■ 福田首相が辞任した本当の理由
福田首相が2008年9月1日に突然辞任しましたが辞任の本当の理由は今までよくわかりませんでした。
麻生太郎氏を中心とする自民党反福田派勢力と公明党が連携して「福田おろし」
を仕組んだ結果、嫌気がさした福田首相が突然政権を投げ出したといわれていました。
国際未来科学研究所代表浜田和幸氏は自著/光文社刊『「大恐慌」以後の世界/
多極化かアメリカの復活か』の中で、「ブッシュ政権から執拗に1兆ドル(約100兆円)の提供を求められた福田首相はアメリカのムシのよすぎる話にキレてしまった。辞任することでこれを止めた福田首相はじつは意外なサムライだったのかもしれない」と驚くべき事を書いています。
2007年夏ころからサブプライム住宅ローンの不良債権化が顕著となり金融パニッ
ク拡大の恐怖に直面したブッシュ政権は何でも言うこときく自民党政権に対し、1兆ドル(約100兆円)の提供という無理難題を福田首相に強要していた、との話は大いにあり得ることです。
事実日本サイドではブッシュ政権の強要に呼応して当時の渡辺喜美金融担当大臣
と金融庁金融市場戦略チームが対米支援の目玉として「100兆円提供」を決定する寸前まで行っていたのです。
自民党を離党し新党を立ち上げて次期総選挙で自民党、民主党の間でキャスティ
ングボードを握りたい渡辺喜美氏もまた米国の利益のために日本国民の資産を売り渡そうとしたとんでもない売国奴の一人だったことが暴露されたのです。
彼の新党立ち上げは民主党による政権交代を妨害するためであり、米国支配権力
から資金が出ていると思ったほうが良いでしょう。
もしも福田首相の辞任理由が事実でなく完全なねつ造話であれば、渡辺喜美氏
はとうの昔に浜田和幸氏に反論するか名誉棄損で訴えているはずですがそんな話も聞こえません。
以下のブログ「Electronic Journal」の記事をお読みください。
■ 福田首相が辞任した本当の理由~渡辺喜美案「日本の外貨準備を米国に提供す
る」直前
2009年01月06日 ブログ「Electronic Journal」
http://electronic-journal.seesaa.net/article/112214327.html
●「福田首相が辞任した本当の理由」(EJ第2484号)
「あなたとは違うんです」――この迷セリフを残して唐突に辞めた福田前首相の辞
任理由について、国際未来科学研究所代表の浜田和幸氏が自著で意外な事実を明かしています。
2008年9月といえば、世界各地で株価が、まるでジェットコースターのよう
に上下していた頃です。1日に株価が1000円も上がったり下がったりする――尋常ではない状況だったのです。その2008年9月1日に福田首相が突然辞任してしまったのです。いったい何があったのでしょうか。
この福田首相の突然の辞任について浜田氏は次のように述べているのです。
>>
思い出されるのが、2008年9月1日の、福田康夫首相の突 然の辞任であ
る。「あなたたちとは違うんです」との名(迷)セリフを残して記者会見場を後にした「のび太総理」だが、じつは、アメリカ政府から、しつこく「ドルを融通してくれ」との圧力を受けていたようなのだ。しかも、それは半端な金額ではなかった。じつに、日本が保有する全外貨準備高にあたる1兆ドル(約100兆円)の提供を求められたという。
これは、アメリカ政府が今回の金融パニックを封じ込める目的で投入を決めた
7000億ドルを上回る金額である。要は、自分たちの失敗の尻拭いを日本に押し付けようとした、アメリカのムシのよすぎる話に福田前首相はキレてしまったというのである。
- 浜田和幸著/光文社刊『「大恐慌」以後の世界/多極化かアメリカの復活か』
<<
既に述べたが、日本の外貨準備高は約100兆円あります。このお金は、小泉政
権の時代に異常に高く積み上げられ、ドルが下落したとき、円売りドル買い介入を行う資金として使い、その買ったドルで米国債を買うという、まるで米国に尽くす下僕のようなことを日本は今までやってきたのです。
したがって、この外貨準備高は本来は、非常事態において日本を救うための資金
であるのに米国を救うための資金の様相を呈してきたのです。
米ブッシュ政権は、2007年の夏の時点で現在のような状況になることを察知
し、ポールソン財務長官やチェイニー副大統領が対応策を練り始めていたのです。
そのとき、ドルを十分貯め込んでいる中国と日本から資金協力を強制するという
方針が決められ、福田首相に対して何回も何回も1兆ドル(100兆円)の提供を要請していたのです。 一方中国はどうかというと、日本と違ってきわめて外交に長けているので、外貨を利用して米国の投資銀行や住宅公社に資本注入を積極的に行い、差し押さえられた不動産物件のかなりの債券は中国が保有しているのです。
同じ米国に協力する場合でも、中国の場合は自らイニシアティブをとって積極的
に先手を打って動いたのに対し、日本は完全に受身であり、度重なるブッシュ政権の圧力に屈した金融庁の金融市場戦略チームは、対米支援の目玉としての「100兆円提供」を決定する寸前まで行ったのです。
福田前首相はこれを止めたのです。浜田和幸氏はこの間の事情を次のように書い
ています。
>>
いくら同盟国とはいえ、あまりに無茶な要求。いくらお人よし の日本とはい
え、そんな理不尽な要求は飲めない」。そこは頑固な福田氏。あの手この手で迫ってくるブッシュの手先に対し て「ノー」を言い続けた。そしてついに堪忍袋の緒が切れ、アメリカに対して「そんなにしつこく言うなら、辞める」となったのが、ことの顛末だという。
「総理の職を投げ出した」と批 判が沸き起こったが、いっさい言い訳をしな
かった福田前総理 は、じつは意外な
サムライだったのかもしれない。
―浜田和幸著の前掲書より
<<
それでは麻生首相はどうするのでしょうか。もし、このことが本当なら、福田氏
は麻生氏にこのことを言い含めたはずです。まさか麻生首相が100兆円を提供するようなことはないと思うが国民としてはそれを慎重に監視する必要があります。
EJ第2475号で述べたように、竹中平蔵氏は、2008年4月に「日本郵政
はアメリカに出資せよ」といっています。時期的にも米国が福田首相に圧力をかけた同じ時期にこういうことをいっているのは、明らかに米国筋の要請に沿ったものと考えられるのです。一民間人の竹中氏がこういう発言をすること自体が異常であるといえます。
―[大恐慌後の世界/02]
福田首相は辞任の直前まで続投する気だった。辞任を決めたのは、金融庁が渡辺
案「米政府が必要とすれば日本の外貨準備を公社救済のために米国に提供する」との報告書をまとめ上げ、提出する直前だった。
もし、福田首相が9月1日に辞任しなければ、9月14日に破綻したリーマンブ
ラザースの救済に日本の1兆ドルの外貨準備金が使われていたかも知れない。
http://4ki4.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-edd8.html
(終わり)
福田首相が2008年9月1日に突然辞任しましたが辞任の本当の理由は今までよくわかりませんでした。
麻生太郎氏を中心とする自民党反福田派勢力と公明党が連携して「福田おろし」
を仕組んだ結果、嫌気がさした福田首相が突然政権を投げ出したといわれていました。
国際未来科学研究所代表浜田和幸氏は自著/光文社刊『「大恐慌」以後の世界/
多極化かアメリカの復活か』の中で、「ブッシュ政権から執拗に1兆ドル(約100兆円)の提供を求められた福田首相はアメリカのムシのよすぎる話にキレてしまった。辞任することでこれを止めた福田首相はじつは意外なサムライだったのかもしれない」と驚くべき事を書いています。
2007年夏ころからサブプライム住宅ローンの不良債権化が顕著となり金融パニッ
ク拡大の恐怖に直面したブッシュ政権は何でも言うこときく自民党政権に対し、1兆ドル(約100兆円)の提供という無理難題を福田首相に強要していた、との話は大いにあり得ることです。
事実日本サイドではブッシュ政権の強要に呼応して当時の渡辺喜美金融担当大臣
と金融庁金融市場戦略チームが対米支援の目玉として「100兆円提供」を決定する寸前まで行っていたのです。
自民党を離党し新党を立ち上げて次期総選挙で自民党、民主党の間でキャスティ
ングボードを握りたい渡辺喜美氏もまた米国の利益のために日本国民の資産を売り渡そうとしたとんでもない売国奴の一人だったことが暴露されたのです。
彼の新党立ち上げは民主党による政権交代を妨害するためであり、米国支配権力
から資金が出ていると思ったほうが良いでしょう。
もしも福田首相の辞任理由が事実でなく完全なねつ造話であれば、渡辺喜美氏
はとうの昔に浜田和幸氏に反論するか名誉棄損で訴えているはずですがそんな話も聞こえません。
以下のブログ「Electronic Journal」の記事をお読みください。
■ 福田首相が辞任した本当の理由~渡辺喜美案「日本の外貨準備を米国に提供す
る」直前
2009年01月06日 ブログ「Electronic Journal」
http://electronic-journal.seesaa.net/article/112214327.html
●「福田首相が辞任した本当の理由」(EJ第2484号)
「あなたとは違うんです」――この迷セリフを残して唐突に辞めた福田前首相の辞
任理由について、国際未来科学研究所代表の浜田和幸氏が自著で意外な事実を明かしています。
2008年9月といえば、世界各地で株価が、まるでジェットコースターのよう
に上下していた頃です。1日に株価が1000円も上がったり下がったりする――尋常ではない状況だったのです。その2008年9月1日に福田首相が突然辞任してしまったのです。いったい何があったのでしょうか。
この福田首相の突然の辞任について浜田氏は次のように述べているのです。
>>
思い出されるのが、2008年9月1日の、福田康夫首相の突 然の辞任であ
る。「あなたたちとは違うんです」との名(迷)セリフを残して記者会見場を後にした「のび太総理」だが、じつは、アメリカ政府から、しつこく「ドルを融通してくれ」との圧力を受けていたようなのだ。しかも、それは半端な金額ではなかった。じつに、日本が保有する全外貨準備高にあたる1兆ドル(約100兆円)の提供を求められたという。
これは、アメリカ政府が今回の金融パニックを封じ込める目的で投入を決めた
7000億ドルを上回る金額である。要は、自分たちの失敗の尻拭いを日本に押し付けようとした、アメリカのムシのよすぎる話に福田前首相はキレてしまったというのである。
- 浜田和幸著/光文社刊『「大恐慌」以後の世界/多極化かアメリカの復活か』
<<
既に述べたが、日本の外貨準備高は約100兆円あります。このお金は、小泉政
権の時代に異常に高く積み上げられ、ドルが下落したとき、円売りドル買い介入を行う資金として使い、その買ったドルで米国債を買うという、まるで米国に尽くす下僕のようなことを日本は今までやってきたのです。
したがって、この外貨準備高は本来は、非常事態において日本を救うための資金
であるのに米国を救うための資金の様相を呈してきたのです。
米ブッシュ政権は、2007年の夏の時点で現在のような状況になることを察知
し、ポールソン財務長官やチェイニー副大統領が対応策を練り始めていたのです。
そのとき、ドルを十分貯め込んでいる中国と日本から資金協力を強制するという
方針が決められ、福田首相に対して何回も何回も1兆ドル(100兆円)の提供を要請していたのです。 一方中国はどうかというと、日本と違ってきわめて外交に長けているので、外貨を利用して米国の投資銀行や住宅公社に資本注入を積極的に行い、差し押さえられた不動産物件のかなりの債券は中国が保有しているのです。
同じ米国に協力する場合でも、中国の場合は自らイニシアティブをとって積極的
に先手を打って動いたのに対し、日本は完全に受身であり、度重なるブッシュ政権の圧力に屈した金融庁の金融市場戦略チームは、対米支援の目玉としての「100兆円提供」を決定する寸前まで行ったのです。
福田前首相はこれを止めたのです。浜田和幸氏はこの間の事情を次のように書い
ています。
>>
いくら同盟国とはいえ、あまりに無茶な要求。いくらお人よし の日本とはい
え、そんな理不尽な要求は飲めない」。そこは頑固な福田氏。あの手この手で迫ってくるブッシュの手先に対し て「ノー」を言い続けた。そしてついに堪忍袋の緒が切れ、アメリカに対して「そんなにしつこく言うなら、辞める」となったのが、ことの顛末だという。
「総理の職を投げ出した」と批 判が沸き起こったが、いっさい言い訳をしな
かった福田前総理 は、じつは意外な
サムライだったのかもしれない。
―浜田和幸著の前掲書より
<<
それでは麻生首相はどうするのでしょうか。もし、このことが本当なら、福田氏
は麻生氏にこのことを言い含めたはずです。まさか麻生首相が100兆円を提供するようなことはないと思うが国民としてはそれを慎重に監視する必要があります。
EJ第2475号で述べたように、竹中平蔵氏は、2008年4月に「日本郵政
はアメリカに出資せよ」といっています。時期的にも米国が福田首相に圧力をかけた同じ時期にこういうことをいっているのは、明らかに米国筋の要請に沿ったものと考えられるのです。一民間人の竹中氏がこういう発言をすること自体が異常であるといえます。
―[大恐慌後の世界/02]
福田首相は辞任の直前まで続投する気だった。辞任を決めたのは、金融庁が渡辺
案「米政府が必要とすれば日本の外貨準備を公社救済のために米国に提供する」との報告書をまとめ上げ、提出する直前だった。
もし、福田首相が9月1日に辞任しなければ、9月14日に破綻したリーマンブ
ラザースの救済に日本の1兆ドルの外貨準備金が使われていたかも知れない。
http://4ki4.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-edd8.html
(終わり)