俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●五感俳句0144・聴覚041・嶋田洋一・2013-10-14(月)
○「秋風にとまれる汽車の罐鳴りぬ」(嶋田洋一01)
季語(秋風)
汽車の「罐(かま)」というのは「釜」のことで、蒸気機関車の石炭を焚く円筒部分のことでしょう。すでに操車場に入り、火が落とされてしばらく立ちます。秋風に冷されて「罐」の内部で軋む音が聴こえます。
○嶋田洋一(しまだよういち)(1913~1979)
代表句「山脈に冬くる牛の斑濃き」02
季語(冬)
東京都出身。父、→嶋田青峰につき俳句を学ぶ。1933年「土上」同人。34年「早稲田俳句」を創刊。新興俳句の推進者のひとり。戦後「青玄」を経て1968年大野我羊の「東虹」に同人参加。