伝説のブログ

スポーツや音楽、社会批評など、感じたことを語ります。

野球界の親分 大沢啓二

2015-03-29 16:33:31 | プロ野球
「親分」と言えば、大沢啓二の愛称である。「あっぱれ」「喝」「イラブクラゲ」など、巧みな発言でプロ野球を盛り上げた。
 選手としての実績は通算501安打でしかないが、監督としては13年間も務めており、1981年に日本ハムをリーグ優勝に導いた。それでも、不本意な成績に終わって、グラウンドでファンに土下座する姿が焼き付いているのは、やはり大沢の魅力である。
 大沢は、監督を退任後も、長年、プロ野球界のご意見番としてテレビで活躍した。親分肌のその発言は、芸能界でも目立っていて、プロ野球ファンの拡大に一役買っていた。
 総合的な評価では、当然殿堂入りすべき存在である。

「伝説のプレーヤー」
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球史に残る2人を育てた名コーチ 荒川 博

2015-03-28 12:33:57 | プロ野球
 荒川博は、選手としての実績は通算503安打、16本塁打でしかない。あの榎本喜八と王貞治を育てたコーチとしてはあまりにも低い実績だ。
 しかし、名選手が名コーチになるわけではないように、平凡な選手が名コーチになる最たる例といえよう。
 柴田勲や高田繁も、荒川がコーチとして育てていることから、V9はまさに荒川の手腕によるところが大きかったわけである。
 選手としての実績、監督としての実績が乏しいだけに、殿堂入り候補としてはインパクトがないが、コーチとしての実績はプロ野球史上でも最高レベルなだけに、そういった側面がどこまで評価されるか注目したいところだ。

「伝説のプレーヤー」
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20世紀最後の広島リーグ優勝の立役者 佐々岡真司

2015-03-25 23:19:48 | プロ野球
 新人ながら13勝17セーブという獅子奮迅の活躍を見せたときには驚いたが、さらに驚かされたのは、翌1991年に17勝を挙げて広島をリーグ優勝に導いた活躍である。あれがまさか20世紀最後のリーグ優勝になるとは思わなかったが……。
 エースとして活躍したり、守護神として活躍したり、とチーム状況に合わせて広島一筋で投げまくって100勝100セーブを達成した。絶対に故障をしない丈夫な投手で、広島がいいときも悪いときも支え続けた。
 現在、広島が優勝を狙えるチーム力を整えつつあるが、同時に佐々岡の功績も再評価する必要がある。

佐々岡真司 記録と伝説
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少年法に思う

2015-03-22 15:23:57 | Weblog
ここのところ、凶悪な少年犯罪が目立っているため、少年法の改正が現実味を帯びている。
現在の少年法は、20歳未満を過剰に保護しすぎているためだ。

インターネットの発展やスマホの普及によって、社会状況はこの10年、20年で激変し、子供でも大人では知りえない複雑な社会を構成している。

日本国憲法では、法の下の平等を謳ってはいるが、差別を受けないのは人種や信条や性別や社会的身分や門地や政治的関係、経済的関係、社会的関係であって、そこに年齢が入っていない。

つまり、年齢による差別は、存在し続けている。
確かに少年法という法の下にあっては平等かもしれないが、その法自体が平等でない以上、不平等なのだ。

中学生にもなれば、善悪の判断はつく。体もほぼ大人と同じような体格になり、横暴な犯罪もできてしまう。
それゆえに、中学生以上においては、重大犯罪なら大人と同じ法の適用が必要である。
そして、それとともに重大犯罪がいかに自身の将来や周囲、社会に大きな影響を及ぼすかを想像させる教育を施すことも必要だ。

いてまえ打線の中核を担った熱血漢スラッガー T. ローズ

2015-03-21 13:34:00 | プロ野球
 2001年のローズと中村紀の3、4番は史上最強だった。瞬間最大風速としてなら、このときの2人を超えるコンビはいないだろう。
 バットを後ろに寝かせたフォームからスムーズにバットを出して白球を乗せるようにして運ぶ打法は、一見の価値があった。あんなに素晴らしい打法なのに、ローズの打ち方をする選手がなかなか現れないということは、習得が難しい打法なのだろうか。
 これほど日本野球に貢献した功労者なのに、今や名前が忘れられつつあるのは悲しいものである。
 早く殿堂入りし、日本で指導者として活躍してほしいものである。

タフィ・ローズ
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堅実な守備の理論家 仁志敏久

2015-03-15 13:31:30 | プロ野球
 仁志で思い出すのは、中距離ヒッターとしての打撃よりも、むしろ堅実な二塁の守備である。華麗というよりは、読みを働かせて確実に処理するその技術は優れていて、桑田真澄も高く評価していた。
 小柄でありながらパンチ力があり、安打数も多かったが、3割を1度も超えたことがないというのは意外である。小さい体ながら巨人のレギュラーを長年務めたというのは、相当な努力があったはずだ。
 理論家であることは、現役時代や引退後の発言の端々に感じることができ、日本代表コーチとしての手腕が期待できそうだ。

「伝説のプレーヤー」にはいずれ追加予定
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巨人が生んだヒットメーカー 清水崇行(隆行)

2015-03-14 14:53:37 | プロ野球
 巨人で台頭した安打製造機で、本塁打数が少ないながらも外野手としてレギュラーを張った。ミートの巧さは、2002年の最多安打や通算打率.289が示しているが、巨人でなければ、もっと長くレギュラーとして活躍できていたはずである。
 それでも、毎年、他球団から有能な外野手が入ってくる中で10年以上レギュラーで活躍した事実は清水の実力を証明する。
 西武で1年間だけプレーして、活躍するまでに引退してしまったのは残念である。パリーグに慣れるまで在籍してほしかった。

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甘いマスクのミスタードラゴンズ 立浪和義

2015-03-12 00:11:25 | プロ野球
 言わずと知れたミスタードラゴンズである。高卒ルーキーとして卓越した守備と打撃センスで1年目からレギュラーに座って新人王を獲得した。
 それから引退するまで、常に中日の看板選手としてレギュラーとして安定した成績を見せ、現役晩年は代打の切り札として活躍した。ヒットを放つ技術は年々磨きがかかっていた。まだまだ現役を続けられる状態で引退してしまったのが惜しまれる。
 甘いマスクでファンの人気が高く、いずれは中日で指導者として活躍することになるはずである。

立浪和義 記録と伝説
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ロッテを強くした精密機械 小宮山悟

2015-03-08 13:50:54 | プロ野球
 江夏豊やイチローさえ認めた精密機械である。数多くの球種を自由自在に操り、打者の心理を読んで的を絞らせない投球術は、ロッテを強いチームに変えていった。
 唯一、小宮山自身もコントロールできなかったのが自ら開発したシェイクボールである。スローカーブとナックルを合わせたかのような独特の変化をする魔球で、小宮山自身も投げた後はどのように変化するか分からないという代物で、打たれることもあったため、なかなか大事な場面で投げられなかったようである。
 引退後、修士号を取得した理論で、指導者としてロッテを指揮する姿を見てみたいものである。

小宮山悟 記録と伝説
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広島一筋の盗塁王 緒方孝市

2015-03-07 14:55:48 | プロ野球
 今となっては非常に紛らわしいのだが、「マイクを持った盗塁王」の緒方耕一とは別人である。緒方耕一は、巨人で走塁のスペシャリストとして盗塁王2回を記録しているが、緒方孝市は、広島で主軸を打って盗塁王3回を記録している。
 ゴールデングラブ賞も5回獲得している他、3割30本塁打も記録しており、まさに走好守揃った万能プレーヤーだった。
 江藤とは異なり、緒方は、現役22年間を広島一筋で貫き、広島でコーチ、そして監督へとつなげていった広島一筋の盗塁王である。

緒方孝市 記録と伝説
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