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漫画家アシスタント物語

漫画家アシスタントの馬鹿人生40年と、リタイア後のタイ移住生活。

漫画家アシスタント 第7章 その24

2010年02月21日 20時33分46秒 | 漫画家志望
( この写真は、私が勤めるJプロが入っている東京、目白のマンションです。この間まで、この
 大きな銀杏の木には山の様に黄色い葉があふれていました。 《 2010年2月、撮影 》 )
  
  
【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
 
 
 
                その24
 
 
 
以前、任天堂のスーパーファミコン( ※参照 )の事を書いたのですが・・・・・私
のゲーム好き(病的?)は、プレイステーション( ※参照 )の発売と共に・・・さらに
重症化していきました。
 
ゲームに興味のない人には、分かりにくい話で申し訳ないのですが・・・。私が好
きだったシュミレーションゲームというジャンルには、戦国時代の武将が天下を取
るといった一種の陣取りゲームや、同系統の第2次世界大戦を舞台にしたゲームなど
がありました。
 
これらのゲームには、「 勝利 」までコツコツとじっくり積み上げていく様な「 流
れ 」( シチュエーション )がありましたし、また逆に、コントローラーの操作に俊敏
性や修練性を必要とされませんでしたので、( 神経が鈍感な )私の性に合っていま
した・・・
 
こうして、私は・・・薬物中毒者の様にコントローラーを自分の手脂でベタベタに
光らせるのです・・・。
 
 
Jプロ( ※参照 )でアシスタントの仕事が終わり、目白駅からJR線でさいたま市南区
にあるマンションに帰ると・・・私は、飛びつく様にプレイステーションの起動ス
イッチをいれます・・・
 
そして、オープニングデモ( ※参照 )を見ながらコントローラーを掴むのです・・・・
その瞬間の・・・あの・・・「 旅立ち 」でもする様な・・・高揚感・・・!
 
このパターンに入れば、すでに「 漫画制作 」は絶望的な結果になります。
 
漫画家志望者の中には、「 競馬 」や「 競輪 」、「 パチンコ 」などで同じ気分を味
わいながら『 絶望的な状態 』へ立ち至る人も居れば、風俗店の若い娘さんの腹の上
で『 絶望的な状態 』へ立ち至る人もいます・・・その他・・・・・・「 お酒 」や
「 テレビ 」や「 スポーツ観戦 」等々・・・・・パターンは色々です。
 
「 人生いろいろ 」・・・『 絶望的な状態 』もいろいろ・・・『 馬鹿は無限 』と言
うわけです。
 
もっとも、こんな自堕落な状態に沈殿していては「 漫画制作 」など出来はしません・・
・・・私の様な「 ゲーム中毒者 」でも正気に返る瞬間はあるのです。
 
アシスタントの仕事を終えて( 大体いつも夜の9時~10時頃 )、Jプロのマンションの
ドアを閉めて外へ出た瞬間に・・・
 
 『 よし。これからは、オレの時間だ! オレの漫画を描く時間だ! 』
 
・・・ってな感じで・・・目白通りの夜景を見ながら、自分に言い聞かせるのです。
この「 第一の呪文 」が意外なほど効果があります。
 
私は、自宅に帰るとまっ先に机に向かい「 漫画制作 」に精を出します。
 
時間的には・・・夜の11時頃から・・・・・・
 
2時間ほど。
 
ここまでは・・・良いのですが・・・問題はこれからでして・・・・・
 
2時間ほど「 漫画制作 」をすると・・・
 
 『 もう・・・そろろそ・・・・・・イイんじゃない? 』
 
・・・と、女神の様な・・・悪魔の様な・・・心のささやきが私のお尻をくすぐるの
です・・・・・・
 
お尻をくすぐられても我慢できる程の精神力が私にあろうはずもありませんので・・
・・・・
 
いそいそと・・・パンツをぬいで裏ビデオをスタート・・・いや、違う、そうではな
く(!)・・・ペンを置いて椅子から立ち上がり・・・
  
 『 よし、漫画は描いたぞ・・・! 』( ほんの少しだが・・・ )
 
・・・と、自分に「 第二の呪文 」( これも意外なほど効果的です! )をかけプレイス
テーションの前に移動します。
 
私は・・・朝まで・・・「 織田信長 」になったり、「 山本五十六 」になったり( ※参
照 )して「 変身 」を楽しむわけです・・・・・
 
しかし、これが・・・まさか・・・自分の寿命・・・・・・「 命 」を縮めていたのだ
とは・・・まったく、気付いていませんでした・・・・・
 
 
 
               「 漫画家アシスタント 第7章 その25 」 へつづく・・・


                   ★前の記事へ→ 「漫画家アシスタント第7章 その23」へ戻る 】

 
 
 
 【 ※参照 】
 ・スーパーファミコン・・・任天堂が1990年に発売したカセット式のゲーム機。
  「ドラゴンクエストⅤ」「ファイナルファンタジーⅣ」など・・・。
 ・プレイステーション・・・ソニーが1994年に発売したCD式のゲーム機。2000年
  にはプレイステーション2、2006年にはプレイステーション3が発売された。
 ・Jプロ・・・・・・東京、目白にある漫画家J・Aの仕事場。94年当時、アシスタント
  は5人。連載は隔週誌、月刊誌合わせて4~5本。
 ・オープニングデモ・・・・・ゲーム機のスイッチをONにすると始まるメーカーの
  宣伝タイトルの映像。
 ・~になったり・・・・・・・・シュミレーションゲームのキャラクターである武将や
  将官になって戦略から統治政策まで幅広くその知略を練る事。
 
 
 

 
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52 コメント

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ゲーム (通りすがりの女)
2010-02-21 23:06:55
ゲーム、一度その楽しさを知ってしまったらなかなかやめられませんよね。

今ならネットもそうなのではないかな、と思います。
かく言う私もです・・・(汗)

世の中の実に多くの方が、朝起きて顔を洗うより先にパソコンの電源を入れるのではないでしょうか。なにかの片手間に、調べ物ついでに、パソコンから離れられない人は以外に多いのだと思います。

仕事から帰ってきて、真っ先にパソコンのスイッチを入れる、家事の合間にネット、暇つぶしのゲームがいつのまにか暇以上の時間をつぎ込んでしまう。

いくつか関連書籍も出ていますが、現代社会が抱える問題のひとつではありますね。
返信する
通りすがりの女さん、コメントどうもありがとうございました! (yes)
2010-02-22 02:12:49

 >暇つぶしのゲームがいつのまにか暇以上の時間を
 >つぎ込んでしまう。
 
・・・はい。 その通り!
 
私などは「暇つぶしのゲーム」で「穀つぶし」になったわけ
です!
 
・・・笑い事ではないのですが・・・笑ってしまう不思議な病気!
 
ちなみに、パソコンも朝、顔を洗う前にスイッチを入れ、眠
る直前にスイッチを切る有り様!
 
いつも・・・すぐにパソコンの前に座ってしまう私をカミさんが
横目で睨んでおり・・・
 
「穀つぶし」が家庭までつぶしてしまいそうです・・・・・(汗)
 
 
返信する
Unknown (ねこねこ)
2010-02-22 02:23:01
私なんか
夜中の2時に、猫に起こされて、ふと目が覚めた時も、すぐにPCのスイッチを入れてしまいます。
今TVの8CHで「ライアーゲーム」のプロモーションをやっています。「神埼 直」とか。


http://www.youtube.com/watch?v=s47QDBkqlxI


http://www.youtube.com/watch?v=o9ocQ-w9rWs&feature=related
返信する
Unknown (ふじもん)
2010-02-22 03:52:27
>ちなみに、パソコンも朝、顔を洗う前にスイッチを入れ、眠
>る直前にスイッチを切る有り様!

私もデジタルで漫画を描く様になってからというもの、ついついフラフラと(まさに今のように)サイト巡りに時間を潰してしまっています!

これで万が一、ネットゲームなんてやり始めてしまったら廃人ですよ(´A`)
返信する
深刻なお話の中にも、笑いを (みみ)
2010-02-22 08:28:55
>ふじもんさん、映画館の実情、よくわかりました。ありがとうございます。

ところで

「ナウシカ」やっとみましたが、
1週間で、4回目の挑戦でやっと最後まで。

いつも、見ている最中で、熟睡してしまうのです。

今日は朝の5時から見始めて、ついに最後まで。

要するに、あまりおもしろくなかったということに、、残念、・・、怒られそう。

制作委員会に、徳間書房の5人と、博報堂の3人のテロップが、

理由を考えてみましたが、

自然保護について、言いたいのだろうと思いましたが、教条的というか、教育的というか、宮崎映画の特徴として、真剣になりすぎ。

虫の大きさが不自然で、ちょっと疑問。

そもそも、ストーリーが不自然。
味方側の姫様のキャラがたちすぎ。他に年寄りの戦士がいるが、いまいち。

捕らわれた子供のオームを返すと、何千という巨大オームがおとなしくなるというのは、変です。

変、変、

というのは、虫も、動物も、群れの中で子供がときどき外敵に持っていかれるのは、自然淘汰でしょうがないというながれのなかで、オームが、子供一匹を取り返すために、何千匹も怒りの興奮に陥るというのが、変。

まして、昆虫は、大量に子供を作り、親子の縁が薄いはず。何百という卵がかえるため、親は、子供の顔を知らない。

なんか、納得性がないです。

自然保護というが、もともと巨大昆虫や、毒のある植物など、自分でへんな生命を作りだしておいて、自分で騒ぐという、

宮崎さん、変です。

カール爺さんの方が、ストーリーの流れに、胸打つものがある。

『モンスターVSエイリアン』のストーリーの
ように、大暴れのストーリーの中に
「あぁ、腰が、・・・、なんちゃって、腰なんか初めからないよぅ」とスライムが叫ぶシーンとか、
スーザンが緊張感あるスチエーションで
「こぅ・・、巨大な紙袋ある?」というシーンとか、

http://www.youtube.com/watch?v=s47QDBkqlxI
↑のねこねこさんのお薦め。

随所に笑いがあるのは、アメリカ映画の特徴ですが、宮崎さんにも、ところどころに笑いが欲しいと、思います。






返信する
mogurinさんへお詫び (みみ)
2010-02-22 08:44:49

mogurinさんの、前々章のコメイト

>宗介が、リサの車を発見するが、乗っていなかった。
乗っていなかったというのは、死んでいるということを示唆している。
フジモトの魔法により「ひまわりの家」は水中に埋没しても、みんな助かっている。
水中の「ひまわりの家」で、老婆たち、リサたちが生きている。しかしこれはもはやあの世でも出来事。
だから脚の悪い車いすの老婆たちも無邪気に走り回っている。

申し訳ないですが、私の1テラの東芝デジタルDVDが、買って8か月で、ハードディスクが「録画、再生不能」になってしまって、録画しておいた「ぽにょ」が見れなくなってしまったのです。東芝がハードを交換してくれたのですが、録画したものは見れなくなりました。

そのため、mogurinさんのコメントに基づいて、もう一度、見ることができなく、ぽにょについて、なにも言えなくなってしまいました、お詫びいたします。

返信する
こんにちは。 (さかい)
2010-02-22 13:16:04
前に書いた高田馬場駅前にあったビルの地下にある中華レストランの名前は「金華大飯店」でした。ご存知ですか?自分は、野中のばら先生のお描きになる女の子が可愛くて大好きなので絵を描く時マネしました。吉田ひろゆき先生のお描きになる人物もまねました。暇さえあればストーリーを考えることが大好きでした。しかし、漫画家の現実をみて会社員になりました。しかし諦めきれません。
返信する
Unknown (もも)
2010-02-22 14:12:17
さかいさん、こんにちは。
漫画家になるのはリスクが高すぎるかもしれませんが
同人誌を作ってみるというのはどうでしょうか。
オリジナルの同人誌イベントの中には、商業誌の編集さんが来ていて
持ち込み企画をしている事もあるので、それなりに面白いですよ。
返信する
さかいさんへ (しろちゃん)
2010-02-22 17:00:23
>漫画家の現実をみて会社員になりました

それは、平成何年の、何歳のときでしょうか。

もともとの出身地はどちらでしょうか。

漫画の学校は行かれたのでしょうか。
返信する
ねこねこさん、ふじもんさん、みみさん、さかいさん、ももさん、しろちゃん、コメントありがとうございました! (yes)
2010-02-23 02:43:04
  
 >ねこねこさん、へ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 >ふと目が覚めた時も、すぐにPCのスイッチを入れて・・・
 
昭和30年代にテレビが初めて家庭に入って来た時も、随分と人
の日常や習慣を変えてしまいましたが・・・・
 
この「PC」は・・・もっと激しい変化をもたらしそうですね・・・・・
 
 
 >ふじもんさん、へ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 >万が一、ネットゲームなんてやり始めてしまったら
 >廃人ですよ(´A`)
 
(爆)
 
 
 >みみさん、へ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 >要するに、あまりおもしろくなかったということに・・・
 
それは・・・ホント・・・残念でした・・・・・
 
ただ、「ナウシカ」の公開当時(1984年)の日本のアニメと言え
ば・・・「キン肉」「アラレ」「ドラえ~」・・・そんな時代にこれ
だけの作品を作った事を差し引いていただけたら・・・と、思い
ます。
 
 >子供一匹を取り返すために、何千匹も怒りの興奮に陥る
 >というのが、変・・・
 
みみさんの指摘はそれぞれが、まったくもって正しいと思いま
す・・・でも・・・・・
 
 「それを言っちゃ~おしめェ~よォ!」
 
(・・・と、これは寅さんの台詞ですが・・・・)
 
 >カール爺さんの方が、ストーリーの流れに、
 >胸打つものがある。
 
私も「カール爺さん」は好きです! 「カールのチーズ味」も
大好きです!
 
  ps:「モンスターvs」も3Dで見ました!
 
 
 >さかいさん、へ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 >中華レストランの名前は「金華大飯店」でした。
 >ご存知ですか?
 
すいません・・・ぞ・・・存じておりません。
 
 >漫画家の現実をみて会社員になりました。しかし
 >諦めきれません。
 
そういう人が以外と沢山おられるみたいですね・・・・・
 
ちなみに「暇さえあればストーリーを考えることが大好きでし
た」と、ありますが・・・。それでしたら、「原作」などから始
めてみてはいかがですか・・・?
 
漫画制作と言っても、大変ですので・・・まず、「原作」を書い
て、それを出版社で読んでもらうのです。
 
それから、考えても良いのではないかと思いますが・・・・・。
 
 ps:ももさんからのコメントも、どうかご参考に!
 
 
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