糸満市喜屋武の具志川グスクagain.
やっぱり晴天の、青い海に映えるグスクですね
1番海の青に近いグスクです。
ちなみに眼下に見える海の方角は南。
(もっとちゃんと言うと南西~南南西)
ちょうど東シナ海と太平洋の境界にあたるそうで、
右が東シナ海、左が太平洋です!
え、境界線はどこかって?
それは各々が心の中で引くのですよ。
前回の記事でも書いた、柵の中の穴(↑写真左上)。
そして一の郭に至る門があったであろう所。
具志川グスクは沖縄に3つあって(糸満市・うるま市・久米島町)
そのうちこの糸満市の具志川グスクと久米島にある具志川グスクは
つながりがあるという伝承が残ってます。
時は三山時代の琉球戦国の世。
抗争争い(南山でのごたごた?)に敗れ久米島に逃れた按司・真勃達(まだふつ)が
久米島で具志川グスクを築城。
その2代目・真金声(まかねくい)が今度は久米島の抗争で敗れ久米島具志川グスクが落城。
彼は糸満に逃れ同名のこのグスクを築いた
…のだとか。
戦国の世の常とはいえ、なんだか不憫…(ノД`)
うるま市の具志川グスクとは特に関係ないようです。
久米島-糸満ではこのように繋がる伝承がありますが、
うるま市の具志川グスクも立地条件などがとても似ていることから
「具志川」という言葉そのものに
何かしらの意味があるのでは、とも考えられるようですよ。
例えば、先週記事にした奥武島は同名のものが4か所(名護市・南城市・久米島・座間味)あって、
いずれもかつて死者を弔った島なのだとか。
(参 ウィキペディア)
ともあれ、柵の中の穴「火吹き穴」も脱出のための抜け穴にもなりそうだし
背後は断崖絶壁だし、
海の向こうは島影も何もなく、どこまでも青いし、
琉球戦国時代の背水の陣的な気配を感じられるグスクです。
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*おまけ*
7/6の琉球新報
「地域の歴史 面白い 西原東中、内間御殿を訪問」
ほほう、それはすばらしい。
ドラマチックに面白く伝わっているといいな~。
ドラマありありの内間御殿と金丸だもん♪
もちろん「ヒーロー金丸」で!