民的な人気ロボットシリーズである機動戦士ガンダムシリーズの、2002年発表の「SEED」の続編である 「SEED DESTINY」もこの年ですね。
そのさらに10年前、つまり20年前の1994年にはどんな作品があったかといいますと。
私の好みで言えば「魔法騎士レイアース」「美少女戦士セーラームーンS」あたり。セーラームーンの第四、第五作と「少女革命ウテナ」を除けば、そのあいだ10年間の作品でしっかり観た覚えがあるものほとんどないんですよね。
ところで、2004年という年がどういう年であったかといいますと。
当時は国民に人気絶頂の小泉政権下。製造業界に人材派遣が解禁され、正社員から非正規雇用者への転換が始まっています。年金関連法案が可決されるいっぽう、政治家の年金未納も発覚し年金への不信感が募ります。鳥インフルエンザも発見され、アテネ五輪が開催されました。戦後最高気温を更新する猛暑日がつづき、台風の到来も多かったそうで、「今年の漢字」には「災」が選ばれた程でした。
つまり、ここ近年、ほとんど解決していない暮らしに関わる重大事や自然現象が十年前にもそうであった、ということです。特筆すべきは2004年こそが、日本の総人口がピークに達したときであったこと(一部のデータでは、2008年がピークとされている)。翌年から人口は自然現象に転じます。つまり、統計上はこの年こそが世界で歴史上日本人がいちばん多かった年、ということになります。人口の減少は若年層の現象を意味しますし、必然それは働きざかり世代の縮小、産業の衰退へと進むのです。こう考えてみますと、この2004年という年は、エポックメーキングな年であったと言えますね。
ひょっとすれば、十年まえの作品にいまもって愛着をいだくそのこころは、実はその当時の輝きへの憧憬であったのかもしれません。