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黒揚羽とどめて巌の磁力かな 角谷昌子

2017年06月17日 | 俳句
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角谷昌子
黒揚羽とどめて巌の磁力かな
黒揚羽が巌に止まって留まっている。別に磁力によって引付けられた訳では無いが感じとしてはそんな感じである。実際はミネラルか何かを舐めにきたのだろう。黒揚羽の妖艶さは男の夜遊びを思い出させる。昔銀座八丁目でクラブ何とかに入浸っていた頃のママさんを思い出す。ここのオーナーさんが別の仕事仲間であった関係で安く遊べた。黒揚羽の磁力が引き寄せると言う逆パターンであった。:角川「俳句」2017年6月号・所載。