永続のページ別館

愛知県岡崎市在住
永続のページ管理人の個人日記

「考えてみる」の使い方を考えてみる

2012年01月18日 | 愛知中小企業家同友会
昼間の会議でSさんがボロボロに使い込んだ本を取り出してみんなに薦めていました。

ウチはこれを毎朝、朝礼につかっている。

ということです。

各部署でみんな、同じものを読みあわせ、どう行動するか考えるということです。

クレドの使い方と同じですね。

ビックリしたのは、大久保寛司先生が何者か知らなかったこと。

何者か知らない人の言うことをそのまま実践する...

「さすが...」

Kさんも取り寄せて早速マネしているようです。

◆◆

願わくば...

そこまで使うなら

思い切って一人一冊。買って欲しいですね(^_^;)
(著作権で仕事している人と多く知り合うと、強く感じます)

共有したいのは、わかった。

自分の倫理に照らして、どうしましょうう...。

たまに、社外までコピー配る人がいるので、その時はウーンとうなってしまいます。

倫理を学ぶための本なので、倫理をもって臨みましょう。






考えてみる
クリエーター情報なし
文屋

頭の中をめぐるもの

2011年10月21日 | 愛知中小企業家同友会
昨日の二次会でのコメント。


相手を「認めてあげる」ということについて、

では、何を認めるてあげるか。

それが三つの報酬と四つの幸せにつながると感じたという話。

「三つの報酬」「四つの幸せ」について、

興味を持った方がいるかどうか知りませんが、

一応紹介しておくと、こんなものです。



◆◆ 仕事で得られる「三つの報酬」 ・・・ 田坂広志さんの受け売り

結果として与えられる収入・地位のような報酬ではなく

自ら求めて得るべき報酬はこの三つ。

決して失われぬ、誰にも奪いされない。


1.職人としての「能力」

2.作品としての「仕事」

3.人間としての「成長」

◆◆

多分、この三つを認めてあげると、やりがいを感じるのではないかと、

ふと(いや、今頃ですね)結びついた次第です。

だから、経営者の場合は、この三つが得られる環境を用意する必要があります。

「認める」とは、この報酬を与えることです。

認めていると伝わらなければ、その気持ちは無いと同然。

高野登さんの教えが頭の中に響きます。

報酬がない。

社員の心の報酬がゼロ。

ただ働きさせていいんですか?


会社、これを才能と呼ばれるレベルまでに育てる(育つお手伝い)責任を、

本人は、自分の内にある才能に磨きをかけ、自ら光を発する責任を、

果たしましょう。



◆◆

社員がことが、自分のやりがいと言われた報告者の高瀬さん。

会社の役に立ち、社会の役に立ち、人の役に立つ人を一人でも多く世に送り出す喜び。

この経営者の醍醐味を語りたかったのだろうと思います。

そして、その真骨頂が「共育」

経営者も育たないと、器が大きくならないので、社員の器も限界を迎えてしまう。

部下の成長でしか自分の成長は測れない。

DOIT!のバグジーさんで登場した言葉が降ってきました。

共に学び共に育ち、共に生きる醍醐味。

その片鱗を報告していただいた昨日の例会でした。



◆◆ 生きる上で必要な4つの幸せ ・・・ 大山泰弘さんの受け売り


1.人に愛されること

2.人に褒められること

3.人の役に立つこと

4.人に必要とされること


2~4は仕事の中でしか得られない、そして、仕事を一所懸命にやっていれば、1すらも手

に入る。


◆◆

色々勉強していると、受け売りのネタが増えてくるものですから、

あるとき、「あれ」と「これ」などがつながって、線が見えてくることがあります。

私の三師匠は「言葉」というものを、とても大切にしておられます。

その「言葉」を、どこで、どう使うか。

これによって「魔法がかかる瞬間」が生まれます。


スイッチが入るとか、絆が生まれるとか...

その刹那

大切な役割を果たしているのは、

そこで何が起きているかという事柄

自分に降りそそいできた経験

そして、そこで身にしみた言葉です。

言葉は相手に

意思を伝え、

報酬を渡し

愛を与える。

言葉を大切に使いましょう。

◆◆


高瀬、田坂、高野、久保、川畑、北川、渡辺...

色々な先生方の言葉・顔が頭の中を巡った夜でした。

感謝。


打ち合わせ

2011年09月29日 | 愛知中小企業家同友会
今日は佐藤繊維の佐藤正樹さんと打ち合わせをしてきました。

超多忙のスケジュールの中、無理をいって命の時間を頂戴しました。

素材を求めケープタウンに向かうということで、隙間をぬって
セントレアでの面談でした。

気さく、低姿勢、そしてビックリするような考察。

とにかく、自ら「考える」自ら「現場へ行く」という芯が通っていました。

魅力的な人です。
とっても興味がわきました。

◆◆

余談で出てきたのが、最近の考察。

ユダヤ商人と華僑。どちらも反映に源は何か?


それは「家族」。

自分のためでなく、家族のため、子孫のため。
種の保存の本能から考えて、こっちの方ががんばれる。
みんなが一族の子孫のために結束する。
そんな考察です。


ふと、伊那食さんを思い出してしまいました。

◆◆

あいち経営フォーラムの基調講演は、きっといいものになるでしょう。感謝。

お勧め本

2011年09月22日 | 愛知中小企業家同友会
本日、来客がありました。

その方は来月、勉強会のツアーで伊那食品さんへ行くそうです。

じゃあ事前学習がいるよね。
と本をお勧めしました。


◆◆ 押さえておくべきベーシック




いい会社をつくりましょう
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文屋



リストラなしの「年輪経営」
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光文社



働く幸せ~仕事でいちばん大切なこと~
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WAVE出版


利他のすすめ~チョーク工場で学んだ幸せに生きる18の知恵
クリエーター情報なし
WAVE出版




◆◆

Facebook上で判明、我らが、同友会岡崎地区の原田会長が来月、伊那へ行くそうで。
こちらは菓匠shimizuさんの視察だそうです。

再び、じゃあ事前学習がいるよね。


世界夢ケーキ宣言!
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文屋



◆◆

ついでに、他にもお勧めが。
てなわけで、坂本先生の著書をピックアップ

なんと3(スリー)が。



日本でいちばん大切にしたい会社3
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あさ出版


ちっちゃいけど、世界一誇りにしたい会社
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ダイヤモンド社


会社は家族、社長は親
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PHP研究所


◆◆

紹介されている企業の数は結構な数になります。
これらの企業をあちこち視察できたらいいなぁ、という願望から研究会の企画が生まれそうです。

生きる希望

2011年03月22日 | 愛知中小企業家同友会
先週末、同友会の地区総会が開催されました。

その場で初めて知ったのですが、本人が釜石出身、奥さんが仙台出身というメンバーがいました。
親兄弟の生存は聞いたけど親戚友人がどうかまでは聞いてないです。

みんなそうですけど、歯をくいしばって生き延びようとしています。
命があるだけで有難い。
そう思わずにいられません。

「生きているだけで丸もうけ」
私が好きでない芸人さんの座右の銘ですが、この言葉は素晴らしい。
生きる希望があるって素敵なことです。

生きる希望を与えられる仕事って素晴らしい。

普段「運ちゃん」と言われてる人も今は「命を運ぶ人」に豹変しています。
クロネコさんは相変わらずみたいだけど、他の大手さんはどうも鈍いと聞きます。
こんなとき素晴らしいのは「中小企業」。
意思決定のスピードと覚悟がすばらしい。というか頭が下がります。

◆◆

そのメンバーが物資を届けるために東北へ向かうとのことです。
大人は歯を食いしばれるけど、子供はなかなか、そうもいかない。

ということで、生きるために直接必要ではありませんが、心のケアのために、少しだけですけど、折り紙、折り紙の本、ぬりえ、色鉛筆などを差し入れさせていただきました。

少しでも子ども達が笑顔になってくれるとうれしいです。
腹はいっぱいにならないし体もキレイにはならない。
でも心が満たされれば、

きっと大人たちの生きる希望になるから。





困りごとに感謝...

2011年03月02日 | 愛知中小企業家同友会

いよいよ、明日3月3日(ストイコビッチ監督の誕生日)と4日は岡山で同友会の全国大会があります。


終わると5日、6日と休日。

7日は法人のお客様と経営計画を練り、夜はフォーラム幹事会。

8日は障害者フォーラムに参加するために東京へ。

そして、今日、電話をいただきました。

川畑父さんからです。

「8日の夜は泊まれる?」

(一部で人気の)返事にノーはない、0.2秒でイエス。はここで使う。

「泊まります。」

9日に個別に美味しい話をいただけます。
(本当に気にかけていただけることが嬉しくてたまりません。)


12日(実の父ちゃんの誕生日)、13日とまた土日。

14日は法人のお客様。
こちらも、 今日、税務署から電話があって今月、調査です。
その打ち合わせもあるのではずせない。

15日は保育園のお客様へ、3月決算の予測、補正予算、新年度予算の話に。



◆◆ 合い間を縫って

今年は譲渡の申告の話が多いです。

どういうわけか、住宅を売る方が多いです。

この場合、損益通算・損失の繰越控除が適用の可能性があるので、注意が必要です。

こんな相談が舞い込んできます。


◆◆ てなわけで

タイトな時間で、残りの確定申告を処理する必要があります。


持っている時間は同じ。

でも、その質・濃さ・思み。そして(渡辺先生が常々おっしゃる)「意味」は自分次第です。

与えられた時間=命の使い方をいま試されています。

この状況をしらないはずなのに、それを図ったかのように、この内容にふさわしいアドバイスを川畑さんからいただきました。

自分がどうやって乗り越えるか...

面白くなってきました。


◆◆ しかも

研修と遊びのオンオフはしっかりさせなさい。
ともアドバイスをいただきました。

だから、岡山では、ちょっと真剣に遊んできます。




第12回あいち経営フォーラム2

2010年11月10日 | 愛知中小企業家同友会
スイッチ入ったから長いよ!!


◆◆ 分科会

分科会は第13分科会

付加価値を創出する戦略経営
~新しい炎(市場創造)を見つけるプロセス~

に参加させていただきました。役目柄グループ討論中は全分科会の部屋を回るので、最初の報告だけ聴かせていただきました。

報告者は静岡同友会の(株)東海製蝋の阿久澤(あくざわ)太郎社長でした。

モルとか何とかが名前につく外資系金融機関で6年、生き馬の眼を抜いて生きてきたあと
家業をついで180度違う心を大切にした経営の土俵に上がった阿久澤社長。(あれっ、こんな人茨城に一人いなかったけ。)

ブレのない芯の通った商品開発・市場創造プロセスをお話でした。
そして、心に響くいいお話でした。



***私たちの生きがい「日本の灯の歴史に残るローソク創り」***

それが、私たちの生きがいです。実現する行程で、一歩一歩高みを目指していく。また、開発した新商品が市場に定着すれば、私たちがこの時代に生きていた証を築くことになるからです。

量を追わず、質を捉えていきます。安定した品質に支えられた、安全な灯が醸し出す美しさや安らぎに価値を見い出してくださる感性豊かなお客様に、本物のローソクを提供し続けていきます。

******************************

この理念に違わない話でした。


「何で私たちの製品が素晴らしいものである必要があるか」

それは、ローソクを灯す習慣を残すため

・安全
・燃え残りがない(毛細管現象を利用した完全燃焼)
・マンションなどに対応小さくなった仏壇に対応したもの

などなど、ローソクを使うことをやめてしまう原因を取り去った商品にする。

これらは、今すぐ効果があるわけではない。

でも何年かたって、ローソクを使う習慣が残っていることで結果がでる。
(とっても長期的視点です)

つまり、「文化をつくっている(護っている)」のが、同社の製品。

だから、商品は商品でも、「作品」のレベルに達した素晴らしいものを作り続けることに意味があるというこでしょう。

◆◆ 商品企画の前提

・参入障壁の高いものであること。
→手間がかかる
→儲けが薄い
→マネができない

・従業員を参画させること。(私たちがこの時代の灯をつくっているという実感)

・ストリーをつける(物語性)

などです。
さきにも書きましたが、すぐには売れない、でも売れると使い続けてくれる。
だから、「5年後に売れて欲しい商品を毎年出す」
ということです。


◆◆ 私の中に渦まいたもの

資料として配られたカタログを見ながら報告を聴いていましたが、いろいろ思うところあり涙が出てきました。そろそろ喪中ハガキを出さないといけない立場がそうさせたのでしょうか?

カタログには理念をはじめ、ろうそくを供える意味なども書いてあります。

◆ 渦1

ある宗派では、お線香は仏様の食べ物なので、いい物をとかうかがいましたがローソクの意味については聴いたことがありませんでした。

でも、意味はわからなくても灯すこの「習慣」が大事なのではないかと思っています。ウチの実家へ行くとローソクに火を灯すのは子どもの仕事です。玄関を上がると目の前が仏間。爺ちゃん婆ちゃんに会う前に、仏間へ。ローソクと線香をつけてお祈りをする。

この瞬間はとっても大事な時間です。

お線香はつけたままにしておきますがローソクはついつい消してしまいます。
自分自身思っていました、安全のために消してしまうけど、なんかそこで毎回、関係がプッツリ切れた気がすると。


気づくと...

ローソクの灯っている時間が、仏様・ご先祖様との対話の時間です。
この間が神仏に関心を持っている時間です。
対話の場をつくるのが「灯」か。

村上和雄先生がいっておられました。
世界中のどんな民族も「祈る」という習慣がある。と
(祈るって宗教じゃないんですよね。人間の人間らしさを象徴するものです。祈り方が文化・習慣。)

渡辺和子先生の言葉をお借りすると
「祈られた相手は幸せになるかどうかはわからないけど、
祈っている本人が幸せであるのは間違いない」

三段論法でいくと、幸せになる一つの手段が「祈る」こと。

う~ん。
ローソクを灯して祈る習慣がなくなると、幸せになる時間が減るということか?

◆ 渦2

仏壇に入っている人を思うと、いい線香に加え、いい光を贈りたいという衝動に駆られました。そういう目で見ると、カタログをついつい読み込んでしまいます。

そして、自分で火を消すことが自分で関係を消す気がしていたのを、少し楽にしてくれるのが「完全燃焼」かなぁ。

いい光に、いい言葉を添えて。
「ありがとう」とか書いて灯してみようか...

この前提は燃え残らないこと。
全部燃えると想いが届いた気がする...

このローソク欲しい。

◆ 渦3

子どものためには...
まずローソクという物の触れないと。
ローソクというものを知らないと。

入口はキャンドルセットかなぁ。
面白そう。
火の文化は人間である以上避けて通れない。
便利で危なくて神聖で、はかなくて、激しくて、きれいで...

正しい火の使い方は遠ざけていては覚えられない

保育園のお客様に教えてみよか...

◆ 渦は巻き続ける

お墓参りに行きたくなった...
父方の墓は新しいので、線香もローソクも雨風心配ない。
母方は、雨は論外として、風にいつも悩む。
火が灯ってないとお参りしている気になれない
「お明かり」いいなぁ。
ステンレスのって、カラスが持ってくんだよね。

◆ 渦はまだ巻き続ける

ローソクの文化。
日本の大事な文化。

問題なのは、今現在、興味がない人。

阿久澤社長の話をなんか宗教的な話と取り違えている人。

そう、あなた達のためにも「東海製蝋」は大切にしないといけない会社だ。

◆ 最後の渦

一番近くは正月か...

いい光を灯したいなぁ。



◆◆

責任者の伊奈さんによると富士宮の伊那食品という言い方をしていました。製品開発のコンセプトもそうですが、当日の報告では触れなかった従業員さんとのかかわり方などが素晴らしいそうです。 

一度、現地へおうかがいしてみたいですねぇ。

伊奈さん。
いい会社を見つけてくれて有難う。

阿久澤社長。
心にしみる話を有難うございました。
理念と一貫した付加価値創造プロセスを示していただき有難うございました。


◆◆

フォーラムに関わった全ての方々、私を含めてご苦労さまでした。
感謝。

第12回あいち経営フォーラム1

2010年11月09日 | 愛知中小企業家同友会
ながーい一年、ながーい一日が終わりました。

第12回あいち経営フォーラムが無事終了しました。

「進化のための打ち手無限」

~学びを実践するのは今~


毎年一年かがりで企画している愛知中小企業家同友会の全県行事であるこのフォーラムにかかわりだして5年になります。


◆◆ 基調講演

基調講演は三重同友会というか中同会の顔、宮崎本店の宮崎由至社長でした。

伝統産業を生き抜く「正統派異端系」経営
~未来をひらく、私の一手~

という題での講演です。

同友会の会員は経営理念とか経営指針とかいうと強いけど、経営品質で言うところのCat.3、4の顧客市場の理解と対応、戦略の策定と展開が弱いという提言から、戦略と戦術の違いなどを話していただきました。

そして、自社自身が今しかけている戦略について、そしてその前提となる強みの発見についての話がありました。


強みについては

鈴鹿川の水、伊賀米からできる薫り高い商品が強みと思っていたのが、「どこも同じことをいいます。川の名前は違いますけど。それ強みなんですか?」とあるバイヤーに一蹴された話。

そして、そのバイヤーに逆に教えを請うた結果、
「安定供給力、ISO認証、モンドセレクション25年連続金賞」など、
「自分としては当たり前と思っていた中にある強み」に気づかされたということでした。

普通ではあまり重視されない要素だけど、全国展開させるバイヤーの立場から見ると「欠品」ほど怖いものはない。だから、ここが重視される。また、顔の見えるお客様に対面販売をするわけではないので、安全・安心のよりどころとなるものが必要となるなど。
誰と取引をし、何をどれだけ売るかにより、これが変わってくると感じました。
(一つの不良品でお客様からウチの店をつぶす気か!!と言われた経験もあるということで、顔の見えないお客様への供給となるとよけいに重視させるのでしょう)

ESに関してはネッツトヨタ南国の横田会長に教えを乞い実践した話がありました。

また、世界的に超有名なロマネ・コンティの話を引き合いに出していました。(商売は清酒・焼酎ですが、趣味はワインということだそうです。(笑)しかも、みんなの前で言ってしまいました)

そこで生まれるワインの価値はワインの価値だけではなく、年に一回ぶどう摘むだけのパートさん、倉で働く職人に与える誇りの大きさ。この農場を訪れる観光客は年間で半端な数ではないので、地元への貢献度も半端ではないこと。などにもつながっているということです。

そして、ここの年商は宮崎本店より少ない、つまりウチもなれる。という大きな目標を示していただけました。



◆◆ 余談


毎年恒例、順調に問題が発生して、開始・来賓あいさつと順当に遅れ、講演開始がズレてしまいました。さすが宮崎さん、「今から70分」とお願いをしたら、オチをつけてきっちり70分で終わってくださいました。講演慣れしていると言えばそうですが、時間に優しい講演は運営側としては有難い限りです。

内容もとっても示唆に富んでいて、みなさに心に届いたことでしょう。
宮崎社長に感謝いたします。

あいち経営フォーラム終了

2008年10月25日 | 愛知中小企業家同友会
おかげさまで、第10回あいち経営フォーラムが終了しました。

基調講演と分科会の責任者をさせていただきました。

スタートの会長や来賓の方の挨拶から既に時間が押してしまってハラハラしました。


ネッツトヨタ南国の横田会長さんに長時間に渡り時間を頂戴することができました。
多くの方にいろいろ助けていただきました。


感謝申し上げます。

青全交2日目

2008年09月12日 | 愛知中小企業家同友会
青全交の二日目は基調講演です。

(株)中原商店 ぴょんぴょん舎 代表取締役社長 邉 龍雄氏 の報告でした。

食にこだわる岩手青全交の締めくくりです。

◆◆ HPより

ぴょんぴょん舎は、文化的感動を味わう喜びの中に人に愛され喜ばれる感動の美味しさの世界を創造し、過去から現在、未来へと時空を越えた食のロマンに夢を託します。
  当社は、7つのスローガンを共通の価値観と認識し、レストランの本質である「人間性の回復の場を提供する」ことで、お客さまに最高の満足感を味わっていただき、その喜びを社員満足に反映させることを目的として企業理念を掲げ、ぴょんぴょん舎は全国のお客さまに満足していただける為に、盛岡冷麺を通して「味」・「接客サービス」・「食空間」において日本一の店を目指し、事業活動に取り組んでまいります。


◆◆

・飲食でも組織をしっかりすれば、企業と同じように休める

・レストランの語源 レスク・ウ・テーレ は人間性回復の場
 → 確かに...
   食事したあと、「はぁ~っ。生き返った」と言ったことのある人は多いと思い増す。
   食事したあと、人間性の象徴「笑顔」を取り戻すことができます。

・本物志向。これにつきる。
 会社紹介の映像でお兄さんが語っていた社長像です。

・行動しなさい。そうすれば力が湧いてきます。

・心の障害者になるな
 →人に言われたそうです。

・店名のジャーラン、ジャーランビルの由来
 「ねんねんころり」みたいな意味。
 母乳を与える母親像から思いついたそうです。
 無償の愛といった、つくす愛の象徴ではないかと感じました。

・異文化コミュニケーションの基本はまず相手を理解すること。
 →韓国と日本の両文化を経験し、国際交流の支援をしている実感による重みのある言葉です。
 

◆◆ 七つの共通の価値観

もらさず、書き留められなかったのが残念です。多くの共感を覚えました。
難しい表現ですが、その意味を掘り下げていくことが大切なので、あえてそのままにしており、易しい表現にしていないそうです。


1.場の力となる

 文化と場の力とも言っておられたので、イコール「文化となる」ということになります。
 文化はそこにしかない一方、文明はどこにでもあります。
 文化はその土地特有の「何か」によってできあがる

 個々の文化が地域の文化を創り出しているので、当社の役割は当社の文化を創りあげること。

2.物の世界と人の世界の調和

 社長さんはデザインが好きだということで、これはデザインの定義だそうです。
 見た目だけでなく、人が使いやすいように機能を引き出すことが大切ということです。

3.価値ある~  良心とともに提供する

  価値とそのものの持つ本来の特性(本来もっている性質)であり、引き出すことが大切。
  「素材を生かす愛」・・・人だけでなく物にも愛を向ける
  赤福の例は冷凍技術が悪いのではない。ウソをついたことが悪い。
  外食産業の課題は分業・機械によって職人の技を再現すること。
  「手作り」「国産」など、「ウソをつかない正直さ」が大切ということです。

  ※「良心」という言葉は私は非常に好きです。
  誰も見ていないところで自分の心に照らす正直さの象徴ですから。

4.お客様満足の優先 ・・・ 気配り、気働き 

5.食の世界を通じて、異文化融合の小さな地球を創り出す

 大切なのはまず知ること。

 知って理解ができる。

 → ここでネッツトヨタ南国の横田さんの話と重なりました。
   知るためにさかのぼる「WHY」が必要です。

・着物とチマチョゴリの違い
 →正座、片ひざという文化にあった座り方に対応した機能から出たデザイン

・器の違い 木と金属
 →木は持てる、金はもてない
  木は置くと転びやすいが金属は重くて転びにくい
  だから日本は器を持つ、韓国は持たない。
  だから韓国人だから器を持たないというのは間違い。

このように異文化を知ると相手を尊重できるということを
「食」を例に教えていただきました。

6.社員の幸福と会社の利益を一致させる

 やはり、CSの前にESという話が出てきました。
 何が社員の幸福なのか?
 ピョン社長はこの答えを福利厚生などではなく、「第一に企業が安定して継続すること」と位置づけています。
 だから、そのために社員に負担をかけることもある。
 大切なのは、その際に社員がやりがいをもって臨めるかどうか。

7.法令を遵守する。

 ここに「環境」を加えているそうです。
 車に乗ってCO2を出したりしているので全部はできないが、何かひとつ自分にできることをやる。
 そして当社のテーマは「水」であると。いうことです。

 店の地下には「創生水」をつくる装置を完備しているそうです。
 波動や自然石、磁力などを借りて水の分子構造を整え、界面活性力を通常の2.5倍に高めているそうです。
 これを利用するため洗剤は一切使用しないそうです。
 また、お店に出す水、調理につかう水もこれだということです。

 店の外に蛇口をつくって一般に配っているそうです。
 トラックで取りに来る一家もあるということですが、これは悩んでいた「アトピー」が創生水で治ったということで絶大な信頼を寄せているからだそうです。

 これは店の広告と考えるとそんなに高くないみたいです。


◆◆ その他

・米国の経営学では美術が必修科目にあるそうです。
 そういう点はデザイナー志望でもあった社長はその素養があります。
 ※伊那食品の塚越会長の「プロの写真家の目を持て」という言葉を思い出しました。

・仕事は科学的に芸術的に(美意識を持て)。ブランドとは信頼である。
データがっかりしていて、素材が厳選され機能が引き出され、それが美しく表現されること。

・企業は人を止める業。
 ESのないところには人は留まらないので魅力づくりを。

・職場は小さな社会(店は小さな地球)
 多様性・違いを認め尊重すること。
 ※沖縄教育出版さん、あさ開さんと同じです。

 障がい、高齢などは人の個性である。
 個性はその人の文化と考える。
 知る→理解する→尊重する。


◆◆ 感謝

すばらしい講演でした。
アンテナなビンビンきました。
尊敬する多くの方々と同じことを違う表現で聴けたので理解が深まりました。
感謝申し上げます。

岩手同友会のみなさんほか、関係した皆様方に改めて感謝申し上げます。
ありがとうございました。