( ↑写真、タイ北部の山上にあるバンポン寺、最近は白だの青だの紫だのと、派手な観光寺をあっ
ちにもこっちにも作る傾向がありますが、このバンポン寺もその一つで、タイ人には特に人気が
あり、観光客が沢山訪れています。写真中央上にあるのが本堂で、そこまでは専用バスを使って
上がります・・・・・《 2024年、8月、撮影 》 )
( ↑写真、バスのチケット売り場には100人以上の参拝客が並んでいます。10人乗りバスが20台以
上、上がり降りを交互に行ってピストン運行しています。片道10分足らずですが、地上の駐車場
は超満状態でかなり混乱しています。料金は往復で150円ほどですが、10分で5台のペースでバ
スが出ますので、8時間の総売上高は36万円・・・・《 2024年、8月、撮影 》 )
( ↑写真、山の上にバスが到着すると、この真っ白い本堂があります。最近はこうしたカラフルな
お寺が沢山建築されていますが、日本の寺院の様な古風な趣はまったくありません。デザインと
奇抜さで人を呼ぼうとするだけで、ブッダの意志とどんな関係があるのかさっぱりわかりません
・・・・・《 2024年、8月、撮影 》 )
( ↑写真、これが本堂の内部です。黄金色の仏舎利塔が本堂の中央にあります。珍しい構造になっ
ています・・・・・《 2024年、8月、撮影 》 )
( ↑写真、これは前回も紹介したチェンダオにあるカフェの写真ですが、人里離れたこんな場所で、
とても美味しいイチゴシェイクと手作りのマスカットケーキがあります。それを知っている旅慣
れた外国人観光客もやって来ます・・・・《 2024年、7月、撮影 》 )
( ↑写真、なぜ、また同じカフェを紹介したのかというと、これを紹介したかったからです。店内
のレジ前に置いてある「アトム」です。この「アトム」はエプロンをしてカップにコーヒーを注
いでいます。あまりにも意外な登場だったので撮影しました。ちなみに、オーナーの家族の日本
土産だそうです・・・・《 2024年、7月、撮影 》 )
( ↑写真、そして、もう一つがこれ、ディタポーン・ボンサノンという画家のイラストです。これは、
松本零士先生のあれですよね? それにしても、美しい‥‥よく描けています・・・・《 2024年、7月、
撮影 》 )
( ↑写真、この国は本当に人がよく死にます。平均寿命が日本より3年ほど若いと、こうも簡単にコ
ロコロと人が死ぬのか‥‥‥70歳前後でバタバタと人が亡くなります。この日は、チェンマイで
も有名な高僧の葬儀がありました。市長や市議会議員など、多くのVIPも参加する盛大な葬儀です。
画面中央の紫のピラミッド状の箱が棺桶です・・・・《 2024年、8月、撮影 》 )
( ↑写真、タイでは高僧など特別な人のみ、火葬場ではなく寺院の敷地内で火葬します。これは、その
前のご焼香の列です。右側に棺を納めた塔が組まれ、この塔に火がつけられます・・・・《 2024年、8月、
撮影 》 )
( ↑写真、火がつけられたのですが、延焼が激しく、周りの花壇にまで火が回ったので、急遽消防車が
出動して鎮火させます。これで葬儀の式次第は終了。ご遺体の焼ける匂いの中、参列者はそれぞれ解
散します・・・・《 2024年、8月、撮影 》 )
【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
その29
先月の中旬‥‥‥‥
文芸雑誌「 すばる9月号 」に「 小説すばる新人賞 」の第一次選考通過作品の発表が掲載されまし
た‥‥‥‥
皆様の予想をくつがえす、意外な結果が出たのかどうか‥‥‥‥
‥‥‥‥その結果は‥‥‥‥
「すばる・9月号」の第37回新人賞の発表ページ‥‥‥‥
ズラリと並んだ、通過作品名と作者の名前‥‥‥‥
そこに‥‥‥‥
私の名前は‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥あらら‥‥‥‥‥‥ない!
作品名もない!
ガッカリな結果でした‥‥‥‥
‥‥う‥‥ううう‥‥‥‥
泣くな‥‥‥‥
だ‥‥ 誰が、泣くもんか‥‥‥‥
俺は男だ‥‥‥‥
今に見ていろ、この俺だって‥‥‥‥
しかし、こんなつまらないセリフをダラダラと‥‥‥‥書き続けるのも情けない。
こんなこっちゃ、いつまでたっても陽の目を見ないね。
Amazonで国際郵便配送で「 すばる9月号 」を注文すると、本代金と郵送料で3000円を越えちゃう
んですよね。
『 俺は何をやってるんだろう‥‥ 』
みたいな惨めな気持ちになるよね‥‥
でも、すぐに角川の「 野性時代新人賞 」へ応募したので、今度はその結果を待っているところです。
「野性時代」の第一次選考結果は、12月頃の発表なので‥‥‥‥あと3ヵ月。
それにしても、なぜ‥‥「 すばる 」はダメだったのかなぁ‥‥‥‥
小説すばる新人賞の応募総数1072本の内、一次通過作品は40本ほどで、実際にはこの段階の審査は
編集員ではなくアルバイトが「 足切り 」するんだと思いますが( 経費節約ですね )。
編集員は、ほとんど読んでくれないのは残念‥‥‥‥でも、仕方がないですね、一本約200枚の原稿
が、1000本( 段ボール箱50~80個 )ですから!
審査をする方(アルバイト?)は、基本的な規約違反や「 あらすじ 」の内容をチェックするなど、
本文は少しだけしか読まずに選別するって話を聞いた事があります。
例えば、規定のページ数をオーバーしていればアウト、原稿( 文字数、行数、フォント等 )が規格
とずれていればアウト、当然、締め切り遅れもアウト、さらに年齢が高齢者の場合もアウト、信じ
られないけれど原稿郵送時に書留や速達で送ってもアウト。
さらに募集ジャンルからずれて、ノンフィクション( 実録 )だったり、業界実話だったりしてもア
ウト、論文形式や童話も当然アウト。
「 作者履歴 」や「 梗概( あらすじ ) 」での文章力( 質と量 )がレベル以下でもアウト。性別、
年齢、住所、応募履歴の虚偽記載、他社への重複応募などもアウト。
いずれも、大学生でもできる程度の審査なので、作家志望の若者を使って安く処理するんだと思い
ます。なにせ、1000本を超える小説群ですから審査も大変です。
もちろん、一作、一作、良心的に審査してくれる出版社も沢山あると思いますが( そう信じたいが )、
現実は「 持ち込み不可 」「 問い合わせには応じない 」「 原稿返却しない 」「 審査への質問は一切
受け付けない 」とにかく出版社サイドが冷たいですよね。
私が漫画を投稿していた40年前は、中学生でも漫画編集部へ原稿を持って行ったら、丁寧に批評し
てくれたものです。
昔の話ですが‥‥‥‥「ガロ」の長井編集長は、高校生の私の原稿を編集部で立ち話だったけれど、
じっくり批評してくれました。
新人漫画賞の応募原稿の返却も返信用封筒と切手さえ同封すればOKだったのです。もっとも漫画は
数分あれば閲覧できますが、小説ともなると、そうもいきませんから、一作一作丁寧に‥‥ってな
わけにもいかないですが‥‥‥‥
さて‥‥
私は、「すばる新人賞」に第一次で落ちたら、かなりショックだろうなぁ‥‥と思っていたのです
が、意外とそのショックはたいした事ありませんでした。
実は、この数ヵ月、歯の治療でチェンマイの大学病院へ通って散財し、8月の終わりに母( 要介護
4以上 )が体調を崩して下痢が続き、もうダメかもしれないと諦めたり‥‥‥‥( でも2週間ほど
で回復しました )
9月には大型の台風「 YAGI 」の被害で、タイはズブズブの水害被害に見舞われ、私が暮らすチェ
ンマイも数十年に一度の大きな被害を受けました。
我が家も天井が漏水し、全ての部屋の半分で雨漏り状態になりました。
これは、酷暑期の異常なほどの高温と、この台風の強烈な豪雨で屋根材が痛めつけられたせいだ
と思われます。 今日から屋根の修理工事(現在の屋根に新しい屋根材を被せる)が始まります。
ここ1ヵ月、2ヵ月の間に辛い事が重なったので、小説の事でクヨクヨせずに済んでいるのかもし
れません。
強風で屋根を吹き飛ばされた家や、床上浸水で生活が出来なくなってしまった家、川沿いの護岸
が増水し濁流に流されてしまった家など、深刻な状態の中にある人々が周りにいますから。
小説の方は、「すばる」で落選( それにしても、なぜ落ちたのか全然わからない! )した原稿
を少しだけ改稿して「角川」に再挑戦しました。
今回も締め切りギリギリの国際郵便なのですが‥‥‥‥ ちゃんと届くのでしょうか?
原稿には、「すばる」の時と同じ様に、編集員へ「 到着したら連絡を! 」と希望したのですが、
まったく「到着連絡」なんぞが来そうな気配がありません。たぶん、ダメなんだと思います。
これでまた落選したら、いったいど~すりゃイイのか、さっぱり分かりません。
こうして、角川書店の「 野性時代 」に希望を託したわけですが‥‥‥‥
どうかなぁ‥‥‥‥
角川春樹氏とうちの師匠は仲が良かったんだけど‥‥‥‥( ご縁があればイイなぁと思ったんだ
けど )
氏なら、私が書いた小説の面白さを衝撃と共に理解できると思うんだけれど‥‥‥‥( 今は、ま
だ内容を書けませんが )
一次選考の段階で落とされると、出版関係者やプロ作家に受けるタイプの私の作品は、意味がな
くなるんですよね‥‥困ったもんです。
一次選考の若い文学青年( 漫画を知らない )に審査されるのは辛いところなんですよね‥‥‥‥
‥‥いや、ホントに!
追記‥‥
実は、すばるの最終選考委員の中に、私が大好きだった五木寛之氏がいるのです。氏に読んでも
らう事を想定しながら書いたところもあったのですが‥‥‥‥ 結局、氏が手にする前に、私の
原稿はゴミ箱へ捨てられました。 信じられないよね、10ヵ月かけて書いた700ページ( 400字
詰め原稿、さらに圧縮して350ページにしました )の原稿がゴミ屑だからね!
口惜しまぎれの一句‥‥
タイトルも 五木見ぬ間に ゴミ箱へ
「 漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その30 」へつづく・・・・
( 月一連載を目指していますが、無理だと思います )
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