スパゲッティな日々

いわゆる「マカロニウエスタン」に翻弄される日々のことである。

最後のガンファイター 1965

2009年12月29日 | Weblog
今年も残すところもあとわずかです。
大掃除もほぼ終了しましたが、仕事部屋だけがとんでもなく散らかっています。
ま、それは置いておいて…

マカロニウエスタンではないのですが、スペインで撮影されたラス・タンブリン主演のこのウエスタン。
内容は特に面白いわけではないのですが、主題曲がとても気に入っていて、ことあるごとに繰り返して聞いています。

作曲はイギリス人のロバート・メリンという人なのですが、詳しいことは知りません。
ただ、この人の名前は知っていました。
なぜかと言うと、「続・荒野の用心棒」のシングル盤にその名前があるのを見ていたからです。
英語版歌詞の作詞者なのでしょうか?





どなたか詳しいことをご存知の方はいらっしゃいますか?

この主題曲の出だしは、「復讐の脱獄」の第二テーマの出だしと同じ旋律で、以前「あ、ジョンビーニまねしたな…」
と思ったことがあります。

なかなか快テンポな耳に残る小品だと思います。

Son of a Gunfighter_maintheme」mp3
(このファイルは2~3日中に削除してしまいますのでご了承くださいね)


「荒野のお尋ね者」 完全盤

2009年12月25日 | Weblog
ヴェリタノーテからの新譜、今回、4曲増えましたね。

正直なところ、あまりインパクトのある増曲ではないように思いますが、知らなかったデ・マージ
の音をさらに聞けるということは素晴らしいことです。

しかし、この作品の音楽は出色ですね。
スピード感とパンチの溢れる主題曲から、ラオールの歌まですべての音楽にデ・マージの情熱が
感じられます。

ただ、ラオールの歌が流れるワイドスクリーンの完璧な映像がDVD化されていないのが残念。

フランスのTVで放映されたものや、イタリア版DVDでは、劇中とラストには、ちゃんと
ラオールの歌が流れていましたが、英語版DVDでは、カラオケ・ストリングスに変更されていました。
何か権利関係の問題があったのでしょうか。

今回のCDリリースでは、主題歌のカラオケ・バージョンが収録されているものだと、勝手に期待
していました。
やっぱりありませんでしたね。残念。

私は、この作品は「Payment in Blood」というタイトルしか見たことがありません。
以前、Allelujaさんのブログで見た画像のタイトルは確か「7 winchester per un massacro」
だったと思いますが、ソースは何なんだろう…気になってしまいました。




夕陽コレクターズBOX

2009年12月19日 | Weblog
先だって届いた究極のDVDボックス・セット。

なんと言っても、今回の目玉は完全版の吹き替え音声でしょう。

実は、まだ全編をゆっくりとは見てはいません。

ただ気になる箇所をチェックしてみましたが、今回未収録部分の声を担当した多田野曜平の声と
山田康雄の声の違いが分からないのですよ。

いや、これはすごい!
さすが執念の企画ですね。
ライナーノートの裏話を読んで、あらためて感激しました。

正直なところ、現役でがんばっておられるリー・バン・クリーフの納谷悟朗の声に「おや?」と思って
しまったくらいです。(ごめんなさい。びっくりしてしまったもので)
当然ですよね。でも、本当に、よくぞご参加していただきました。
心から敬意を表します。

ともあれ、このDVDボックスは間違いなく家宝となります。
スタッフの皆様、お疲れさまでした!!

ところで、6枚も入っていてこの薄さは助かります(笑)。


ガンファイターの墓標

2009年12月13日 | Weblog
1964年の終わりにスペインでリリースされたスペインの監督による作品です。
「Tomb of a pistolero」

長い間探していましたが、やっと最近スペイン版を見ることができました。

なんとこの作品は白黒です。
音楽はダニエル・ホワイト。
ごく初期のウエスタン2~3作を担当していたと思いますが、あまり印象に残らない作風です。



でも、この「ガンファイターの墓標」の主題歌はなかなかいいなと思いました。
初期のユーロ・ウエスタンのしみじみとした味わいがあります。
劇中にも、別の歌が流れていて、とても興味深かったです。

主題歌の一部をこのリンクで聞くことができます。


ジョージ・マーチンの隣は、ご存知アルド・サンブレルですね。



ジョージ・マーチンはこの頃から盛んにウエスタンに出演していました。
今、72歳。
どんな風になられたかなあ…


デモフィロ・フィダーニの2作品

2009年12月11日 | Weblog
WILDEASTから、デモフィロ・フィダーニ監督の2作品がリリースされたということで、我が家にも
パッケージが届きました。

以前にも見ていた作品なので、今回はざっとチェックしながらも、その安っぽい作りを楽しみました。

しかし、ほんとに安っぽい作りですね。あらためて呆れました。
いかにもマカロニ・ウエスタンっぽい雰囲気は、ある程度評価しますし、作品の中にも十分溢れて
はいるのですが、あまりにテキトーなセットとロケーションに苦笑のしっぱなしです。

着弾効果ひとつとっても、スタッフの1人が小石を投げたような感じで笑ってしまいます。

こういう突っ込みどころ満載の作品が、実は、フィダーニ監督の意図するところだったのだろうか…

な~んて、いろいろと考えさせられるシリーズではあります。(ウソ)

Vendetta per Vendetta

2009年12月02日 | Weblog
ラヴァニーノの新譜、「Vendetta per Vendetta」が昨日手元に届きました。

ジャケットはやたらかっこいいですね。いかにもマカロニウエスタン!

映画の内容は、特筆すべき点はなかったと思います。
ジョン・アイアランドの魅力だけだったかな…忘れました。

CDは、私にとって、メインタイトルとそのアレンジ以外は、特に面白いと思われる曲はありませんでした。

ふと思い出して、ラヴァニーノの作品集LPを引っ張り出してきて、久しぶりに針を落しました。
これは、彼が亡くなって1年後の1988年にリリースされたオムニバスLPです。



鹿児島の芋焼酎に合うんだな、ラヴァニーノの音楽は!



あれ?
LPに収録されていた曲、CDになかったように思いますが…

このLPには、各作品から数曲が紹介されていますが、ラヴァニーノに関しては、これくらいが
妥当で、選曲もなかなかいいと思います。

一番好きなのは、「SAGUARO」(I'll die for Vengeance, Sapevano solo Uccidere)です。
これこそ、完全版が出て欲しいなあ~

「マカロニ大会」の記事

2009年12月01日 | Weblog
先だって開かれたマカロニ大会のことが11月27日付けの朝日新聞夕刊に大きく掲載されました。

取材のために参加された長谷川記者から、今日、私のもとに送られてきたのです。
(ダッチマンさん、新聞の手配や発送のためにお手数おかけしました。すみませ~ん)

いや、さすがに記者さん、うまくまとめてあります。
楽しさが、よ~く伝わってくる文章でした。
マカロニBBSでもオホス・ネグロスさんが書いていましたが、「荒野の棺桶」「無宿のプロガンマン」
という活字をまさか新聞紙上で再び見ることができる日が来ようとは!



ともあれ、ずいぶん楽しそうにしておられた長谷川記者、来年も参加希望と書き添えてくださいました。

大歓迎で、心よりお待ちしております。

しかし、来年は11回目か…
「11人のカウボーイ」はジョン・ウエインだしな…
1+1で「続・2匹の流れ星」にするか…あ、ステファンの「必殺の2丁拳銃」はどうだろ…
あ~、コスプレは誰をターゲットにするかなあ…
あれやっても、誰もわかってくれないだろうなあ…
とか考えているうちに、あっという間に1年が過ぎてしまうんですね。

皆さん、来年の大会までしっかり仕事して、奥様から高得点ゲットしながらも、お体ご自愛くださいね。