やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

早稲田大学もりかわ教授の「国債=国民の借金」論は正しいか?

2009年09月26日 | ~h27 政治経済
  09827日(木)の午後510分頃、NHK第1放送で早稲田大学のもりかわ教授が、日本政府の国債のことで、「・・・国民の借金一人当たり○○万円・・」という話をしていた。 大いに疑問があるので自己ディベートする。

前提認識=国債というのは、政府が運営資金を借りるために、国内の金融機関や個人など、および、海外投資家(外国の政府や金融機関、個人など)に売る債券である。政府は約束の期間が満ちたらその債券を買い戻す義務があり、また、それまでは定期的に利子を払う。
 ⇒ したがって、簡単に言えば、日本国債債券とは、「《毎年4回利子を払い、所定の期限に借金を返す》という契約をした日本政府の特別な借金証書」である。したがって、金の借り手(債務者)は政府、金の貸し手(債権者)は債券所有者である。
 09年3月末現在、日本国債681兆6544億円のほとんどは国内の金融機関や個人が持っている。海外投資家はわずか6.4%。 (知識の多くはブログなどで勉強しました。これ、正しいですか? だれか教えて!)

国債=国民の借金」論は正しい論

1 日本政府は日本国民が作っている組織だから、政府の借金は国民の借金と同じことである。
2 国債の利子や償還金(貸し手に返すお金)は、政府の収入(税金や新たな国債)から払われている。したがって、借金や利子は間接的に、かつ、最終的に国民が払うことになる。

正しくない論

1 借金を返す責任があるのは債務者である日本政府である。

 ※国民は借りているどころか正反対に政府に金を貸している。つまり、国民の預金や年金などの掛け金を使って金融機関などが国債を買っている(=金を貸している)ということ。
 銀行の仕組みで単純化して説明すると・・・銀行は政府から国債を買って保有しているから、政府から利子を受け取っている。銀行は政府から受け取った利子のうちから自分の取り分を取った後、銀行の預金者(国民)に預金の利子を渡している。国民は将来《借金を払う》のではなく、反対に《貸した金(銀行などに預けた金)を返してしてもらう》立場。つまり、日本国債は日本国民の債権(金融資産)である。

 ちなみに、日本政府は自国民からほとんどの国債を買ってもらっているから、日本国民が日本政府を意図的に潰す(=税金を払わない)ことをしないかぎり、《日本政府が潰れる=破産する》ことはない。
 しかし、米国など外国投資家に大きな借金をしている多くの国は、借金を返せなくなれば、外国投資家が債権を放棄しない限り、政府は破産する理屈になる。

□判断:複雑で難しいが、一義的には正しくない(=嘘)と考える。ただし、政府が破産した場合は結局誰も責任をとれないから、金を貸した人は泣き寝入りするしかないという意味では、金を貸している国民が尻拭いをすることになる(ありそうにないが)。

嘘をついている者を推測
1 日本国民を騙して(=君たち国民は膨大な借金をしているから早めに少しずつでも返して「財政を健全化」したがいいよ)、もっと税金(消費税など)を取り立てたい者。(財務省、利権に群がる金持ちたちなど)  
2 日本・日本政府を意図的に貶めたい者、混乱させて弱体化させたい者。(反日・反政府主義者、反日国家、など)  
3 騙されて嘘を信じている者(かなり多そう)などなど。
09.9.上旬


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