おはようございます! (^O^)/
中小企業診断士の山田まり子です。
先日、「生活動力2013」発表会を聞いて来ました。
「生活動力」発表会とは、毎年、新潟商工会議所と株式会社新潟博報堂により開催されている講演会です。
博報堂といえば日本を代表する広告代理店ですが、効果の高い広告をつくるには「世の中の人々」のことがわからなければいけません!ということで、生活総合研究所という研究機関を持っています。そして、「世の中の人々」を知るための調査を行っており、そのデータやデータをもとにした未来像を提言として発表しているのです。
今年のタイトルは「総子化~そうしか」。
日本が高齢社会、長寿社会であることは周知の事実ですが、それって、つまり、大人であっても(親の)子どもであるという人が大勢いるってことだよね?…という点に着目した考察です。
成人までの20年は名実ともに「子ども」ですが、その後、親が健在である「大人だけど(親の)子ども」という期間が、実に40年もあるという…。つまり、多くの人が「子どもとしての自分」を持ちながら長い期間を生きるわけです。
一方、社会情勢に目を転じると、成長経済の時代は終わり、すでに成熟経済の時代。世の中は不安定で不確定。成長経済の時代には合理的だった核家族とは異なる家族関係が生まれているのでは?
どうやら旧来の家制度とは違う、自らが望んでの親・子・兄弟・孫のつながり、新たな連携があるようです。
となると、核家族社会を前提に開発された商品やサービスは、当然その姿を変えなければ生き残れない。そこに新しい市場の芽があるといえます。
例えば、成長経済・核家族の時代には「食の外部化」が進み、外食・個食ということが言われました。それが今(今後)は、イエ食・大勢食へ。
みなさんのまわりで、あるいは、みなさん自身、近ごろ「親戚みんなで集まってバーベキュー!」なんてこと、増えていませんか?
そのせいなのかは不明ですが、アウトドア用品を扱うお店で、バーベキュー用品が、今までは売上が夏に集中していたのだけれど、ここのところ春の早い時期から秋まで売れるようになったのだそうです。
コンサルティングをするうえでデータはとても重要で、世の中のトレンドを知ることも欠かせません。ですから、私は毎年この発表会を聞きに行っています。「人々がどんな暮らしへと向かっていくのか」を知ることで、新しい市場を考えるヒントが見えてきます。消費者を相手に商売をしている方や、消費財をつくっていらっしゃる方にもヒントになることがたくさんあると思います。来年、機会がありましたら、お出かけになってみてはいかがでしょうか。
【ご参考】 生活総研ONLINE
紹介:山田まり子
中小企業診断士の山田まり子です。
先日、「生活動力2013」発表会を聞いて来ました。
「生活動力」発表会とは、毎年、新潟商工会議所と株式会社新潟博報堂により開催されている講演会です。
博報堂といえば日本を代表する広告代理店ですが、効果の高い広告をつくるには「世の中の人々」のことがわからなければいけません!ということで、生活総合研究所という研究機関を持っています。そして、「世の中の人々」を知るための調査を行っており、そのデータやデータをもとにした未来像を提言として発表しているのです。
今年のタイトルは「総子化~そうしか」。
日本が高齢社会、長寿社会であることは周知の事実ですが、それって、つまり、大人であっても(親の)子どもであるという人が大勢いるってことだよね?…という点に着目した考察です。
成人までの20年は名実ともに「子ども」ですが、その後、親が健在である「大人だけど(親の)子ども」という期間が、実に40年もあるという…。つまり、多くの人が「子どもとしての自分」を持ちながら長い期間を生きるわけです。
一方、社会情勢に目を転じると、成長経済の時代は終わり、すでに成熟経済の時代。世の中は不安定で不確定。成長経済の時代には合理的だった核家族とは異なる家族関係が生まれているのでは?
どうやら旧来の家制度とは違う、自らが望んでの親・子・兄弟・孫のつながり、新たな連携があるようです。
となると、核家族社会を前提に開発された商品やサービスは、当然その姿を変えなければ生き残れない。そこに新しい市場の芽があるといえます。
例えば、成長経済・核家族の時代には「食の外部化」が進み、外食・個食ということが言われました。それが今(今後)は、イエ食・大勢食へ。
みなさんのまわりで、あるいは、みなさん自身、近ごろ「親戚みんなで集まってバーベキュー!」なんてこと、増えていませんか?
そのせいなのかは不明ですが、アウトドア用品を扱うお店で、バーベキュー用品が、今までは売上が夏に集中していたのだけれど、ここのところ春の早い時期から秋まで売れるようになったのだそうです。
コンサルティングをするうえでデータはとても重要で、世の中のトレンドを知ることも欠かせません。ですから、私は毎年この発表会を聞きに行っています。「人々がどんな暮らしへと向かっていくのか」を知ることで、新しい市場を考えるヒントが見えてきます。消費者を相手に商売をしている方や、消費財をつくっていらっしゃる方にもヒントになることがたくさんあると思います。来年、機会がありましたら、お出かけになってみてはいかがでしょうか。
【ご参考】 生活総研ONLINE
紹介:山田まり子