●色彩俳句424・光彩15・星野早苗1・2019-03-27(水)
○「如月の光の馬が校庭に」(『空のさえずる』2000)(星野早苗1)
○季語(如月・仲春)【→色彩俳句-索引1・索引2・索引3・索引4 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:「如月きさらぎ」という美しい語感に相応する「光の馬」。音も無く、弾みながら駆ける陽光の馬である。
●星野早苗(ほしのさなえ)
○好きな一句「喧噪を上手に抜けて恋蛍」2
○季語(蛍・仲夏)(「俳句界201706」より引用)
【Profile】:1956年京都市出身。「船団」(→坪内稔典代表)所属。第3回船団賞受賞。2007年よりウェブページ「e船団」にて、「今週の十句」担当。現代俳句協会会員。
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■Pickup「無季と春の馬の句」16句(20190327)
●無季
01「昭和衰へ馬の音する夕かな」(三橋敏雄)(五感俳句1聴覚1)
02「蒼然と馬車は腕を来つつあり」(澤好摩)(五体俳句1腕1)
03「ぬれた眼でなにを見ている仔馬」(風天)(例句)
04「生き急ぐ馬のどのゆめも馬」(攝津幸彦)(次元俳句27夢=超次元5)
05「帰還馬の毛深き脛の黄土あはれ」(内田暮情)(色彩俳句275黄8)
●初春
06「銀行員に早春の馬唾充つ歯」(金子兜太)(五体俳句117歯2)
●仲春
07「音がして馬がをるなり夜の辛夷」(神尾季羊)(好きな一句)
08「芽の光遠く馬隊の背の光り」(舞原余史)(次元俳句213遠・空間8)
09「如月の光の馬が校庭に」(ほしのさなえ)(色彩俳句424光彩 15)
●晩春
10「散る櫻白馬暴るるごとくなり」(正木浩一)(好きな一句)
11「人間の花見に馬のかかわらず」(阪井久良伎)(好きな一句)
●三春
12「馬かりてかはるがはるに霞みけり」(大島蓼太)(好きな一句)
13「鶯や馬も外出をよろこべる」(馬場草堂)(好きな一句)
14「馬の尻の綺麗に割れて菫咲く」(中村和弘)(好きな一句)
15「草入れて馬の顔撫づ春の月」(名和三幹竹)(五感俳句275触覚16)
16「鶯や馬の糧など水張りす」(名和三幹竹)(好きな一句)