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森閑として囀りをくりかへす:久塚謙一

2021年03月21日 | 俳句
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森閑として囀りをくりかへす:久塚謙一
森閑としている大気の中をくりかえす囀りが響いている。囀りが静かさを強調し静かさは囀りを強調している。何と澄み渡った世界だろう。喧噪の街に勤め生活していて忘れていた世界が甦る。そんな中の一点としての自分を見詰める。自分とは何かそしてどうあるべきか。我思う故に我在り。<命かく無心にありて囀れり:やの字>朝日新聞「朝日俳壇」2021年3月14日所載。
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