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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●次元俳句0143・彼岸(超次元)05・福永武彦・2013-10-06(日)

2013-10-06 18:38:00 | 次元俳句

●次元俳句0143・彼岸(超次元)05・福永武彦・2013-10-06(日)

 

○「鈴虫の彼岸にて鳴く夜もありき」(福永武彦01)

季語(鈴虫・秋)

 「→黄泉路」、「→形なき子」、「→ちちははの闇」、「→黄泉」に続いて5回目の彼岸(超次元)であります。齢を重ねるほどに、此岸と彼岸の境目があいまいになってきます。「呆ける」という症状は、単に記憶の劣化だけではなく「彼岸」への準備なのかも知れません。今夜の鈴虫の音は彼岸から聴こえてきます。

 

福永武彦(ふくながたけひこ)(1898~1979)

代表句「みんみんや血の気なき身を貫徹す」02

季語(みんみん・秋)

福岡県出身。日本の小説家、詩人、フランス文学者。小学校半ばで東京に移住。東京大学仏文科卒。戦時中は軽井沢で堀辰雄に師事。長編小説「草の花」で文壇的地位確立。俳句は清瀬療養所で余技として作り始めたもの。

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