『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
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子持山若かへるてのもみつまで~。今日の出来心2017年4月29日(土)

2017年04月29日 08時52分53秒 | Weblog

子持山 若かへるての もみつまで 寝もと 我は思ふ 汝はあどか思ふ【万葉集巻十四3494】

訳)子持山の楓の若葉が紅葉するまでも ずっと寝ようとわたしは思う おまえはどう思うかい

東歌より。

「子持山」

群馬県渋川市北方、沼田市と北群馬郡小野上町の境の山 1296m

という説が多いそう。

性信仰の山と。

「若かへるて」

カヘルテ 楓の木。葉が蛙の手に似ているところから。

「もみつまで」

葉が色づくまで。

もみじ、というのは、このもみつ、から。

春の若葉から、秋の紅葉まで、長い時間。

春から秋まで、ずっと寝ていよう。

共寝の床で男が女に問いかけた形の歌。

 

万葉集の、特に、東歌のこういう歌は、いつも、とっても明るくて良いですね。

当然のことですが、いとしのエリーも、C調言葉に御用心も、知らない、

万葉の東人が、ロマンティックだとか、情緒的だとか、甘美だとか、

そういう言葉も持たずに、それでも、胸いっぱいの思いを、

歌わずにはいられない、という感じが、あったでしょうか。

とってもいいなぁ、と思います。

 

そんな久保田洋司、

5月になると、最初の週は、イベントやライブやそれらのリハーサルや、

7月のソロライブの告知やら、新作制作も。

元気一杯、頑張ります。

 

今日も良い一日になりますように。

美しい明日へ心をこめて歌っています。

洋司