新潟市にある山田コンサルティング事務所

◆ お問合せは、電話:025-223-3097 ◆

食品営業許可 飲食店の許可でできることとできないこと

2016年02月15日 | 法律
おはようございます! (^O^)/
中小企業診断士の山田まり子です。

近ごろ、飲食店から弁当や総菜をつくって売ったり、自家製のステーキソースや焼肉のタレを瓶詰めにして売ったりしたいという相談を受けることが増えました。

基本的に「飲食店営業」の許可は店内で食べることを前提にしています。ですので、「持ち帰り」の食品を調理・販売する場合は、別の許可が必要になる場合があります。

従来は1つの施設に1つの許可でした。例えば、飲食店が自店で人気のある料理をパック詰めして販売するような場合は、「飲食店営業」の許可を取った厨房とは別に総菜の製造(加工)所が必要で、その製造(加工)所は「そうざい製造業」の許可を取るということです。

ですが、昨年(平成27年6月30日閣議決定)規制改革があり、定められた基準を満たせば同じ1つの施設に対して2つ以上の営業許可を取れることになりました。(営業許可ごとに手数料がかかります。)

詳しくは → 厚生労働省 食安監発0729第6号

先日、相談対応した飲食店の店主さんにこのことをお伝えすると「別の厨房をつくる余裕はないから、どうしたものかと困っていた。」と、とても喜んでいらっしゃいました。

これで、小さなお店でもいろいろなことができるようになりますね。でも、気をつけてください。持ち帰って保存期間(賞味期限)がある食品製造(加工)は、施設に対する許可とは別に賞味期限の設定(食品検査をして設定する)や食品表示など、守るべき法律があります。飲食店の延長線上でただパック詰め、瓶詰めして売っていいということではありません。

食中毒やアレルギーによる事故は命に関わります。
まずは所管の保健所に相談しましょう。

著作権:山田まり子

強み・良さ・魅力を伸ばしましょう!

2016年02月01日 | 経営
おはようございます! (^O^)/
中小企業診断士の山田まり子です。

先日、ある飲食店に食事に行き、オーナー夫妻と話が弾んで仲良くなりました。私が飲食業が得意な経営コンサルタントだと自己紹介すると「うちも相談しなきゃ!」と奥さんが。真面目な顔で「悪いところがあったら言ってください。どうしたらいいですか?」とおっしゃいました。

う~ん。悪いところは、……いいですよ。良いところを伸ばしましょう!と私が言うと、ビックリした顔をして「そうなんですか?」と。

はい、そうなんです。

なぜならば、悪いところを直しても売上は伸びないからです。良いところを伸ばしたほうが売上が伸びる可能性が高いのです。

例えば、「トイレが汚い」というのは、悪いところですね。もちろん、トイレはきれいにすべきですが、でも、どんなにトイレをきれいにしても「ねぇねぇ、あの店、トイレがきれいなのよ、今度行ってみない?」と友だちと誘い合って来店するでしょうか。

違いますね。美味しい料理とか、素敵なお店の雰囲気とか、接客の良さとか、「行ってみたい何か」があるとき、人は来店します。だから、「良いところ」が大事なのです。

では、悪いところを放っておいていいのかというと、そういうわけではありません。悪いところは放っておくと「売上を下げる」ほうに作用します。

お店の「強み」「良さ」「魅力」をたっぷり引き出して、伸ばして、そして、それをきちんとお客さんに伝えて(←ここ大事!)、お客さんに喜んでいただきましょう。お客さんが喜んでくださった分だけ、売上が上がります。そして、せっかくお客さんが喜んでくださっているのに、そこに水を差すようなことをしてはいけません。←これが悪いところ。だから、悪いところは直しましょう。…という順番です。

まずは、自分のお店の強み・良さ・魅力を発掘するところから始めましょう。冒頭に紹介したお店も、と~っても個性豊かな素敵なお店でした。でも、案外、自分のことってわからないんですね。あるいは、毎日、当たり前のようにやっているので、強みとか、すごいことだとか思っていない。ですから、友人・親戚・常連さんなど、まわりの聞ける人に聞いてみましょう。あるいは、お客さん同士の会話にちょっと耳を傾けてみましょう。なぜ、他店でなく当店に来てくださったのか。

そして、それがわかったら、その強み・良さ・魅力、つまりは「宝もの」に磨きをかけましょう!

著作権:山田まり子

★「悪いところを直す」というアプローチが、あまりよろしくないと私が思っている理由として、こんなこともあります。よかったら、読んでみてください。
ご参考:【論理的思考】問題と原因