あゆみ（短編） 粟島にて

前に観たことあった舞台
「あゆみ」今回は
（短編）を粟島にて。


元中学校の音楽室。
板張りの小さな部屋に
グランドピアノ。
床には
マスキングテープの線と足跡。

みんなで 入れ替わりながらの役。
不思議な…
でも近いから、一緒に
呼吸してるみたい。

子どもの頃、大人の頃、
色々な時の私、友達。
アルバムのページをめくるたびに、
自分の事もよみがえる
みたいな感覚。
カントリーロードの歌に
キタ(笑)。
個人的に泣ける歌。
スイッチが入らないように
密かに必死だった。

扇風機 蝉の声 緑 日差し、
近くにあって、それはそのまま
自分の子ども時代の風景でもある。
窓の木枠の薄い水色、あれは
祖父母の店先でずっと私が
見ていた色。

始まる前から もうすでに
懐かしさにじんわりしていた。
そんなものが
いつの間にか
溶け込んでいたような
舞台だった。


音楽室の壁の貼り紙の
言葉もなんだか、いい。


こぢんまりした学校も
素敵だった。
外を歩くと足元は
さらっとした砂みたいな？
やっぱ海の近く
なんだなあ～と思った。