天皇陛下の退位が2019年4月30日、改元が2019年5月1日となる案が安倍首相の口から急に出てきた。
統一地方選の日程が2019年4月にあるから、という理由らしい。
選挙のことしか考えない政治家の愚案である。
私は、既に国会議員に対する興味を失って久しい。
かつては偉い人だと思っていたが、歳を重ねるにつれ、飾り物にすぎないことを知ってしまったからである。
地盤、所属党名、知名度の3つで国会議員になれるかどうかはほぼ決まる。必然的に2世が多くなる。
選挙の度に、会社へ国会議員候補が自らの投票だけを呼び掛けに来るが、仕事の手を止められ、甚だ迷惑している。
最近は、せめて国会議員は、国民の邪魔だけはしないでほしい、と願っているが、改元でもなかなか願いどおりには行かなさそうな雰囲気になってきた。
憂うべき事態である。
朝日新聞の過去の世論調査で1月1日賛成が70%、4月1日賛成が16%であったという。
5月1日なら国民から1%の賛成すら危ういのではないか。
国民の多くは、1月1日を起点に1年が動く。官公庁は、4月1日を起点に1年が動く。
5月1日を起点にする者はほとんどいない。
5月1日改元では、カレンダーだけの話ではなく、様々なシステムにも、文書にも、甚大な被害が出る。
国民の声が果たして、飾り物の国会議員たちに届くのだろうか。