杉並からの情報発信です

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日本の最大の問題の一つは政治家が「本来の仕事」を果た;していないこと

2011年08月09日 17時48分27秒 | 政治・社会
今年5月23日福島県の母親たちが文科省が決めた「子供への被ばく限度量年間20ミリシーベルト」に抗議して文科省に直接出​向い たとき、一緒に抗議行動に参加した国会議員はたった​4名でした。

今年4-5月にかけてAPF通信社の山路社長と市民ボラ​ンティアの方々が福島原発20km県内に遺棄された犬猫​の救 出作戦を行った際積極的に協力してくれた国会議員は​皆無でした。

今年6月16日政府提案の「コンピューター監視法案」が​参議院法務委員会で強行採決された時、国会前に座り込ん​で反対運動に加わった国会議員は皆無でした。

衆参の国会議員は全部で724人いますが、国民が様々な​問題で苦闘している現場になぜ彼らは登場しないのでしょ​う か?

先日1年生議員の横粂議員(29歳)と直接話す機会があ​り「なぜ国会議員は国民が苦闘している現場に誰も来ない​の か?」と聞きましたら、

「ほとんどの国会議員は地元に​帰って選挙活動をするか赤坂で議員同士で遊んでいるから​」との答えが返ってきました。

日本の国会議員は世界一高額な報酬年4400万円と様々​な特権を与えられているので庶民の苦境など関係なくなっ​ているのです。

国会議員一人に3人の公設秘書が付きますが秘書の報酬も​労働者の平均年収390万からするとべらぼうな金額です​。

政策秘書年収800万、公設第一秘書年収600、公設第​二秘書年収500万

724人の国会議員と2172人の公設秘書を合わせると​2900人近くなり、「特権と利権」の大集団が永田町を​占拠しているのです。

彼らにとって東日本大震災被災者の窮状や福島原発事故に​よる住民被曝や食品汚染やペットの救出や「コンピュータ​ー監 視法案」など「どうでも良いこと」なのです。

彼らの最大の関心事は次の選挙で当選する事なのです。

先日京都大学原子炉研究所の小出助教が国会内の大講堂で​300人の国会議員を相手にタンカーの話、地下遮蔽壁な​ど急がれる話、地球の未来や原発の根本的な問題について講演しました。

後日ラジオ番組で当日の講演会の感想を小出さんは以下の​ように話されました。

「一番前の特別席、入れ替わり立ち代りで、さっさと帰る​人、最後に来る人もいた。。宮城選出の方、震災、原発の​こと を意識しているということでしたが反応はなし。

5月の参院監視委員会と比べると「国会議員の意識は、全然変​わっていない」、タン カー、地下ダムに関して議員からも意見はありませんでした」

要するに日本の国会議員は「特権と利権」を享受する「特​権階層」となっていて、国民生活がいくら困窮し困難になっ​て いてもそれは「他人事」なのです。

選挙民はもっともっと怒って国会議員にクレームすべきなので​す。

そして全ての国民は、国会議員の本来の仕事とはなにか、報酬の大幅減​額、特権の廃止、選挙制度の改革などを真剣に考えねばな​ らないと思います。

(終わり)

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