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とんねるずによる、過剰に規制する風潮へのアンチテーゼ

2017-07-15 12:33:13 | Weblog

 私が最もよく観るテレビ番組は、『とんねるずのみなさんのおかげでした』である。

 その番組で先日、残念な出来事があった。
 6月1日に放送予定のキャンプ企画後半が急遽、別企画の放送に差し替えられてしまったのだ。
 のちにカンニング竹山が明かした話によると、キャンプ企画後半は、視聴者からのクレームによって放送中止となったらしい。
 私が見た限り、キャンプ企画前半は、放送中止になるほど問題の場面はなかった。私のように、キャンプ企画後半を楽しみにしていた視聴者も多いはずだ。それをごく一部のクレームによって放送中止にしたとすれば、もはやテレビ局の酷い過剰反応ではないか。

 5月25日放送のキャンプ企画前半は、カンニング竹山が主催。竹山のもてなしで、石橋貴明やトレンディエンジェル斎藤にキャンプの面白さを体験してもらう。そんな趣旨で始まった。

 にもかかわらず、石橋や斎藤が竹山に様々ないたずらを仕掛け、笑いの絶えない内容となった。

 とんねるずは、芸人たちの体を張った笑いを得意とする。
 現在でも、全落オープンを筆頭に、怪我のリスクがつきまとう企画を放送している。

 キャンプ企画は、まさにそのリスクがクレームの元になったのだろう。山道を登る途中で人工の巨大な岩が落下してきて下敷きになったり、ドラム缶風呂が倒れて体ごと投げ出されたり……。テント設営で、斎藤が近くに停めてあった竹山の愛車に傷をつけるという場面もあった。

 かつて、ドリフターズは、この手の笑いを得意としていた。天井から金タライが落ちてきたり、体で壁を突き破ったり……。
 そのため、しばしばPTAから有害番組と批判を受けていた。ところが、国民からは圧倒的な支持を得ており、現在でもレジェンドとして高い人気を誇る。

 しかし、最近は、そんな過激な番組をなかなか作れず、各テレビ局は、規制をどんどんエスカレートさせ続けている。
 本来、面白いもの、新しいものを作るには、自由な発想とリスクへの挑戦が必要だ。なのに、それを放棄せざるを得ない環境を作り出してしまっている。

 情報化社会や高齢化社会の弊害と言ってしまえばそれまでだ。制作者だからこそ持ちうる自由な発想とリスクへの挑戦を、情報に過剰反応する一部の者と保守的な年配者たちが奪っているからだ。

 にもかかわらず、常に怪我のリスクが付きまとう各種スポーツに対する規制はない。特にボクシングや総合格闘技などは、怪我と隣り合わせのスポーツで、死を招く危険さえある。野球やサッカー、ラグビーなどですら、決して安全とは言い難い。それでも、毎日、スポーツ番組は、放送される。骨折する場面や血を流す場面を平気で流すのだ。

 それだけではない。人気のある旅番組は、難関な登山をしたり、危険な地域を旅したり、獰猛な動物に近づいたり……。もっと言えば、車や飛行機に乗ったりするのも危険この上ないではないか。

 このように多角的に見ると、スポーツ番組や旅番組だから問題なしで、お笑い番組ならば問題ありという考え方は異常だ。

 そんな風潮に一石を投じたのが小木博明骨折騒動である。
 『とんねるずのみなさんのおかげでした』で、石橋と斎藤と小木がシンガポールを旅する企画があり、小木は、ロケ中に鎖骨を骨折した。
 VTRは、小木が最初からいなかったかのように、小木の出演場面をすべてカットしていた。

 VTRを観終わった小木は、とぼける。
「あれ?終わり?俺の、カットになったの?。全部カットっておかしくね?」
 木梨も、それに乗って被せる。
「骨折するとテレビって映せないの?」
 すると、小木も、同調するように切れ芸を繰り出す。
「俺もびっくりだよ。流せよ、骨折してるところ!俺が苦しんでる姿、流せよ!俺がすげえ痛がってる姿、流せよ!!」
 石橋は、苦笑する。
「お前は骨が折れたけど、俺たち全員心が折れたんだぞ!」
 それでも小木は譲らない。
「使っていいんじゃないの。本人がいいって言っているんだから」
 ハプニングを本人が笑いに変えて、批判を封じるとんねるずは、さすがである。

 私には、小木の発言すべてが過剰に規制する放送業界への批判に聴こえた。
 骨折してまで笑いをとろうとした芸人の奮闘を、お笑い番組は、批判を恐れず、流すべきだ。番組の最初に小木が骨折する場面を放送することを断っておけば、その場面を不快に思う者は観ずに済む。それでも、観て批判をする者は、悪質なクレーマーだ。

 とんねるずの自由闊達で刺激的で型破りなお笑いは、スポーツに通じるところがあって、私は好感を持っている。
 過剰な規制に対するとんねるずの挑戦は、どんな分野にも応用できる。規制を打ち破ってこそ、面白いもの、新しいものが作り出せるからである。

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