杉並からの情報発信です

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週刊金曜日に送った決別のメールです

2010年02月06日 10時49分46秒 | 政治・社会
週刊金曜日 御中

発行人 佐高信 様

編集長 北村肇 様

編集部 成澤宗男 様

編集委員 本田勝一 様 落合恵子 様

前略

私は2000年に「杉並・世田谷読者会」の設立を呼びかけ2007年まで共同世話人として毎月1回例会を主催してきました。

今日まで10年以上にわたり毎週金曜日書店で貴誌を買ってきた愛読者の一人です。

最近の記事の内容に日頃から不満を持っておりましたが、昨日購入した2月5日
号「角栄・金丸・小沢 特捜部との30年戦争」の記事を読んでその不満は決定的になりました。

今回の東京地検特捜部の暴走を「小沢対検察」の図式で捉え,「それは善対悪と
いうより、見方によっては正義と正義のぶつかり合い」(北村肇編集長)と、どこかの評論家のような論調に終始していたからです。

あまりにも危機感のない,のんびりした紙面つくりに呆れてしまった次第です。

日本国民は昨年8月30日の総選挙で戦後初めて本格的な政権交代を選択して鳩
山民主党政権を誕生させました。

今回の東京地検特捜部による一連の「国策捜査」は、小沢民主党幹事長失脚→鳩
山民主党政権転覆をねらった政治謀略であり政権交代がたった4ヶ月で終わってしまうほど重大な危機だったわけですが、貴誌の紙面にはそのような危機感はぜんぜん感じられませんでした。

東京地検特捜部は小沢民主党幹事長の側近秘書3名を形式犯でしかない「政治資
金規正法違反」容疑で逮捕・起訴しましたが、小沢幹事長本人を今回も起訴出来ませんでした。東京地検特捜部の全面敗北です。

今回の東京地検特捜部の暴走は戦前の若手将校による「5.15事変」「2・
16事変」の軍事クーデターに匹敵する「司法クーデター」と言って良いほどです。

戦後の日本国民が曲がりなりにも築いてきた「主権在民」「法治主義」「人権尊
重」「議会制民主主義」を全面否定するアンシャンレジーム側からの総攻撃でした。

検察は「紙と電波」を独占する大手マスコミに捜査情報をリークして「大本営発
表世論」を作ろうと必死でしたが失敗しました。

なぜならば、軍国主義一辺倒の戦前や田中角栄首相を失脚させた「ロッキ-ド事
件」の1970年代にはなかったインターネットという庶民の武器がここ4-5年急速に普及していたからです。

もしもホームページやブログやメールやツィッタ-がこれほどまでに普及してい
なかったならば、国民の大多数は「紙と電波」媒体を独占している大手マスコミによる検察リークの「大本営発表」に見事騙されていたでしょう。
 
小沢幹事長は「金権体質の悪徳政治家」のレッテルを貼られて世間の批判を一身
に浴び、「逮捕許諾請求」が国会に提出されて可決されていたと思われます。
 
国会では自民党、公明党、みんなの党と日本共産党が一緒になって、ここぞとば
かりに小沢幹事長に離党や議員辞職を迫り、鳩山首相の責任を追及して

来年度予算案や99の法案の審理が完全にストップして大混乱に陥ったはずで
す。これこそが東京地検特捜部と大手マスコミが狙っていたことなのです。

総翼賛体制の「紙媒体」の中で「日刊ゲンダイ」と「週刊朝日」が真正面から検
察批判を繰り広げてきました。

「週刊朝日」は東京地検特捜部からの「抗議」を受け山口一臣編集長とフリー
ジャーナリストの上杉隆氏は「出頭要請」の弾圧を掛られました。

貴誌が「日刊ゲンダイ」「週刊朝日」と同じ「検察批判」の戦列に立っていな
い、と私には感じられました。

毎週金曜日の店頭での購入はこれでおしまいにします。

(終わり)

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