質屋の利用者のブログ

質屋を利用する生活者です。いろいろな質屋を利用した時の感想や情報を書きます。

質屋と人情

2013-02-24 04:29:54 | 日記
質屋には人情があるらしい。

私が利用する質屋では、ビジネスが基本であり、人情は見かけない。

質屋における人情とは何だろうか?

担保不足の質草で、たくさんの融資をするとか、流質期限が過ぎているのに質草を流さず、利息の支払いを待ってもらっているとか、利息を一部免除してくれるとかだろうか?

あるいは、店主が気楽に話しかけたり、親身に相談してくれたりしてくれる事だろうか?

私は、担保不足の質草で融資を受けた事も無く、流質期限を待ってもらったり、利息の支払いを滞納した事も無く、店主らと親しげに話す事も無く、ただひたすらに質屋を利用する。

魅力に欠け、必要な資金調達に不足する質草しか無く、また、利息すら支払うのが難しい生活を強いられれば、質屋の人情に頼る他は無いだろう。

だが、いくら人情の質屋と言っても、慈善事業で貸付業務をやっている訳でも無い。

かなりの高利で貸付業務をやっているのだからこそ、利息の支払いの滞納でも、猶予期間を与えたり、一部利息を免除したりしているのだろうし、長期に渡って高い利息を払ってもらうためにも、流質期限が到来したからと言って、質入れした人が望まないであろう流質をしないのが、果たして本当の人情なのか?


本当の人情は、低利が基本のように個人的には思う。だが、それでは質屋の経営も成り立たない。

質屋の利用者が、超高利の質屋で、担保不足の質草で恒常的な利息の滞納、流質期限の猶予をお願いして、長期に渡って高い利息の支払いに追われ、質草の受け戻しのメドが立たない状況は、質屋の人情に頼る温かみのある話ではなくて、根本的に何かが間違っているように思う。

超高利の長期利用は、生活を圧迫する要因であり、生活を見直して脱却する必要がある。

質屋利用の基本は、何度も書いているが、短期、低利、少額が基本。この3条件から外れた質屋利用は、生活を圧迫する。

質屋の店主らから、親しげに話しかけられるのが好きだとか、それが人情だとか捉えるのは、各人の自由な感覚だと思うが。

あくまでも現実は、金の貸し借りである。


貸付利率は、サラ金は年利、質屋は月利。

2013-02-18 00:12:48 | 日記
何を今さらと言われそうだが、ネット上には、わざとらしく消費者に誤解を招く書き込みがあるので、質屋を利用したいと思っている人に、確認として……


サラ金やクレジット会社のキャッシング、銀行ローンの貸付利率は、年利表示です。10万円を年利18%で1ヶ月借りれば、約1500円の利息になる。

しかし、質屋では利率表示が月利であり、例えば10万円以上の貸付利率が月利3%とあれば、利息は1ヶ月で3000円である。

質屋を利用している人たちなら、当然わかっている事で退屈する話だが、なぜかネット上には……

【サラ金や銀行ローンは数十%の利率だが、質屋は数%の利率で圧倒的に安い】などと書かれているのは、決して少なくない。

このような、意図的に年利と月利の違いを隠してネット上に載せる行為は、質屋が書く訳は無いのだが、意図的に誤解を記載して質屋を利用した事が無い消費者が、質屋の店先で驚いたり、質屋業界に対する不信感を持たれては困ると思うが。

そもそも、そんな誤解を招く書き込みをする人たちは、本当に質屋で融資を受けた事があるのか?と突っ込みを入れたくなる。

年利18%と、月利3%では、どっちが低利か?言うまでもない。

質屋の中には、月利3%より更に低利なお店もあり、サラ金並みの利率で融資をしてくれる。もちろん、質屋を利用するには原則として、しっかりとした質草が必要。

高額融資には、サラ金より低利の質屋もある。私はそこまで高額融資を利用した事は無いが。

ネット上の誤解を招く書き込みを見て、サラ金より低利だと思い込みをして、質屋の店先に駆け込むような事態にならない事を願うばかりだ。

もちろん、資金繰りに困っている人の中には、利率などどうでも良くて、ただひたすらに資金調達さえ出来ればいいと言う考えの人もいるだろうが。


大切な品物を質入れするには注意が必要

2013-02-16 07:50:31 | 日記
親の形見の品物、結婚指輪、恋人からの贈り物、様々な思い出の品物、プレミアムのついた珍しいブランド品……

こうした品物を質入れする場合、特に高額融資を受ける場合は、そのリスクに注意する必要がある。

リスクとは、言うまでもなく請け戻す事ができないリスク。

高額融資を高利で受けて、しかも、分割返済を許可されない質屋で利用したリスクは高い。

例えば、貯金も無く、唯一の財産が、30万円の担保価値のある時計で高利融資を受けた場合、月利9%の利息は、毎月27000円にもなる。

時計を取り戻すには、最低でも327000円が必要である。

月収に相当するか、月収を超える金額であり、取り戻すのは容易では無い。

もっと低利であれば、そして、分割返済可能な質屋なら、時間がかかっても完済は可能かも知れないが、一括返済のみしか許可されない質屋なら、利息だけの支払いで長期間続けて、取り戻すメドが立たない。

場合によっては、その高利な利息すら払えず、流質に至るケースも珍しくは無い。

このブログで繰り返して主張しているが、高額融資を高利で、分割返済禁止の質屋で借りたら、請け戻すのは容易では無い。

形見の品物が、ずっと質に取られて取り戻すメドが立たないのは、精神衛生上良くないのではないだろうか?

資金調達するために形見の品物を質入れする必要があったにしても、高利で、しかも分割返済禁止の質屋に質入れしてはリスクが高すぎる。


偽装質屋でなくても、高利の質屋の利用には注意する。

2013-02-11 22:43:58 | 日記
質屋に偽装した店は、まだまだあるかも知れない。

先日、某質屋のチラシを入手した。その質屋のチラシは、やたら高齢者を誘い込む文言が羅列してあり、担保は何でもOKとか、年金生活者大歓迎などと書かれていた。

しかも、利率は月9%としっかり明記されている。

質屋営業法で定める上限なので、違法ではない。もちろん、過払い問題は別として残してはいるが。

偽装質屋とは何か?

過去のブログにも書いたが、形式的な担保価値がほとんど無い質草を差し入れさせ、公的機関から定期的に預金口座に振り込まれる年金や、生活保護費、各種手当てなどを実質的な担保として質入れさせる質屋(貸金業者)を言う。

このような質屋は、利用すればトラブルになるのだから利用するべきではないのは当然として、なぜ貸金業者が質屋に偽装するか?と言えば、

質屋に偽装すれば年利100%の利息が、合法的に払い込まれるからである。

闇金業者よりは低い金利だろうが、闇金業者の請求する利率はもちろん違法。しかし、質屋として年利100%を請求しても違法ではない。

だから、合法的に高金利を請求したい業者は質屋に偽装するのである。

今後、偽装する業者への取締りが強化されれば、利用者の被害拡大は防止できるだろう。

しかし、偽装質屋以外の質屋で、年利100%を掲げるお店を利用するのも、まともに利息を払っていけば、場合によっては生活を圧迫する。

どうしても手放せない品物を質入れしてしまったら、年利100%の利息を払うだけで生活費が不足するような生活だと、一生涯、利息だけの支払いになってしまう。

「利息なんて払わなければ、流質になって債務は無くなる」とか、「質草さえ手放せば、債務は増えないし破産とも無縁」とか言われていても、現実には、質草を流したくないがために、必死に3ヶ月ごとに高利な利息を入れ続けている利用者もいる。

質屋の一部には、こうした長期利用者の取り扱いを考慮した緩和措置を採用している店もある。

しかし、それはあくまでも一部の質屋の善意であり、質屋利用の基本は、短期、少額、そして低利の利用を心がけるべきである。偽装質屋では無い店であっても、正当な質屋でも、高利の質屋に大切な質草を差し入れてしまえば、その質草を請け戻すのは容易では無い事を覚悟するべきである。


余裕をもって質入れ

2013-02-02 23:19:04 | 日記
先月、給料が入り、その金で質屋に出質をしたが、月末の支払いをしたら再び資金が枯渇した。

再び2月になって資金調達のために質入れをした。

ちなみに、先月とは別の質屋での借り入れである。

資金調達額は余裕をもって多めにした。

多めに資金調達をすれば、当然にして支払い利息は増えるが、質屋としては低い利率での借り入れなので助かっているが。

最近は貴金属の値上げが続き、質草の担保価値も上がっている。利息を支払っても、質草の値上がりで利息が充分に払える。