漫画家アシスタント物語

どーすりゃ漫画家に成れるのか、何で漫画家になれないのか?漫画家アシスタントの日常と苦悩!漫画大バカ人生劇場 

漫画家アシスタント もう終わりで章 その10

2017年02月19日 22時31分53秒 | 漫画家

 ( この写真は、仕事が早めに終わった時にドア前から撮影したものです。目白通りの上から池袋方向を写し
  ています。 雲の様子がちょっと変だったので写してみました・・・・・Jプロの未来を暗示している様な気もしま
  す・・・・・《 2016年、12月、撮影 》 )

  【 はじめての方は、どうぞ 「漫画家アシスタント 第1章 その1(縮小版)」 よりご覧下さい。 】  

 

                        その10


        《 漫画家アシスタントが・・・・原宿で切れる・・・・!? 》



「 夢 」だの「 希望 」だの「 やる気 」だの・・・・・・・・

そんな・・・・・・

楽観的で積極的な気分が蒸気の様に私から消えて行ってしまった・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・時の事を書いてみます・・・・・・


人から褒められたり、期待されたり、高い評価をもらったりする事でやる気になるのは、ご
く当たり前の話ですが・・・・・・・・・・・・

その逆に・・・・・・・・

人から期待もされず、評価もされないまま・・・・・・・・夢中になっていた事、大好きだった事、
はまっていた事が、突然・・・・・・・・パッタリとやる気がなくなってしまう事があります。

原因がハッキリしないのですが・・・・・・・・心のちょっとした隙間から冷たい風が入り込んで
体調を崩すみたいな・・・・・・・・・・・・


その日( 1980年代後半 )、私は東京、原宿の交差点にいました・・・・・・・・

30歳代でデビュー( ヤングジャンプの青年マンガ大賞 )したのですが、連載がもらえずに
悶々としていました。

時代はバブル真っ盛り・・・・・・・・ディスコ、ボディコン、朝シャン・・・・・・・・給料も土地の値段
も右肩上がりの状態でした。

最近( 2016年まで大学で非常勤講師してました )は、大学生の内、半分は奨学金を受け
なくてはならないほど、低い生活費で暮らしています。

30年前のバブルの頃の学生は、ブランドブームにマイカーブーム、スキーにサーフィン、海
外旅行も楽しむ時代でした。

今の若い人たちよりも当時の若者の方がファッションだって、上品だったんじゃないでしょう
か。

表参道と青山通りの交差点には、明るい若者たちが大勢立っていました・・・・・・・・( 何が目
的なのかさっぱり分からないですが )

私は、漫画家志望者が誰でもそうである様に、毎日『 面白い漫画を描くにはどうすれば良
いのか 』そんな事ばかりを考えていました。

友人といくら話をしても、テレビを見ていても、常に漫画の事が頭から離れません・・・・・・・・
・・・・不完全燃焼でブスブスいってる壊れたエンジンみたいな気分です。

私は、何気なく交差点の向かい側に立つ若者たちを見ていました・・・・・・・・

30歳を超えた私の小汚い服装とは大違いの色とりどりのファッションの列。

私よりも豊かで余裕のある暮らしが見て取れます・・・・・・・・

目に浮かぶ様です・・・・・・・・彼女とドライブ、彼女とスキー、彼女とサーフィン・・・・・・・・こっち
はチャリンコ、ラーメン、ひとりでセンズリ!

その瞬間でした・・・・・・・・

 『 こいつら、ど~~見たって幸せだよなァ~ 』

毎日、アシスタントの仕事をして、土日は自分の漫画を描くために暗い机に向かっているの
は、いったい何のためなのか・・・・・・・・・・

毎日、読者を喜ばせる方法を考えて、夜も眠れなくなるのは、この「 幸せな若者 」のためな
のか・・・・・・・・

 『 オレは、こいつら喜ばすために土日を返上して机に噛り付いているのか?! 』

傾いた様なボロ下宿の貧乏暮らしで、のびたラーメン食って、睡眠不足になりながらコリコ
リ漫画描いてるのは・・・・・・・・

 『 こいつらのためなのかァ?! 』

原宿の交差点はまだ赤信号だ・・・・・・・・

 『 なんで、オレが、このオレよりも幸せな奴等のために漫画描かくなくちゃ~ならねェ~
   んだよ! 』

まだ、赤信号だ・・・・・・・・

 『 朝から晩まで、こいつら笑わすために没原稿の山に埋もれていくのかよ! 』

私の中で、何かが「 プツリ 」と切れる音がしたのです・・・・・・・・

小さな小さな音ですが・・・・・・・・

それは確かに聞こえたのです・・・・・・・・

 『 プツッ 』


 ( こっから先の記憶がないので、これで終わり )



               「 漫画家アシスタント もう終わりで章 その11 」 へつづく・・・・

        ( 不定期連載、目標は、毎月2回アップだが・・・・・実際は月1回がやっと )







   


【 各章案内 】  「第1章 その1」  「第2章 その1」  「第3章 その1」
          「第4章 その1」  「第5章 その1」  「第6章 その1」
          「第7章 その1」  「第8章 その1」  「第9章 その1」
          「諦めま章 その1」 「古い話で章 その1」
          ( 但し、第1~3章は『縮小版』になります )




コメント (21)
この記事をはてなブックマークに追加