俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●次元俳句082・此岸(超次元)01・三橋敏雄・2012-06-17
○「手をあげて此世の友は来りけり」(→三橋敏雄07)
季語(無季)
やあ、と手を挙げて友は自分の部屋を訪れました。「此岸(しがん)」という言葉は、「彼岸」に対したもので、「この世」という意味ですから、「超次元」の範疇にはいります。つまり目に見えるこの世の友は、目に見えないあの世の友を引き連れて、この部屋を訪れたのです。なにしろ、この作者は生前から「→僕の忌の畳を立ちて皆帰る」のように死後の風景をもみることができるのですから。