Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

主人公の存在自体がカオスだった『ロケットマン』

2019年08月23日 23時50分52秒 | 映画


2019年公開映画128本中49位。

「史上最も売れたアーティスト」ランキングで
5位の記録を持つエルトン・ジョンの半生を描いたミュージカル映画。

普段、洋楽はまったく聴かないので、
彼については「メガネをたくさん持ってるおじさん」
のイメージしかなかったのだけど、
存在自体がカオスだったというのが
この映画を見てよくわかりました(笑)

エルトン・ジョンは4歳頃からピアノを始めたものの、
一度聴いた曲は完璧に演奏できるというチート能力を持ち、
素晴らしい曲を生み出すことで、
トントン拍子でメジャーデビューを果たし、
一気に億万長者に。

しかし、富も名声も欲しいままにしたのに、
同性愛者ということで孤独になることが多く、
「愛」だけはなかなか手に入れることができなかったというから、
愛だけは金で買えないことを体現しているようだった。

そんなこともあってか、
彼の精神は不安定で、
アルコール依存症、薬物依存症、
セックス依存症、買い物依存症、
癇癪持ちという、
人間のほとんどの闇を内包したような性格で、
ものすんごい振り切れ方してます。

天才は何か欠けてるし、
何か欠けてないと天才になれないのかなというぐらい、
振り切れ方がとんでもない。
その振り切れ方に憧れはあるけれど、
実際にそうなったら、日常生活を送りづらそうである(笑)

ミュージカルとしては、
さすが本場アメリカ・イギリスと言うべきか、
『ダンスウィズミー』よりもはるかに見ごたえある歌と踊りが圧巻だけれど、
お話そのものは『ボヘミアン・ラプソディ』に似た流れだなという印象。
監督が同じってのもあるけど、
海外のスーパースターはぶっ飛び方も似るのだろうか。

しかし、大きく違うところといえば、
この映画は展開が早い。
幼少期から更生施設に入るまでと、
かなり期間が長いからだとは思うけど、
シーンが変わった途端に何年も経ってましたってぐらいには急展開。

あとは、、、20曲ぐらいの歌がある中で、
2曲しか聴いたことなかった(笑)
なので、歌で楽しむということが、
『ボヘミアン・ラプソディ』よりはできなかったな。
エルトン・ジョンの歌をよく知ってる人なら
より楽しめるとは思うけど。

僕は『ボヘミアン・ラプソディ』の方が好きでした。