水割り3杯の雑談

毎日、夕方6時を過ぎる頃、台所のテーブルで書いていたエッセイをブログに。足元にはエサをねだる愛猫が。私は68歳。

賞味期限

2008-05-28 23:17:15 | Weblog
月曜日は午後7時少し前に接骨医院に行った。電気治療に30分ほどかかるので、家人は近くにある生協へ牛乳を買いに行き、ついでに200円の弁当も買って来た。 家に帰ってよく見ると、透明の容器に半額と印したシールが貼ってある。つまり、正価400円のものを7時になって半額にしたのだ。賞味期限はその日の午後10時を示していた。内容は、唐揚げ、肉団子、八宝菜といった中華系で、これなら(生ものはないから)明日の昼までもつと家人も私も思った。 結果、賞味期限を14時間過ぎてから食べた家人の評価は、味も好く、愉しいお弁当だった。 私はこの半額商法は極めて正しいと思う。近所の1人住まいの人などは重宝しているだろう。 船場吉兆が遂に廃業になった。産地偽装→あしらい(使い回し)となっては客足も遠のくだろう。鳥越俊太郎氏がテレビで「あの(ささやき会見の)とき、息子に社長の座を譲っていればよかった」と言っていたが、それでも(肩書きはとれても)あの女将は口を出すだろうから、同じことだ。 起死回生の策は外(たとえば同業他社)から、新しい血を入れることだけだっただろう。 とにかく、吉兆には腕のいい職人がいるのだから、それを活かすために、女将は完全に身を退いて、他を頼るべきだった。 彼女の経営の才は、とっくに「期限切れ」の状態であったようだ。

深呼吸

2008-05-27 23:08:18 | Weblog
「今朝は空気が旨い!」、朝の洗面を終えて庭に出て、我流の体操の最後が深呼吸、少し息を弾ませて食堂へ入って来るときに祖父がよく言っていた言葉だ。まだ幼かった私には、空気が旨いというのがわからず、8歳上の叔母に訊いてみたら、「よく眠って、気分がいいってことよ」と説明してくれた。私も、その頃の祖父の年齢に達したが、空気が旨いと感じたのは過去に一度しかないが、場所は真鶴半島の森、季節は夏、刻は午前10時頃で、箱根への家族旅行のときだった。 14年前に脳梗塞でダウンして、半月間の入院治療中、一度だけ夫婦で誓約書に署名したのが、カテーテルを腕から胸部に挿し入れて脳を撮影する施術だった。 その、ちょっと危険なときを終えて、病室へ戻る途中で、車椅子を押している看護婦さんが、5分間ほど屋外に出て休息の刻を作ってくれた。 私は何日ぶりかで外気を(まだ立ち上がって手を挙げる状態ではないので)車椅子の上で、大きく口を開けて吸い込んだ。 それは旨いではなく、懐かしい味だった。  「好きな女の子がいたら、その子の傍へ行って、彼女の周囲にある空気を思いっきり吸い込んで来い」という文を、中学生の頃に読んだ記憶があって、たぶん、冨田常雄の作品かと思うが定かでない。私はこの文に憧れていた時期がある。好きな女性の傍へ行って、その周りの空気を深呼吸するのに憧れていた時期がある。 でも、実行はしなかった。試す勇気もなかったのかなと思う。

発明

2008-05-26 22:13:39 | Weblog
コンタクトレンズが世に出てきたのは昭和35年頃だった。それは近視の人達にとっては大発明というべきものだったと思う。当時は現在と違って、オシャレなメガネはほとんどなく、メガネをかけることはイコール容姿のマイナスにつながった。 しかし、コンタクトレンズは発明だろうか? メガネをかけずに視力をアップさせる方法を考えるとき、メガネを小さくして目の中に入れればよいと答えを出すのは、オトナよりむしろ子供の頭脳ではないか。いや、やっぱり発明なのだろう。子供のような単純なアイデアが大きな成果を生むのである。 電気コタツの熱ランプをヤグラの上部に取り付けるというアイデアも、或る主婦によるものだが、この奥さんの得た特許料はスゴイだろうね。 人類最大の発明は何かという問いに、世界の科学者の大半は「電気」と答えるそうだが、これもわかる。何年か前、晩酌の時間に、大風で10分間ほど停電したことがあった。 灯が消えても酒は呑めるはずだが、それが出来なかった。暗くてボトルやグラスが見えないというのではなく、呑む気も失せるのである。私の経験した最大の肉体的苦痛は尿路結石であるが、この発作の対処は、医師に痛み止めを打ってもらい、時間が経つのを待つしかない。痛みが去った後で、私が「医師が神様に見える」と言うと、家人が「もう1人、痛み止めの薬の発明者がいるんじゃない?」と笑った。

5月25日

2008-05-26 22:04:49 | Weblog
テレビの政治番組では舛添厚労大臣が大忙しだ。つい先日までは舛添氏といえば、「宙に浮いた年金」だったが、最近は「高齢者医療」で、大臣は「とにかく金は天からは降ってこない」と繰り返す。これはつまり、誰かが何かの形で負担しなければならないということだから、どうしても「そろそろ消費税アップかな?」が、伝わってくる。昼食はこれまたいただきものの高級さぬき半生うどんで、格別の味。おかずには、揚げ茄子の煮びたし、アマダイの粕漬けあたりがベストなのだが、そこまでは揃わず、サバの味噌煮(缶詰)とシュウマイ。 競馬『オークス』は、リトルアマポーラを信頼しすぎて失敗。これで3週連続で、土曜日のプラスを日曜で失くす(あるいは減らす)ことになるが、来週の『ダービー』は、ディープスカイで、旨い酒を呑みたいものだ。 家人が半月ぶりに『恋人』に会って来た。『恋人』は、家人の姪の子で、今春から幼稚園にア寄っている。幼子がただの「かわいい」に「おもしろさ」が加わる時季だから、デートも愉しいだろう。大相撲優勝の琴欧州に、貴乃花親方が優勝旗を授与する役(審判部副部長)を務めた。 小泉首相の、あの「ケガに耐え、よく頑張った!感動した!」のときから6年が経ったそうで(NHKラジオによる)、いやぁ時の過ぎるのの早いこと、速いこと。

キャッチャー

2008-05-25 09:48:35 | Weblog
「キャッチャーは一番先にグラウンドにやって来る」とは誰の言葉だったか(井上ひさしさんか?)正確に思い出せないが、名言だと思う。 「最初にグラウンドに来る」とは、まず、野球が好きでたまらないということであり、真面目できちんとした性格であるということだ。 日本を代表する捕手は野村克也さんと古田敦也さんかと思うが、お2人とも上記の2条件にぴったりと当てはまるだろう。 一方で、巨人V9のときの森祇晶さんや田渕幸一さんは、野村さんや古田さんとはどこかタイプが違う気がする(お2人とも、グラウンドに一番乗りするのではなく、むしろギリギリ間に合う方ではないか)。 キャッチャーを女房役と言うが、これまた正しい形容だ。 野球の守備フォーメーションで、仲間8人のすべてと対面しているのはキャッチャーただ1人である。8人の表情や動作、雰囲気(やる気があるか)を知るのは監督と同じか、それ以上であるだろうから、家庭における女房と同じだ。逆を言えば、しっかりした女房(捕手)がいれば家族(投手、野手)は安心して仕事(プレー)できるわけだ。 孫娘(中2)がソフトボール部での捕手を務めているが、性格的には合っている気がする。みんなより先にグラウンドに行っているかどうかは、今度訊いてみよう。  夏場所が始まる前に、「朝青龍と白鵬ばかりの大相撲。あのブルガリアヨーグルトの琴欧州なんか、どうしたんだろう?」とこのブログに書いたら、昨日(14日目)優勝しちゃった。もし大相撲に賭け札のようなものがあれば、琴欧州の名を挙げたからには、彼からの札を買っているから、大儲けできたことになるが・・・。