スパゲッティな日々

いわゆる「マカロニウエスタン」に翻弄される日々のことである。

Sotto a chi tocca ! - Santa Maria Romitelli

2010年01月28日 | Weblog
サンタ・マリア・ロミテッリのマカロニウエスタンと言えば、あとフランコとチッチオの喜劇コンビの作品と、
我らがリー・ヴァン・クリーフ主演の「God's Gun」だけだったと思います。

フランコとチッチオのコンビのコメディは、使いまわしの音楽だったので置いておいて。

この「God's Gun」には参りました。
30年くらい前になりますが、友人のArizonaさんからテープにダビングしていただいて聞いたのが初めて
だったと思います。

伴奏を全く無視したようなハチャメチャなリズムの掛け声と言うか、コーラスと言うか…
この感覚はスゴイ!という印象でした。
あの当時、あんなハチャメチャなコーラスがよくぞ通用したもんだと…
あ、通用してなかったのかな?

冒頭は「♪ダイ、ダイ、ダイアモンド ウ~ル~フ♪」
という掛け声になるのでしょうか?
原題の「Diamante Lobo」の英語訳は「Diamond Wolf」なので…
とってもお茶目な佳曲だと思います。

で、サンタ・マリア・ロミテリの前書きが長くなりましたが、1972年に制作されたフランコ・クレーマー
監督の中世歴史活劇「Sotto a chi tocca!」はメチャクチャ面白いです。

「西部悪人伝」や「大西部無頼列伝」のキャストをそのままイタリア中世に移しただけのような作風です。



小道具があれこれ。
それを巧みに操るヒトクセありそうな猛者たちもいっぱい。
ロミテッリの音楽が、そのハチャメチャな内容を応援しています(笑)。





私は、数年前に友人にこのフランス版のビデオを見せてもらいました。
あまりの面白さに、いろいろと探してやっとこさ、ドイツ版ビデオを入手しました。

面白いことに、フランス版ビデオのメインタイトルは英語の歌、エンドタイトルも英語の歌の繰り返し。
対して、ドイツ版ビデオは、メインタイトルはイタリア語の歌で、エンドタイトルは英語の歌なんです。
こんなサービスのいいバージョンはなかなかありません(笑)。

主人公のディーン・リードはとび抜けて足が速く、走ると土煙が立ちます。
(メインタイトル冒頭のシーン)
彼がいつも携えているリュートは、繊細な弦楽器のはずなのに、かなり頑丈に出来ています(笑)。

ということで、

イタリア語の歌が流れるドイツ版メインタイトル(wmvファイル 約10M)

英語歌詞エンドタイトル(mp3ファイル )



こういう能天気な歌を聴いていると、不景気な世の中にいることすら忘れますって。

サンタ・マリア・ロミテッリ

2010年01月25日 | Weblog
確か以前、このブログでも紹介したよな~と思っていましたが、確かに書いてました(汗)。

こちらです。

ただ、過去の本文中の歌のリンクは切れていますので、こちらで聞いてみて下さい。

最初のメロディは違いますが、途中で転調するところからが、まさに「虹に立つガンマン」のエンディング
の歌と同じメロディです。
実は、この歌は4分以上あるのですが、ある程度編集して短くしてありますのでご了承ください。

余談ですが、「カンツォニッシマ」というのは、日本で言う「紅白歌合戦」みたいなものです。
それで2位ですから、なかなか堂々としたメロディなんですね。

そうそう、ロミテッリで思い出したのですが、フランク・クレーマー監督の面白い史劇活劇がありました。

「Sotto a chi tocca!」(なんと訳せばいいのか?)

ディーン・リードの歌う主題歌は、イタリアではシングル盤でリリースされましたが、このメインタイトル
がなかなかマカロニしていました。

近日中にアップしようかと思います。




虹に立つガンマン アメリカ版メインタイトル

2010年01月24日 | Weblog
確か、ムルさんがこの作品のアメリカ版メインタイトルはいい!とご自身のブログで書かれていたと思います。

イタリア版のメインタイトルが、あまりに平凡だっただけに、アメリカ版は確かにイタリア的なスタイルでした。

冒頭にワイアット・アープの晩年のインタビューの言葉を流す手法は、いかにもアメリカ的だなとは思いましたが、
その後の展開は、あまりにイタリア的だと思います。

米版メインタイトル(wmvファイル 約8M)

らい病患者を装った脱獄劇は、ちょいと笑えましたが、そのお顔を洗う川があまりに淀んでいて汚い(笑)。
さすがに「わんぱくフリッパー」のお父さん、カリブ海の海のキレイさとは程遠い水辺では、水面に浮いたゴミ
をかき分けて、お顔を洗っていました。




ロバート・マークさんからの便り

2010年01月18日 | Weblog
2日前に、久しぶりにロバート・マークさんからメールが届きました。
4年ぶりだと思います。

5年前に親友を亡くした時、悲しい思いを拙い英語で書いて送ったら、とても親切な返事を戴き、
大変勇気付けられた思い出がありますが、残念ながら、その後音信不通になっていました。

どうも、氏がメルアドを変えたことと重なって、私もメルアドを変えたことにより、お互いに通信が
出来ていなかったようです。

そもそも、氏とはアメリカのマカロニ掲示板でお知り合いになることができました。
ご自身が歌った「グランドキャニオンの大虐殺」のメインテーマの歌の音源を探しておられるという
書き込みがあり、まさかご本人ではないだろう?とは思ったのですが、記載されていたアドレスに
メールを送ったところ、まさにご本人で、たまたま持っていたシングル盤をお送りしたといういきさつ
があります。

「真昼の一匹狼」と「ゴーストタウン番外地(TV)」の2本だけのマカロニウエスタン出演なのですが、
ひょんなことで、お知り合いになれたことは、とても光栄に思っています。

たくさんの貴重な写真やマカロニ出演の思い出話を送ってくださいました。





現在、アメリカのユタ州の恐竜の化石で有名なバーナルという小さな町にお住まいですが、そろそろ
南の方に引っ越す予定だそうです。

バーナルのご自宅には日本庭園があり、鯉も飼っておられたのですが、どうされるのかな?
随分年下のきれいな奥様はお元気かな?
と、そんな思いをヘタながらも、懸命に下書きして読み返し、メールで送ったところです。


Quei desperati che puzzano di … サントラCD

2010年01月12日 | Weblog
LPとしてリリースされていた音源に、モノラルのフィルム・スコアが追加されて完全盤と
してリリースとなりましたね。
これは快挙です。

この作品は、かなりのお気に入りなので何度も見ました。
フェリオの悲壮感あふれる音楽も大好きです。

「つむじ風のキッド」の監督フリオ・ブックスなので、やはり作風とテーマは似ています。
どちらも、復讐心に燃える男の自暴自棄な行動の果てに待つ悲劇の結末を描いた作品ですが、
シナリオも演出もマカロニウエスタンとしては一級品だと思います。

この作品は本来108分の長さがあるのですが、DVDとしてアメリカなどで発売されたものは、
確か90分ほどのものだったと思います。

この作品の華とも言うべきアナベラ・インコントレラの出るシーンがすべてカットされていたのです。
ストーリーの流れの中にあって彼女のシーンは、さほど重要ではないかも知れませんが、
この作品に華を添える彼女のシーンのカットは、彼女に対してもフリオ・ブックス監督に対しても
失礼だと思うのですが、何か事情があったのでしょうか?



このカットされたシーンを含むバージョンは、イギリスで「Vengeance is mine」というタイトル
でリリースされたものです。
約100分ほどあります
私が持っているのはスウェーデン版のビデオで、英語音声にスウェーデン語の字幕が入ります。

さらに長いのは、スペイン版のビデオです。
残念ながら画質はあまりよくありません。
ジョージ・ヒルトンとアナベラ・インコントレラのラブシーン(の導入部?)までが描かれています。



これも英語音声なのですが、追加シーンはスペイン語になっています。
しかも、エンジニアのミスで別のシーンの英語音声が混じっています。(聞き取り不可能)
このシーンが2分強ありますので、約102分強。
PALの早回しで補正しても約106分ほど。

う~ん、大好きな作品だけにイタリア版の108分バージョンが見たいな~と思う今日この頃。

さて、今回のCDでは、助監督(?)のルチオ・フルチが演出したと思われるメインタイトル
に流れるテーマも収録されました!(CD1曲目)
南北戦争下、南軍兵士の死体から金品を奪う北軍兵士の姿がリアルに描かれます。

メインタイトル(約6M wmvファイル)

緊迫感溢れる音楽は映像といっしょになると絶品です。

フィルム・バージョンとしては初の収録ですが、エンディングの溜め息のようなコーラスも
映像を知れば、より楽しむことが出来ると思います。
と言うのは、アメリカなどでリリースされたDVDのエンディングは映像も音楽も完璧ではないのです。

まず映像として、
闘牛場に追い込まれた4人が自分たちの最後を知り、それでも、ある人物に発砲するのですが、
その銃弾に軍の司令官が倒れるのです。
短いのですが、その一連のシーンが欠落しているのです。
そして、彼らは無残な最期を迎えることになるのですが、その闘牛場に横たわった彼らをカメラが
引いていくごとに、溜め息に似たコーラスが流れるはずなのですが、その音楽がないのです。

ということで、なんだかややこしいことになってしまいましたが、正しいエンディングはこんな感じです。

エンディング(約6M wmvファイル)

なだれ落ちるように闘牛場に踏み込む兵士の靴音、そして最期を悟った彼らの表情をとらえた
絶妙なカメラワーク。
そして悲惨な結末の映像と音楽。

これぞマカロニウエスタン!

まさに一級品のマカロニウエスタンだと思うのですが、好き好きがあるかなあ~とも思います。





Wanted Johnny Texas - サントラCD

2010年01月09日 | Weblog
マルチェロ・ギガンテのマカロニ・アルバムがついにリリースとなりました。
スペインのSAIMEL、本当にがんばってくれてますね!

1時間を優に超す演奏時間で、いきなり組曲形式のトラックから始まります。
ギガンテと言えば、TVで公開された「復讐の100連発」や「嵐を呼ぶ男スリム」があり
ますが、それらに匹敵する面白い音が楽しめるアルバムだと思います。
しかし、ポスターの図柄はやたらとかっこいいですね(笑)。

ただメインテーマとして扱われているアップテンポの曲は、第二テーマとも言うべきで、
メインタイトルはジャンナ・スパニューロのソロになります。

ステレオでメインタイトルとして収録されなかったのはちょっと残念ですが、Suite
の方に収録されているので幸いとしましょう。
鐘の音が響く単調なリズムの中に、艶のあるジャンナ・スパニューロの声がどこか
不思議な雰囲気を作り出していると思います。
このメインタイトルは、実際には銃声が加わり、さらに不思議な雰囲気を盛り上げます。

メインタイトル wmvファイル 約5M 画質は粗いですがご了承ください

この作品も、なかなかきちんとしたDVDがリリースされませんが、内容的にはさほど
大したことはないので、と言いますか???という印象なので、サントラさえリリース
されればいいかなと。
以前イタリアでリリースされたDVDは、残念ながらフルサイズの画面でしたが、幸いにも
メインタイトルだけワイドスクリーンで収録されていたので、それだけで満足でした。

と言いながらも、正式にリリースされれば必ず買いますよ~

Spara Garringo Spara 1971

2010年01月08日 | Weblog
古い写真を整理していたら、妙なものが出てきました。
撮ったことすら忘れていたモノクロの写真です。

1971年、当時中学3年生だった頃は、名古屋の東南部には宅地造成の
「我らが荒野」が広大に広がっていました。



日曜になれば受験勉強なんぞほったらかしで、自転車で荒野に出かけていき、
マカロニウエスタンごっこに明け暮れていたのです。

同世代の方々は多分同じような経験をお持ちではないかと思います。

その頃の趣味をいまだに引きずっているというのもどうかと思いますが、好きな
ものは仕方ないですよね。



当時は、レコードに散財していましたのでモデルガンを買う余裕もなく、自分では作れ
なさそうな部品(シリンダー)のみ購入し、あとの部品は木製などの手作りでオモチャ
のピストルを組み立てて遊んでいました。

懐かしい写真です。


今年もおおいに楽しみましょうね!

2010年01月01日 | Weblog
もちろん、マカロニウエスタンですよ!

ずいぶん酔っ払ってしまいましたが、いつも酔っ払うと見るのが、大好きなマカロニ・ソングの流れる
「情無用のならず者」のメインタイトルとエンドタイトル。

日本で公開されたバージョンとは異なった歌詞違いのイタリア本命版の歌に歌詞の字幕をつけてみました。
wmvファイルになります。

イタリア公開版メインタイトル英語歌詞字幕版(ってなんかややこしいな)

こちらは、日本のTVで放映されたものを、ワイドスクリーンに補正したものです。
(当時のTVではメインタイトルやエンディングタイトルをTVサイズにぜずに、そのまま放映
していたので、簡単にオリジナルに補正できてしまうんです)

日本TV放映版エンディングタイトル補正版

ということで、皆様、今年もよろしくお願いいたします!!