スパゲッティな日々

いわゆる「マカロニウエスタン」に翻弄される日々のことである。

オープンセットを巡る ~ テキサス・ハリウッド(フォート・ブラボー)

2016年09月14日 | Weblog
カルロ・シーミの「テキサス・ハリウッド」からタベルナスに向かって5分ほど車で走ると、荒野の中に見えてくるのが「テキサス・ハリウッド」(フォート・ブラボー)です。

2011年の第一回から「アルメリア・ウエスタン映画祭」は、ずっとこの「フォート・ブラボー」で開催されてきました。

このオープンセットはいつ作られたのかは、よく分かりませんが、「新・夕陽のガンマン」で町の正面にある酒場が登場していたので、おそらく「ミニ・ハリウッド」建立の

すぐ後に作られたのではないかと思います。



「新・夕陽のガンマン」



このセットはとても多くのマカロニウエスタンの町として使われていますが、丁寧に描写された作品のひとつがトニー・アンソニーの「盲目ガンマン」のオープニングです。





「ミニ・ハリウッド」のような極彩色に塗り替えられたりしていないので、当時の雰囲気がたっぷりと楽しめます。

広い敷地の中には、アメリカ西部の町の隣にメキシコの町並みも作られています。



これは、2011年のフェスティバルの際の酒場の前でのスナップ写真ですが、中央にいるサングラスの男性は、かのファビオ・テスティです。



「もしかして初めてお会いするんじゃない?」などと言いながら握手をかわしていたのは、ファビオ・テスティと、昨年亡くなったニコレッタ・マキャベリ嬢です。



この酒場の中がフェスティバルのイベントの主な会場となります。





左端の踊り子さんはとっても可愛かったです。
右端の私↓は、この娘の写真を撮ろうと必死です。(笑



余談ですが、ずいぶん前になりますがベッカムのペプシコーラのCMがありましたが、この酒場と酒場の前の広場でロケされていました。

流れる音楽も「シャイアンのテーマ」みたいで面白いです。



動画はこちら

このキャプチャーシーン、最初に挙げた「盲目ガンマン」の写真と同じです。








オープンセットを巡る ~ ミニ・ハリウッド

2016年09月14日 | Weblog
2日目は、タベルナス周辺に作られたオープンセットのハシゴとなります。

最初に紹介するのは、「夕陽のガンマン」のためにカルロ・シーミがデザイン設計した「ミニ・ハリウッド」です。

「夕陽のガンマン」で描かれている「エル・パソ」の町は、すべてここで撮影されていますので、必ず予習しておいて下さい。

当然ながら、「続・夕陽のガンマン」でも撮影に使われています。

以下のキャプチャー画像をご覧になれば、どのシーンなのかお分かりになると思いますが、こちらも必ず予習しておいて下さい。












個人的には、この比較写真を撮りたいなと思っています。



他にもたくさんのマカロニウエスタンで使われていますが、メジャーなものとして「さすらいの一匹狼」があります。



「必殺の用心棒」「さすらいのガンマン」「豹/ジャガー」にも、このオープンセットは登場しますので、予習しておいて下さい。

1996年、1999年の2回しか、このオープンセットには入場していないので、本当に拙い作りで恐縮ですが、HPも

ご参照ください。

ミニ・ハリウッド

タベルナス近辺のオープンセットの位置関係の衛星写真です。