「亭主が高額宝くじに当選すると、女房を伴って換金に来るが、女房が当選すると、娘と一緒に来る。パパには内緒よ、という感じだ」という銀行員の証言を雑誌で読んだ記憶があるが、そうだろうなぁと思う。 女房族の9割は「亭主に大金を持たせたらロクなことはしない」と考えているだろうし、亭主族の9割もまた、「大金を持てばロクなことはしない」のである。 また、亭主族は気が弱いから、2億円当たったことを隠してはおけないのだ。もちろん、亭主も女房も、それぞれに「墓場まで持っていく秘密」を小型のボストンバッグに半分ぐらいは持っているが、そのバッグの中身は情緒的なものであって、キャッシュではない。 宝くじで2億円当てた女性が、愛人と一緒に換金に行き、その一部を愛人に貸し与え、すると男はその金を別の女に貢ぎ、怒った女性に詰め寄られ、遂には殺人に及ぶ。ご存知の最近の事件だが、誰でも思うのが、なぜ(2億円のことを)愛人に話したのだろう、ということではないか。殺された女性の家族構成はわからぬが、家族よりも愛人を信頼したのだろうか。いや、それ以前に、人を疑うことを知らぬ純粋すぎる人物だったのか。それはともかく、この事件は、テレビや新聞で、2億円という文字を見るたびに、哀れさが募る。
朝日のア、いろはのイ、上野のウ、英語のエ、才のオ・・・。昭和30年代まで、電電公社(現NTT)ではA局で受け付けた電報をB局に声(電話)で送ることがあって、そのときに使われたのが、前記のような表現である。才のオなんて、巧いと思う。これ、女のオ、男のオではヲとの区別に迷う。尾張のヲとしたのも正解だ。この、いろはのイを考えるのは、ちょっとした頭の体操になる。たとえばヨはどうか? 夜中・夜店では暗いし、余裕・世論もぴんと来ない。電報用語の吉野のヨはキレイだ。もうひとつ、ソはどうか。ソ連は略語であり、そば屋・そうめん では軽い。ソクラテスは早口で伝える場面には不向きだ。電報局が選んだのが、そろばんで、これもナルホドだ。 年末に、今年の流行語選びというのがあるが、同じように、いろはのイ選びを試みれば、今年は、「為替のカ」はもちろん「介護のカ」に、「根岸のネ」は「年金のネ」、「富士山のフ」は「不況のフ」になるのだろうが、我が国にもっと悪い日もあったではないか。私のようなボケ老人には、好況・不況の風もわからないが、日本国中が気分的に沈みすぎではないか。 ダメなときは、陽はまた昇ると信じるしかないし、そこのところが、人生の、そして毎日の生活の、いろはのイではないだろうか。
朝日のア、いろはのイ、上野のウ、英語のエ、才のオ・・・。昭和30年代まで、電電公社(現NTT)ではA局で受け付けた電報をB局に声(電話)で送ることがあって、そのときに使われたのが、前記のような表現である。才のオなんて、巧いと思う。これ、女のオ、男のオではヲとの区別に迷う。尾張のヲとしたのも正解だ。この、いろはのイを考えるのは、ちょっとした頭の体操になる。たとえばヨはどうか? 夜中・夜店では暗いし、余裕・世論もぴんと来ない。電報用語の吉野のヨはキレイだ。もうひとつ、ソはどうか。ソ連は略語であり、そば屋・そうめん では軽い。ソクラテスは早口で伝える場面には不向きだ。電報局が選んだのが、そろばんで、これもナルホドだ。 年末に、今年の流行語選びというのがあるが、同じように、いろはのイ選びを試みれば、今年は、「為替のカ」はもちろん「介護のカ」に、「根岸のネ」は「年金のネ」、「富士山のフ」は「不況のフ」になるのだろうが、我が国にもっと悪い日もあったではないか。私のようなボケ老人には、好況・不況の風もわからないが、日本国中が気分的に沈みすぎではないか。 ダメなときは、陽はまた昇ると信じるしかないし、そこのところが、人生の、そして毎日の生活の、いろはのイではないだろうか。
巨人と西武が日本シリーズに進んだ。両者とも、それぞれのリーグの覇者だから、監督、選手、オーナーもほっとしているだろう。来春のWBCの監督が決まらない。日本シリーズの勝者の指揮官でいいという考えもあるそうだが、やはり、格を重んじる人もあるのだろう。格から言えば、王貞治氏、星野仙一氏、野村克也氏・・・なのか。 まぁ今更言っても仕方ないが、北京五輪代表はあまりにもダメ過ぎたなぁ。競馬は菊花賞。GⅠを2連勝しているので、勝負カンは悪くない筈で、このレースも荒れると見た。すなわち、まとめ買いよりはバラ買い(千円で1点買うより200円ずつ5点買う)でいく。スポニチ小田記者の本命ダイワワイルドボアは大外枠不利で少しだけ。気になるのが1枠2頭で、両方から中心馬(8,9,10,14)へ、他にも3連複の穴狙い7点。結果は1枠の片方フローテーションが2着に入って(1着は1番人気のオウケンブルースリ)配当は178.2倍。今日当てられた方はスポニチ矢内記者、フジテレビ井崎修五郎氏の予想を信用されたのではないかと思うが、とにかく2週連続の万馬券はありがたく、株が面白くないので、次は天皇賞だ(これも穴になってくれることを願っている)。
麻生首相が、連夜、高級レストランやホテルのバーをハシゴしているのが評判になって、それについて社民党の福島みずほ代表は、「庶民感覚からズレている」と批判したが、どういう意味なのだろうか。やきとり屋で焼酎を呑む人間が(庶民感覚があって)一国のリーダーにふさわしいということなのか。また日経新聞(24日朝刊)の〔春秋〕は、並みのスコッチが2,000円ほどだから、そのぐらいの金で夕食を賄っている主婦はカチンと来ると書いている。ま、マスコミとしては、そう書きたくもなるだろうが。 夜の酒というのは人さまざまであるが、目的は共通していて、一日の締め括り(今夜のよき眠りのために)といったところだろう(もちろん、ヤケ酒的な場合もあろうが)。 だから私は他人の夜の酒ニツイテ、アレコレ言うのは、生活干渉だと思っている。首相の酒について、塩川正十郎氏は、健康が心配だと語っているが、麻生氏にとっては、それが健康法なのかも知れぬ。ついでに言えば、高級レストランであれ、何であれ、金持ちにはウンと金を使ってもらおうではないか。 この不景気時代、金持ちの金が街に落ちるのはありがたいことではないか。再び日経新聞の記事に戻ると、首相の叔父である吉田健一氏のグルメぶりを紹介しているが、祖父の吉田茂首相は、未明に神戸で焼いたパンを飛行機で羽田に運び、さらにワンマン道路を経て、大磯に届けさせて朝食にしていた御仁なのだ。 総理大臣がセレブであることに私は何の異論もないし、景気回復が第一という方針も正しい。