がじゅまるの樹の下で。

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地域の史跡に光を当てるには

2011年06月28日 | ・琉球歴史/文化風景

 今日の沖縄タイムスにあった記事。

「内間御殿の活用探る」(西原町)

内間御殿とは金丸が尚徳王と衝突して隠居したときの住居。
(金丸は「内間金丸」とも表記されます。過去記事→

国史跡指定になっており
「多くの町民が国の指定史跡を誇りに思い、感心を持ってほしい」
という期待をこめてのシンポジウムだったそうです。

1つの史跡をもっても考古学や歴史学などそれぞれの立場やいろんな視点から、
色んな価値やアピールポイントがあると思いますが、

 

どうすれば地域の人たち(子ども達や一般人)が地元の史跡に感心をもち、誇りに思えるか

 

という投げかけに、ワタシとしてはやっぱり

 

「そこで生きた人物を知る」
「ドラマを知る」
に、つきると思います。

 

一般の人が考古学や出土品、周辺地域や王府との歴史的繋がりなどを話されても
なかなかとっつきにくいところはあると思います。
(よっぽどそういった面に興味がないとネ…。ワタシは好きですが

でも、その場に生きた人たちのすばらしさや、人間臭さ、事件やドラマは
同じ人間として胸を打つ、興味をもてる。

子どもたちや若者相手なら尚更ですよね。

人物を知り、ドラマを知れば、
(たとえそれがフィクションであっても)
その史跡が生きて見えてくる。

「ああ、ここで●●が生きてたのか」「ここで●●な出来事があったのか」
と思いを馳せることもできるし、
それが史跡めぐりの楽しみの1つでは♪

だから、テンペストを読んで首里城に行くとすごく面白いし、
護佐丸・阿麻和利の乱を知ってから中城城や勝連城に行くと楽しい。
肝高の阿麻和利を見てからかっちんグスクにいったらもうサイコー(笑)
(実際に6月公演を始めてみたウチノコたち、勝連グスク行きたい!ってなってたから連れてったしね)
今帰仁城も、尚巴志の北山討伐を知っているのと知らないのとでは
楽しみ方や史跡の見方がぐっと変わってくる。

やっぱり、「史跡」というモノじゃなくて、
そこで生きた「人間」だよね。

時々教育委員会や博物館が発行した偉人紹介の冊子なんかはあったりしますが、
いかにも「学習のための」的なキレイでお堅い道徳話だけじゃなくて
もっとマンガ的な、というか、もっと人間くさくてもっとドラマチックな話。

内間御殿なんて、バリバリあるじゃないか。

ねぇ~。

各史跡でそういった取り組みというか、アピール戦略をもっと増やすべきと思ってます。

人の心が動くのは、やっぱり「学」の前に「情」だと思うのですよ。
(情があってから、学。)

 

そんなこんな思いもあって作ったのが
阿麻和利の墓(伝)という“史跡”をモチーフに作った創作小説「月下に語る」だったりするんです
(なのでアレはある意味、読谷村の人たちに向けた、読谷にこだわった、読谷のための小説なのです)

 

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今フジTVでやってるスタードッキリの特番、なんでスタジオセットが首里城なんなんか嫌。


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