漫画家アシスタント物語

どーすりゃ漫画家に成れるのか、何で漫画家になれないのか?漫画家アシスタントの日常と苦悩!漫画大バカ人生劇場 

漫画家アシスタント もう終わりで章 その6

2016年05月28日 07時11分24秒 | 漫画家アシスタント

 ( この写真は、私が勤めていた大学を最後の授業を終えてから撮影したものです。 新宿西口、ガードの
  目と鼻の先、商業ビル街にある大学です。 裏には墓地があって、授業前、まだ学生がいない教室で私
  はその墓地を眺めていました・・・・・・新宿のど真ん中の墓地、ちょっと別世界なんですこれが・・・・・
  《 2016年、3月、撮影 》 )

  【 はじめての方は、どうぞ 「漫画家アシスタント 第1章 その1(縮小版)」 よりご覧下さい。 】  

 

                        その6


        《 漫画家アシスタントが・・・・チョコレートを配る・・・・!? 》



通っていた帝京大学を半年で除籍になった私( 当時17歳 )が、漫画家でもない私( 自
慢にもならないアシスタント生活40年 )が、大学で漫画を教えるのですから不思議な時
代です。

まったく信じられない様な、奇妙な気分( 筒井康隆か星新一の世界にいる様な気分 )を
7年間味わっていたわけです。

2008年、新宿にある美術系大学7階・・・・・・

大学からの要請で非常勤講師になる時、最初の面談には理事さんやら教務課長さん
やら、背広をビシッと決めた方々から審査されるわけです。( 私はノーネクタイでGパン
とジャケット )

その時に私が最初に言ったのは・・・・・

 「 ハッキリ言って、私は漫画の背景の事しか知らないし、技術的な話や経験談以外
   何も出来ません 」

アシスタントの仕事しか知らない私にとって、大学での講義が出来るのかどうか・・・・・
・・・・・・・・まったく自信がなかったわけです。

ところが、私のこの言葉に、面接した学校側の方々は、皆嬉しそうに・・・・・

 「 そういう人を探していたんです! 」

・・・・・そう言われても、まだピンと来ない・・・・・・・・・・

 『 ホントに大丈夫なのかしら? 』

「 先生 」と呼ばれる事に慣れたり、教師としての「 少しの自信 」が持てる様になるのは、
この面接から2,3年経ってからでした。


漫画背景を教える授業で、1年生には初歩的な段階の背景を教えるわけですが・・・・・・

その授業で「 透視図法 」というやっかいな技法を教えるのに、小道具として私はチョコレ
ートを利用しました。

簡単な課題を4つ出し、それを授業の間に全て完成させたらご褒美としてチョコレートを
あげるよ・・・・・という授業です。

ただ、グリコや森永のチョコではインパクトが薄いので、「 GODIVA 」を選び、早く完成
させた学生から順番に一粒づつ配ったのです。

決して高くはない授業料から、チョコレート代2000円は痛かったのですが・・・・・・

結構、学生たちからのウケも良く、授業にメリハリが付いたのではないかと思います。

その事が私の知らぬ間に学校で話題になっていた様子で・・・・・・・・・・

前回の拙ブログの写真・・・・・・チョコレート「 GODIVA 」の箱・・・・・・・

大学を退職する私に贈られた教務課からの贈り物・・・・・・・というわけです。

漫画背景を描く事しか能のない私に・・・・・・随分と気を使ってくれたものです・・・・・・こち
らから「 GODIVA 」を贈りたい位の心境です。


ちなみに、大学で非常勤講師をしている事をJ先生( ※参照 )には話していません。

つまり、この7年間、J先生は私が副業で漫画を教えていた事を知らなかったはずです。


大学へ通うのと同時期に、神奈川県厚木にあるT大学芸術学部マンガ学科で拙作「 漫
画家アシスタント物語 」を2回に分けて講演してほしいとの要請を受けたので、その話を
J先生にした時の事なのですが・・・・・・・・

 「 俺ィは忙しいからよ~、ちょっと分からにィんだよな 」

・・・・・・・・・・J先生は、自分が依頼を受けたのだと誤解しているわけです。

まさか自分のバカ弟子が大学から講演を依頼されるなんて、先生の常識には存在しな
いのだと思います。

 「 先生、そうじゃなくて、私が講演に行くんですが・・・・・・ 」

 「 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 」

誰かのオナラでもかがされた様な表情・・・・・・・・・・



               「 漫画家アシスタント もう終わりで章 その7 」 へつづく・・・・

        ( 不定期連載、目標は、毎月2回アップだが・・・・・実際は月1回がやっと )




  【 ※参照 】
・J先生・・・・・・・・有名漫画家、1966年、23歳で売れっ子作家に。70年には週刊連載6誌
  という逸話もある。現在は1誌に連載中。08年当時、65歳。







   


【 各章案内 】  「第1章 その1」  「第2章 その1」  「第3章 その1」
          「第4章 その1」  「第5章 その1」  「第6章 その1」
          「第7章 その1」  「第8章 その1」  「第9章 その1」
          「諦めま章 その1」 「古い話で章 その1」
          ( 但し、第1~3章は『縮小版』になります )



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