永続のページ別館

愛知県岡崎市在住
永続のページ管理人の個人日記

器が小さい証拠

2008年03月27日 | 名言・迷言
人の欠点が気になったら、自分の器が小さいと思うべきです。

他人の短所が見えなくなったら相当の人物、

長所ばかりが見えてきたら大人物です。



立花証券の創業者の石井久さんの言葉らしいです。



この文を目にして、ドキッとしました。


事務所の一階に入っている某大手家電グループの人々の配慮のなさが目につき、辟易していたのですが、それは、私が小物だったから見えたのでしょうか?

ありがたい?ことに出ていかれることになったので、リセットできそうです。次に入られる会社の人々の長所ばかりが目に入るといいのですが....

鳥が飛んだからといって驚くやつはいない

2008年03月26日 | 名言・迷言
『任せたのはニッカ・タンブラ

鳥が飛んだからといって驚くやつはいない』




海皇紀の35巻で出てくる言葉です。

はたからみて不可能と思えることも、ニッカなら実現してしまう。
鳥が飛ぶのは当たり前、同様に、ニッカなら実現するのは当たり前。

絶大なる信頼を表現する言葉です。

海皇紀では、こんな名言や、人心掌握のうえで大切な考え方がふんだんに出てきます。マンガといえども侮れません。

『スラムダンク勝利学』はマンガからコーチングなどを学ぶものでしたが、
『海皇紀勝利学』という戦略を学ぶ本が出ることを祈ります。
(私が出そうか....?!(^^;))

海皇紀 35 (35) (講談社コミックス 月刊少年マガジン)
川原 正敏
講談社

このアイテムの詳細を見る

怠け者の象徴は何か?

2008年03月25日 | ノンカテゴリー
久々の更新です。

確定申告後の総会・飲み会の嵐もすぎてやっと、落ち着きました。
昨日、ちょっと早めに帰ることができたので、テレビを何気なくみたら、カンブリア宮殿がやっていました。

「“売り”の極意教えます~2008年 凄腕営業マン列伝~」

こんなタイトルの1.5時間スペシャルで、15年で1300台のクルマを売ったトヨタ東京カローラの湯浅真弓さんとホンダカーズ中央神奈川の相澤会長がゲストでした。朝、新聞の番組欄を見たときに、感動のトイレとあったので、もしやと思いましたが、やはり、相澤さんの登場でした。

個で突出している湯浅さんと、チーム力が突出しているホンダカーズの両極端の比較でしたので、エネルギッシュな相澤会長をしらない人が見ると、相澤さんが、湯浅さんにケンカ腰で話しをしている様に見えるのでハラハラしていました。

『私も昔は飛び込みをしていました。』
『飛び込みをしていたときは楽だった』
こんなことを言うので当然火花が飛び散ります。ハラハラしますね。

一方で、いい言葉をいただきました。

「トイレの造花はダメ。造花は怠け者の象徴。」
「ポスターは怠け者の象徴。自分たちが行って、口で伝えないといけない」
どちらも、手間ひまをかけることを省略するためにあるのですが、手間ひまを省くのと一緒に、心も省いてしまうからでしょう。


私個人はもちろん、相澤さんを支持します。
めちゃめちゃ努力をしている湯浅さんを否定する気は一切ありません。
ただ、自分だけでなく、周りの人も輝いているので相澤さんの手法の方が、私個人は好みということです。


◆◆ 自問自答

あなたのオフィスに『怠け者の象徴』はいくつありますか?
ポスターまでもが、その象徴とは...
新しい視点をいただきました。感謝します。

奇跡が奇跡を呼ぶ

2008年03月16日 | 経営品質
--<日本を元気にするセミナー>----------

◇第7回 日本を元気にするセミナー◇
【日 時】 2008年5月15日(木) 13:00~
【場 所】 東京品川コクヨホール
【講 師】 ザ・リッツ・カールトン日本支社長 高野登氏
川越胃腸病院 院長 望月智行氏
人と経営研究所 所長 大久保寛司氏


参加者が多いようで、定員を250名に広げたそうです。

奇跡の病院と奇跡のホテル。
この競演を見ようという人が全国から集まるようです。

奇跡の歯科医院、ヨリタ歯科さん
奇跡の美容院、バグジーさん
ほかにも、DOIT!で取り上げられた方々が来るようです。
奇跡の競演に、各業界の奇跡が呼び寄せられているようです。


バグジーの久保さんには先日、大変お世話になったところですが、その直後に当分の間、講師を辞退するという表明を出されました。内部拡充に集中するそうです。一般にいう成功者という部類の方ですが、その地位にとどまることを危惧しておられるみたいです。
「成長者」という表現の方が似合う方です。

東京で会えたら、お礼を言わないと。

沖縄の川畑さんにお世話になったときもそうでしたが、社員さん・お客様と向き合う大切な時間を割いて我々のために来てくれるわけですから、本当に感謝をしないといけないと思います。報酬を払えばいいという問題ではありません。

今回も、川越胃腸病院の望月先生は、地域医療を重視しておられる人です。そんな方が、患者さんと向き合う時間を割いて来てくれます。

こちらも、心して臨みます。

昨年は4月に開催された日本を元気にするセミナー。今回は5月中旬という、3月決算のピークの平日で、3月の確定申告の波を超える特大のビッグウェーブの中にいるときですが、行くしかないでしょう。



今回は、録画をしないので、後日DVDが販売されるということはないようです。
本当に行くしかないみたいです。

終わりました。

2008年03月15日 | 仕事
確定申告の波をなんとか乗り切ることができました。

電子申告100%という目標を課して臨んだ今シーズン。

5000円という税額控除をするため、遠方のお客様でも昨年より一回多い訪問が必要であり、結構大変でした。

2月には神様が与えてくれた試練に加え、家内の体調不良による戦力ダウン、ピーク時に私が、京都や東京へ行くし、同友会の報告の準備などで時間を使ってしまっていたので、かなりハードでした。

でも一応、無事(?)に、昨日、終了することができました。
電子申告も100%達成しました。


14日の夜は、来期から移籍する同友会の岡崎地区の総会へ行ってきました。
当然ですが、知らない顔の方が多い一方で、えらいさんは大方知っているという状態です。

士気・志気の高い、K久井氏と血の気の多い酒井の移籍で、来期の岡崎地区はどうなるのでしょうか?妙に期待されているようですので...(^^;)

週末はとにかく休んで、頭をカラッポにします。
ソウルメイトのN垣さんも乗り切ったみたいですし、夕方、お世話になっているJ先生の事務所の前を通ったら、いかにも打ち上げに行くという大移動が行われていました。

私も含めて、みなさん、お疲れ様でした。

楽して儲ける

2008年03月12日 | 気づき
昨日、岡崎商工会議所の部会で未来工業さんの見学に行ってきました。岐阜同友会の元代表理事でもあるので、一度は行ってみたいと思っていましたが、念願が叶いました。

この時期に無茶なスケジュールでしたが、行ってよかったです。


報、連、相、禁止の会社の相談されない相談役(笑)という山田相談役(創業者)の話をうかがったあと、工場内の見学をさせていただきしまた。


◆◆ 山田昭夫氏の講演


建築用の電気(強電)の業界は規格という<法律の縛り>があり、勝手なものは作れない。

昭和40年の創業、競合相手は古くてでかい会社。(松下電工ほか)であり、これらと同じものを作っていてもブランドで負けてしまう。

でも、<法律の縛り>がある。

できることは、縛りの中で、<工夫をつける>こと。
易しい、簡単、早い、格好がよい、安い...

開発方針(参入条件)の決定。

『品物は必ず差別化する』 = 『必ず工夫をつける』

いいか悪いかの評価はあとでする。

※作る前に良し悪しを考えるのではなく、まず、工夫をつけたものを作るのが第一で、その次に良し悪しを考えることにより、開発スピードが鈍らないと思いました。作る前に評価すると会議地獄に陥ると思います。
まず、作るという点において徹底しているところが素晴らしいと思いました。
 

◆◆ 他がやっていないからやる

工夫できる人が中小零細に入ってくるか?

優秀な人は大企業にいってしまい、入ってこない。だから、今いる社員を工夫できるようにするしかない。だから『品物をつくるときに差別化できる体質をつくろう。』ということで、日常から訓練をしていく。

※いざ、差別化!と言っても、とっさにはできないので、日頃から、そのクセをつけることは大切なことだと思います。


・会議室のイスの足には、全部テニスボールがついていました。床を痛めないためなのか?移動が簡単なためか?よくわかりませんが、大切なことは『他がやっていない』ということです。

・蛍光灯にはひとつずつヒモがついていて、必要な部分だけつけることができます。

・お土産にMIRAIせんべいを一枚ずつくれました。これも、みそせんべいは他にありますが、MIRAIの文字が入ったものはないからつくった。文字をつけても価値はないが、他にないからつくったということです。

・あと、け書ペンもくれました。建築現場では、インクがなくなるより先にぺん先がつぶれてしまうので、ペンチで、芯を引き出して、カッターで削れば5回使えるという代物です。ペンチもカッターも建築屋さんは普通に持っています。
これは、使う建築屋さんもコストが浮き、こちらも売れるとも儲かる、WinWin商品です。

◆◆ 差別化するのは誰か?

当然、社員である。

社員に差別化しようと思わなせないといけない。
がんばろうと思わせないといけない。
いかにやる気にさせるか?
そのためにはエサをまく。


『お客様を感動させないと商売にならない』

『まず、社員を感動させる』 ・・・ こっちが先


山田さんのいう『エサ』は『感動』というものでした。

※ネッツトヨタ南国の横田会長に教えていただきました。
満足の先にあるのは大満足。
感動とは軸が違う。
そして、満足は耐性が生まれるが、感動に耐性は生まれない。

この考えからすると、何度食べても美味しい『感動』は、最適なエサだと思いました。まさか、こんなところで、話が結びつくとは思いませんでした。


◆◆ まいたエサ

こういうことを、どれだけやれるか?

・70歳定年にしました。しかも、60過ぎても給与は下がりません。
 安心した社員は頑張ります。

・子供が生まれたら、3年休んでもいい。
 (実際は、早く復帰してしまうそうですが、会社の側が席を用意しておいてくれると安心できると思います。)

・正社員800名、パート・派遣なし。
仕事が同じで給与が安かったらやる気になるわけない。
 
戦後、日本が(GDP・GNP)世界二位(一人あたりは一位)になったとき、パートも派遣もいなかった。いたのは、学生あるバイトだけ。しかし、今、日本は(一人あたりは)17~18位にいる。

パートで給与15万、社員で30万。
社員にしてもらった人間は『がんばる』
がんばった社員は、30万しか稼がないか? → そんなことはない。

最近、大メーカーが片っ端からリコール・不具合を起こしているのは、社員がまともに働いておらず、パート・派遣に依存しているから。

・年間休日140日
 毎日16:45終了(残業禁止) ・・・ 7時間15分労働 
 → 年1,660時間

実際には残業が出てしまうことがあるけど、本気でなくそうとしているかどうかで差がでると思います。


※肝心なのは、こういう優遇された社員さんたちが、今の待遇を維持発展させるには、業績をあげること=時間内にきっちり成果を出すことを心得ているという前提が必要だということです。業績をあげないとこの好循環が途絶えてしまいます。


◆◆ 雇用に対する考え

・他に比べて『まぁまぁ』と思える給与なら人は働く。

・メシ食う(金稼ぐ)のは8時間でいい。あと8時間は寝るとして、のこった8時間は(一度しかない人生だから)仕事以外の自分のために使って欲しい。

・残業は25%増しというのは高すぎる。これでは儲かるわけない。

『仕事があったら人間を増やせ』・・・『残業でこなすな』

どんな会社だって、需要が多すぎ、売るところはあるはず。
売っていないだけ。
GDP500超に対し、トヨタだった1割も取れていない。

だから、人は余らない。

※ちょっと乱暴な理論ですが、一方で納得もします。サービス残業という悪行を強いないということが前提ですが、一人雇った方が25%安いというのは確かです。

全般にわたって、山田節が吹き荒れ、べらんめぇ調の話ですが、その一方で、人ほ大切にするという考えが伝わってきました。


◆◆ 見学

工場の見学をさせていただきましたが、大変面白かったです。
スイッチボックスの改良の歴史をみせていただきましたが、ここにある考え方にこそ、真髄があったと思います。

工事プロセス=人間の動きを助ける、という大切な着眼点にあふれていました。

改良を重ねることで、『あっ、未来はちょっと楽になった』と思っていただくことが大切なようです。この『あっ』が小さな感動ですね。


『問屋さんの先の工事屋さんを見る』

『他がやっていないからやる』

この二つの考えがあるので、生まれてきたのが

・シリーズ化
 売れないものも多いけど、工事屋さんの利便性は増します。

・小ロット対応



◆◆ エサのひとつ

毎年、社員旅行を実施していますが、ユニークなものがたくさんあります。
感動のばらまき状態です。

40周年では、40の指令書として、文科系・スポーツ系・絶叫系の選択だけを許されて、あとはクジびき。そこにあるミッションをこなし証拠の写真を撮ってくるということをやっていました。

バンジージャンプ、ワニと記念撮影、コアラと記念撮影...
全部の写真とレポートが製本して展示してありました。

こんなことされると、来年の旅行までとりあえず、辞めずにいたくなるかも...
これを企画している委員会の人々の嬉々とした姿が目に浮かぶようです。


◆◆ 『常に考える』

工場のあちこちに貼ってある『常に考える』
これは、社是ではなく、標語だそうです。
案内してくれた方が先日、山田さんに確認したら、そう言われたそうです。

未来工業さんの『常に考える』は有名で、私も社是の一部と思っていました。(笑)


特許・実用新案・意匠・商標で過去に6000件を取得、生きているのは2,800件程度だそうです。

改善提案は一件500円、審査して最高3万円ということで、タニサケさんと同じような形でした。トップの人で年間200件ぐらい出しています。多数提案しているのは200人ぐらい(約1/4)だそうです。
一方で絶対出さない人もいるそうです。(まぁ、いろいろですね)

特許等に至った場合には会社に帰属し、社員さんにはロイヤリテイを支払うそうです。

山田さんと一緒に創業した清水さんという方がアイディアの塊だったようで、山田さんが経営・販売、清水さんが開発・製造という分担で発展してきたようです。
ただ、それは昔のことで、未来工業の今を支えているのは、社員さんです。長く続けるというのは一人の力では無理があります。

『常に考える』『他がやっていないからやる』『工夫をつける』

この風土あっての、現在です。
風土はすぐにマネはできませんが、参考になることは山ほどあります。


企画してくれた岡崎商工会議所さんに感謝します。
話をしてくれた山田さんに感謝します。
受入をしてくれた未来グループのみなさんに感謝します。



この本、お勧めです。
夫婦とも読みましたが、面白いです。
感想を交換しあうと、新しい気づきも生まれます。
是非、どうぞ。

楽して、儲ける!―発想と差別化でローテクでも勝てる!未来工業・山田昭男の型破り経営論!
山田 昭男
中経出版

このアイテムの詳細を見る

支えてくれる人の差

2008年03月10日 | ノンカテゴリー
愛子日本人初のモーグル女王/W杯スキー(日刊スポーツ) - goo ニュース

快挙ですね。
おめでとうございます。
ずいぶん前に税理士会の啓発ポスターに登場していただいていた上村選手の快挙に、日本人+税理士として、うれしいです。




※大技の3Dエアよりも得点の50%を占めるターンに重点を置く、“ニュー愛子”を目指した。

これが勝因として大きいようですね。
どんなコーチにつくかどうかで大きく変わるようですね。
エアを磨くよりも滑りを磨くという選択がスバリあたりました。
(それだけ彼女に伸びしろがあったということです)

4勝目の滑りを見ましたが、後半で隣の人をぶっちぎる高速の滑りはすごかったです。ヒザの上がり方もそのなに派手ではないし、上半身のぶれが少ないので、緩斜面を滑っているのではないかと勘違いしてしまいます。一体、どんなサスペンションに交換したのでしょうか?素晴らしいです。



◆◆ 一方で

マラソンの高橋尚子選手は残念でした。
税理士会の岡崎支部の会報に最近感動したこととして、高橋選手の金メダルを書いた記憶があります。ただ、単純に走るという行為について100メートルと42.195キロの覇者は人体の極限に達した人として尊敬に値します。ということで取り上げました。


今回は、いろいろ原因分析されていますが上村選手との好対照となってしまうのが、コーチではないでしょうか?小出監督の下を卒業して以来、頼れるコーチ、自分を客観視してくれるコーチはいたのでしょうか?


個人スポーツに見える二つの競技も、実は多くのスタッフが係る団体競技ではないのかと思ってしまいました。そうなると、スタッフとのチーム力も勝利に影響すると考えてしまいました。

私も含めて、みなさんそうです。
陽の当たる人は一人かも知れませんが、それは個人の力によるところが大きい一方で、それだけではないはすです。
支えてくれる人に感謝しましょう。



あ~あ、スキーに行きたい。
確定申告、あとひとふんばりです。

自分に厳しく他人に厳しいという

2008年03月04日 | 気づき
ヨーロッパ人が忙しくない3つの理由(WIRED VISION) - goo ニュース


自分に厳しく他人に厳しいと評判(?)の私としては気になる記事です。


さらに、追加記事です。

ヨーロッパ人が忙しくない追加的理由(WIRED VISION) - goo ニュース


特に気になる部分は下記にも引用しました。
******************************


先日ある新聞に「感情労働」の記事が出ていました。自分の感情を押し殺すことを強いられる仕事の、時間や肉体的な疲労度とは別の労働強度であります。接客の仕事はその典型でしょう。理不尽な客にも笑顔を絶やさずへりくだる。ますます増長する一部の「お客様」。あらゆる不平不満に対応すべく精緻さを極めていく日本のサービス。でも一部では従業員の精神的肉体的健康と衝突をきたしているような気がします。日本に帰って思いました。人間の笑顔って総量一定かもなって。ヨーロッパ人はお客さんには日本人ほどニコニコしませんが、仕事を離れたらそれなりに愛想がよいです。他方、日本では誰も職場で笑顔を使い果たしてしまうかのようです。

実はわれわれはお客という立場で「カネ」にものを言わせることで、互いに互いを追い詰めるという悪循環に陥っているのではないでしょうか。会社にしても顧客の要求への対応と従業員の人間としての尊厳の尊重、この二つのバランスを考えるべき時にきているのではないかとも思うのです。ステークホルダー経営の一環として。

ヨーロッパ人が忙しくない理由の一つ:お客様は『カンヨウ』です。

****************************** 



『カンヨウ』を身につけると忙しくなくなるのでしょうか?
なれるものなら、なりたいです。

DOIT!フォーラムin名古屋2

2008年03月01日 | 経営品質
◆◆ ここからはQ&A

今回は質疑応答の内容です。


Q.五つの行事参加に参加しないとクビ。これに関する想いは?

A.

①入社式

  弟、妹が入ってくるのにこない人は一緒に働けない

②旅行

 二泊三日のキャンプ
 ※この日は説明がなかったが、現地で自由行動というダラダラしたものではなく、常にみんなで一つの目標を追っている。たとえば、一番大きなタコを捕まえた人に一日休みを与える。など。
 だから、キャンプに何回行ったということは、何回、共通の目標・思い出を得たということ。

③運動会

 店の先輩・後輩に対する応援がすばらしい

④ボランティア クリスマスイブの孤児院の訪問(タイガーマスクプロジェクト)
 売上の0.02%を寄付している
 
 誰のためにがんばるか?
 人のためにがんばるという意識が大切

⑤12月30日の忘年会

 31日は休まないと1日にみんなは家族と一緒にいられない。
 その前日は一緒にいて。
 ※ここでは、一年の振り返りのビデオを見たり、施設からのお礼の手紙を読んだ
りということをしているので、感動の共有の場にほかならない。

※各行事の意味を私も常々考えていたが、①は、縦(先輩から後輩)へ愛を注ぐ場、④は社外へ愛を注ぐ場、③④は横、斜めに愛をやりとりする場、⑤は愛の再確認の場と解釈しました。敬愛を中心に考えるとそれぞれに意味があり、はずすことは、愛の欠落を意味すると考えたりしています。だらしない人が多い業界なのでケジメがいると解釈した人もいるそうです。

このきまりを『ゴールデンルール』といいます。


ノブさんたちは、
 ○○を破ったらクビ
と自分たちで増やしているということです。

良いことは強制してもいい。やらないと良さをわからない。
ルールがあるから人は育つ。
こんな話も出てきました。

Q.コミュニケーションのとり方が下手だが、どうしたらよいですか?

A. ★『感動を共有する量を増やす』

寺子屋という読み合わせをしている。
プロジェクトXや情熱大陸を一緒に見たりもする。

『同じ価値観を持つ部分が増えてくる』と必然的にコミュニケーションがとれてくる。

自分の都合でコミュニケーションをとるのではなく、月に二回など、コミュニケーションをとることを決めておく(公開しておく)。→相手にも都合がある。

社員とは定期的に食事をともにしてコミュニケーションをとっているが、そこでは、一回のカットの代金(五千円)と同じ料金のものを食べにいったりして、自分たちのサービスの価値を客観的に認識したりしている。


Q.暗黒の成果主義から抜けるには

A.

①評価基準を『少しずつ』変える

 MVPは天使の仕事をした人。
 『評価基準がCS・ESに向いていること』
 全部をこれに変えると業績が落ちるので何割かをそれに向ける。
 (2~3割)

②いい事例をシャワーのようにあびせかける

いい話を毎日きいていると少しずつ変わってくる


Q.お客様の情報をどうやって引き出しているか?

A.『お客様を好きになる』 → 関心をもつと知りたくなる

カウンセンリングシートも作っているが、カルテのあるなしより、これの方が大切


ブロックスの映像は「ベース」
これを見て、どうしてできるのかを考える。
どうしてできるのか、「見えない部分に想いをはせる」

初めての人は好きになりにくく、付き合えば付き合うほど好きになれるので関心を
持ちやすい。

<大久保さん>
好きになるレベルを高めることが大切


Q.業績の上がらない人はどうするか

A.クビ(ゴールデンルール違反)以外はやめさせない

業績の落ちた人をやめさせないために逃げ場をつくってあげる。
今のバグジーがあるのは、この人達ががんばってくれたおかげもある。

業績が上がらないのは、自分たちの使い方が悪いので守る。

抵抗勢力もいた。
師、北川八郎氏のアドバイスで気づく。

「左手を使いなさい」

左手を使うと右手は休めるので喜ぶ。左手は主役になれるので喜ぶ。
光を当てると活躍し、右手になる。

抵抗勢力は自分が左手(使いにくい)と思い、距離を置いていた人。
この距離を置いていた人を是非使うこと。

燃えない人はいない。それは燃やす人の力不足。

濡れているからダメ、ではなく、水を飛ばすほど力量を上げること。
これで、自分は成長する。→ 相手を責めず、自分に焦点を当てる。


Q.お客様のために何でもやっていいと言うが、やりすぎることは?

A.好意でしたことは、好意で帰ってくるので、悪い事例はあまりない。

・どんなことも受け入れる。
「そりゃまずかったねー」と言うとしらける。

・経理を公開していることも有効
 共有されていれば、無謀な使い方をしない。

 入社式の後の合宿にはやる気と電卓だけ持参。
 新人も売上計算に参加しているので、この場で共有が図られる。

 <大久保さん>
 ノブさんは、縦・横・斜めの数字が全部頭の入っている。
 それぐらいできないと店長はできないとサラリと言ったとのこと。
 (税理士からみてもすばらしい話です。)


Q. (スミマセン、メモに夢中で聞き逃しました)

A.AからCに変わるのに一年かかった

・Cになれたのは、桶の水を箸でかき回すがごとくあきらめなかったから。
 
・出会いに恵まれたことも確か。
 (※久保さんの言葉を借りるなら見ようとしたから見えたものがあり、求めたか
ら得られた縁があると思います。)

・凡事徹底 ・・・ 人を動かすにはこれ。背中を見せる。

・いい人のフリをしていたら、本当にその気になってきた。



◆◆ 感謝

良い質問をしてくれた方々のおかげで、よい気づきがありました。
ディスカツションの際に課題を口にしていたとなりの席の方も、質疑応答を聴いていて、「答えの一つがみつかった」と言っておられました。ディスカッションで課題を明確にするという同友会方式は、ここでも功を奏したようです。

珠玉の四時間を共有してくれたみなさんに感謝します。


◆◆ アフターファイブ

フォーラムのあとの懇親会もすばらしかったです。
となりの席に大久保さんがすわり、いろいろ聴けました。

大久保さんが動いたと思ったら、久保さんがそこに来てくれました。
そこで、またまた、いろいろ聴けました。

お店はDOIT!でも紹介されているかぶらやグループさんのお店CHINA5゜です。グループの社員の燃脇さんも、フォーラムに参加していて、懇親会の場をしきってくれました。そこでは、取材企業と大久保さんの係わり方など、普段耳にできないことも聴けました。

向かいの席に座ったのは一宮の稲葉さんという理容師さん。極悪Aの時代の久保さんを知っている方でした。
経営品質の勉強でお世話になっているブラザー工業の方も一緒でした。

ラッキー・ラッキー・ラッキー。
ここでの二時間も珠玉の時間でした。
何もかもに感謝です。