うさたろうの 気儘なフランス散歩

2年の予定が丸7年。赤貧学生としてのフランス生活にも終止符。約4年8ヶ月続けてきた日記、改め、気儘なフランス散歩…

農業大国なはずなのに、私の食生活は…

2005-12-16 04:25:58 | うさたろうの食生活
最近、食事時になると気になることがあります。
そ、栄養のこと、です。
「1日30品目」なんて、とてもじゃないけれど摂れていない。
それもこれも、自分の昨今の手抜き料理がいけないのですが。
多分、12~15品目程度、という情けなさかもしれません。

何故か?と考えたとき、
意外とフランスって野菜の種類が少ないような気がしてきました。

メインの肉類(たんぱく質類)は、とりあえず美味しければいい。
という感じで、この頃のメニューは、焼く・煮込む、のどちらかになりつつあります。
(折角パリに来たのに、最近は魚料理がまたぐ~んと減っています。
ホントは食べたいのですけどねぇ。。。
マルシェに朝行かれないということと、魚料理は結構手がかかる割りに基本的に1日で食べ終わる料理が多い、からでしょうか。)

というわけで、肉の「焼く」の付け合せといったら、人参・玉ねぎ・ジャガイモという定番に、インゲンや葱、ピーマンなど少し毛色を変える程度。
それに、サラダ。トマト、レタス。
「煮込む」となれば、上記のお馴染み野菜に加え、ナスやたまにフヌイユとか、試す程度。
そして、デザートにミカンをビタミン補給として食べるような毎食です。

皆、そんな程度なのかなぁ?
日本にいたときは、食生活は不規則だったし(でも3食食べてましたが)、家で食べることも殆どなかったけど、そんな心配はしなかったような。

何が違うか。

多分、私の使う野菜があまり幅広くないことも挙げられます。
例えばアーティチョークとかは、お客さんがくるなら買うけど、自分一人のためには用意をしない。
となると、自然、定番野菜のみに限られてきます。

それと。
お小皿、というものが基本的にフランスにないから、かもしれないと思いつきました。
例えば、日本だったら、外食するとか、飲み屋でも、箸安め或いは口直しに、「きゅうりとじゃこの酢の物」(きゅうり・じゃこ・わかめ・しょうが・鰹節=5品目増える!)といったようなものが、ふんだんにあると思うわけです。
家で食べるなら、コンビニやデパチカで少しずつ付け足せばいい。

では、こちらで小鉢にあたるものって、なんだろう?
…自分ひとりのアペリティフに食べるものを考えてみても。
オリーブや、肉類のパテ。後は、ナッツ。
それほど違う品目を増やすことができません。

ま、元を糾せば、自分がしっかり何皿も作れればいいのですけどね、お魚も頻繁に使って…

というわけで、今日決心したこと。
休みになったら、久しぶりに料理に時間を割こうと思います。



因みに今晩は、昨日のポトフをラタテゥィユ状態にすると仮定して、合わない野菜もとりあえず種類豊富に突っ込んでしまいました。
今、野菜がグツグツ軟らかく煮えるのを待っているところであります…

ふ~。。。

2005-12-15 01:57:45 | Weblog
今日は勉強にとりかかる前に、更新しよっと!
と自分のブログを開けたら…

「最近のコメント欄」の中身が表示されてないじゃありませんか

見間違い?
私、それとも何か操作したとか?

躍起になって、いろんなページを開けてみたけど、残念ながら復帰させる機能がみつからない。
「コメント・トラックバック」のページを開けても、「最近の10件ずつが表示されています」の記載のまま、何も変わっていません。
トラックバック欄は表示されているのにねぇ…。

ひょっとして、gooのサーバーが何かやっていて、うまく表示されないだけなのかしらん?と思い、gooでブログを公開されている方のサイトを見てみたけど。
やっぱり、きちんと表示されている。う~む。

どうして、私のブログはこんな珍現象が起きているのでしょう。
何もしてないのに…
それとも、私のパソコンがいけなくて他の人からは見えているとか?(←そんなバカな…ですよね。)

一体どうしたらいいのでしょうねぇ。
…私にとってはすごい不都合なんですけど。

とりあえず無駄な時間をかなり使ってしまったので、気分を入れ替えて、まずは勉強にとりかかります。
何時間か後に接続しなおして、直っていたら、また続きを書くかもしれませんけど。

ヤレヤレ、どうしてこう思い通りに事が運ばないのでしょうね。

これも、年の瀬だから?

2005-12-14 05:29:18 | フランス(日常用品・日常生活)
動揺から抜けきっていません。。。
そう。実は先ほど、空き巣に入りかけられました。

火曜日の、午後の授業は始まりが遅く、4:30からなので、それまではと、家で勉強していた午後2:30ごろのこと。
玄関のドアを叩く人がいました。

一応、建物に入るために2度ドアを通らなくてはならないし、1つ目はデジコードもついているので、それほど変な人が入るはずはないのですが。
時折、押し売りがやってきたり…。

それに。私のステュディオは、入るとそのまま部屋!
玄関から全てが丸見えなんですね。

だから。部屋にいても居留守を使います。
だって。私に本当に用がある人が来るわけないもの。

「ドンドン」
私の部屋のドアが強めに2度ほど強く叩かれました。
その後、隣の家、そして、半階下がった家のドアが叩かれるのが聞こえました。

やっぱり、クリスマス前の寄付の強要とかかしらね、と思って、自分の世界に戻りました。

ところが。
再び、すぐに「ドンドン!」。
強くノックする音に、思考が中断されました。

なんだろう?私、誰とも約束なんてしてないし…
こんなに叩かれるなんて、何か呼び出しでもあるのかしら???

と思って、身を緊張させたとき…

ミシミシっ、ギ~!

え?

なんと、ドア(ボロッちい木で出来ています)の鍵を壊そうとしてる!

ぞ~っ!
空恐ろしくなりました。

でも。壊されたらたまらない!

ドアに体当たりをして、
「貴方は誰?何をしてるの?」と思いっきり叫びました。

すると。
ドアの覗き窓(っていうんでしたっけ?)を、慌てて、手のひらで隠した男の人が見えました。

私の理解できない言葉をはき捨て、彼は慌てて階段を下りていきました。
部屋の中から再び「何してたの?警察を呼ぶわ!」と絶叫。

「郵便受けに、○○(←理解不能)を入れておく!」という意味不明の言葉を返して彼は消え去りました。
本当は追いかければよかったのかもしれません。

でも。
怖くて、ドアを開ける気にもならなかったし。

その後は、呆然と床にへたりこんでしまいました。
…授業にでかけたくない。

一介の外国人学生ですから、入ったところで何もとられるものはない。
でも。
入られるということがどうしてもイヤ。
それに。
ドアを壊されるというのは、明日の住まいはどうなるの?ということです。
そんなことはどうしても困る!

それに。
何も取るものがないから、と、きっと、パソコンを持っていくでしょう。
確かに調子は悪いけど、今この2台のパソコンを取られたら、気持ちの命綱をとられたことになる。
さらに言えば、何とか喰らいつこうと努力している情報科学系の科目の勉強が全くできなくなることを意味します。

なんとしても阻止せねば。

…私の住んでいる建物は、隣接の建物と共に16世帯くらい住んでいます。
でも。
殆どが、昼間は留守。
それを知ってか、確かめてか、こうした犯行に及んだんだと思います。
ということでは、再来の可能性は大。
しかも。
私の隣の家は、一昨日越していって空き家です。
…私の家が狙いやすいということでしょう。

そう思うと、ガックリしてしまいます。
これからどうやって暮らしていきましょうか…。

あれやこれや、いろんな考え・心配に襲われている、せつない夜です。。。

冬は、やっぱりスープに心魅かれます

2005-12-13 06:22:35 | フランス(食べ物・飲み物)
思いがけず、日本人の、とある駐在員さんの奥様と外食をしてきました。

気分転換が出来て嬉しいなぁ。。。

「何が食べたい?」と聞かれても、最近家で食べる手抜き料理でないもの=つまり、シゴトがしてあるものがいい!

「日本料理がいい?」
う~ん。
確かに食べたいけれど。
美味しいレストランはかなり!お高い。
美味しくないところには行きたくない。
それに。
自分で時間を惜しまず作れば、何とか凌げるんですよね、本当は。

というわけで。
ビストロみたいな肩のこらないところで、ゆっくりお喋りでもしましょ!ということになったのでした。

7:00という、こちらにしてはかなり早目の待ち合わせ。
入ったことの無いカフェ(いっぱいありますけど)で、寛げそうなところに入ろうということになりました。
オペラ座とサントノーレの間を結ぶ界隈を徘徊。

20軒くらいメニューを見て検討し(こういうことができるのはフランスですよね。日本じゃ、即刻1軒目に入ってしまいます…)、リーズナブル且つ、この時間で既に人がはいっているところに。
なかなか気持ちのよさそうなカフェに落ち着くことができました。

私は、前菜とメイン。
一緒に行った奥様は、メインとデザート。
そんな我儘も、勿論OK!と言われ、心地よい時間を過ごすことが出来たのでした。
うふ
勿論、ワインもボトルで頼みましたよ。
私が殆ど飲んじゃいましたけど。(連れの奥様は殆ど飲まれないのです。でも一緒につきあってくださる…ありがたいことです。)

で。
前菜は、5種類の選択の中から、オニオングラタンスープを、つい季節柄頼んでしまいました。
本当は、なるべく手の込んだものを頼もうと、思っていたのですが。
でも。正解!
気取らないビストロらしく、家庭的な味、薄味。
ということで、ゆっくりしっかり食べ終えることができました。

メインは、二人とも、ポテトソテーが付け合せの、子牛のトマトソース。
これもまた素朴で、肉もやわらかく文句なくOK。
…彼女の頼んだ、デザートはカスタードプリンでしたが、それもきちんと合格ラインに達していて、また来てもいいなぁ、なんて思っていたものでした。

なのに、なのに。
お会計を頼みました。
確かに、おつりはたった80サンチーム(=1ユーロ以下。つまり100円くらいですか…)。
それが返って来て、チップを払おうね、と言っていたのでした。
(フツー、このやりかたです。とりあえず金額通り払って、後からチップを足します。)

フランス語でやりとりしたのに、外人二人連れと見たせいでしょうか。
わかりませんが、テーブルでお会計をお願いして、担当のギャルソンはお釣りを置いていってくれませんでした。

二人で、チップはこのくらい置こうね、と話していたのですが。
すっかり置く気が失せ、さっさとそのカフェを後にしました。



まぁ確かに、私如きが2度と来ないぞ!と決心しようとも、お店にとっては痛くも痒くもないでしょう。
でも。
レストランって、そういうところを大事にしてこそ成り立つものじゃないのかな。
なぁんて思いながら、折角の楽しい食事の時間が過ごせた、という嬉しい気持ちまで、少しそがれた気になって帰宅したのでした。

絶対綺麗なはず、の夜景。。。

2005-12-12 06:54:47 | Weblog
な、なんだ、この大失敗した写真。。。
何もブログに載せることはないでしょう

という感じですが。
折角撮ってきたので、未練がましく載せることにしました
やっぱり三脚とか持っていかないと駄目なんでしょうねぇ。


コンコルド広場から、凱旋門に一筋に伸びるシャンゼリゼ通りの夜景。
毎年綺麗なイルミネーションに飾られるのが有名だけど…
こんな写真じゃ、見たことない人をがっかりさせちゃうかしらん?

ボケボケの中央奥に、ぼ~っと浮かび上がるのが凱旋門。
というわけで、雰囲気だけでもチョコッと感じてもらえると嬉しいです。



はてさて。
昨日は、少し遅くなって帰宅。
でも、ブログを頑張って更新しよっと、とパソコンを開いたところ…
書き始めて以来くらいの最少閲覧数
大事なコメントが入っているのさえも気づかず、スッカリ落胆して更新意欲がなくなってしまい、サッサと寝てしまったのでした。

まぁ、でも。
一晩考えてみたら、その少ない訪問者の方たちはいつも励ますべく遊びに来てくださっている方かもしれない。
そしたら、そんな理由で中断しては申し訳ないなぁと、いう気になってきました。
というわけで、相変わらずボチボチですが、続ける気を再度持ち直しているところです。

この冬初のホットワイン

2005-12-10 07:52:46 | フランス(食べ物・飲み物)
今日、今学期初めて、授業と授業の間にクラスメートとお茶をしました。
…学校の帰りに、ほんの数回カフェに寄ったこともありますが、授業の間に、というのが初めて、というのは我ながら気づいて吃驚り。

まぁ、確かに。
その原因は基本的に私が、毎日午前と午後の授業の間に、昼ごはんを食べにさっさと家に帰るからなのかもしれません。
…こういう習慣だと、仲の良いお友達ができないし、フランス語の向上のためにもよくないことだと思うのだけど。
正直言って、クラスメートとしてはいいけれど、特段仲良しになりたいと思わせる人もいないので、気分的に寛ぎたい、食べたいものを食べたい、と割り切って帰ることにしています。

で。
今日は、午後の授業が本来なら5:00に終わり、補講が始まるのが5:30でお茶などする時間はない筈だったのですが。
午後の最終授業を受け持つ先生が、風邪で体調不良、早めに切り上げて帰宅されました。
というわけで、3:30に授業終了!

さぁて。どうしよう。図書館に行って腰を落ち着けて勉強するには短いし…。
(←私が毎日通っている建物には博士課程の人しか利用できない図書館しかないため、私でも利用できる大学の図書館に行くには15分程歩くことになるのです)
というわけで近くのカフェに行ったのでした。

補講の前、シャキッとするべく迷わずコーヒーにするつもりが。
何の気なしにメニューを開いちゃったものだから、ヴァン・ショ(=ホット・ワイン)の文字に心惹かれてしまいました。

だって。
まだこの冬1度も飲んでないんですもの。
特別好きではないけれど(だって大抵すごく甘い)、やっぱり冬に1度は飲まなくっちゃね。と思わせる代物なんです。
…前住んでいた街では、この時期になると、小さいけれど街の中心でクリスマスマーケットが開かれていたので、その屋台で必ず何度か味わっていたもの。

それが。
パリに来て、大きな街だからか、日々の生活の中でそういうロケーションに合うこともなく時が過ぎていたのでした。
…補講前だけど、ヴァン・ショなら、アルコールのうちにはいらないよね!と勝手に理由付け、早速この冬初物としてヴァン・ショをオーダー。

注文の品が運ばれてきて…
あ、そうなんだ!
と実は新たな体験でした。

そう。こうしてお店で、飲んだのは初めてだからかもしれませんが。
ガラスの、ティーソーサーつきカップでこうやってでてきて、しかも全く甘くない。
その代わり、好みで味付けられるようにとスティックシュガーが3本もついてきました。

それだけでなく。
フツー(私の、これまでの体験だと)ワイン以外にもなにやら入っている(オレンジピールとか、或いはいろいろな香辛料とか…いい意味での薬用酒みたいな感じです)ものなのですが。

今日飲んだのは、まさに「素ワイン」を温めただけ、という感じ。
こういうのもありなのね。

まぁ、ある意味、私好みだったかもしれませんが。
身体の温まり具合としては、あまり機能しませんでした。
というわけで、ちょっと物足りなさを感じたかな。

それと。
5.8ユーロというのに、密かに吃驚り。
パリのカフェ値段としては相場なのかなぁ。
(この料金なら、ワインバーでワインを1杯飲んだほうがよかった!?)
…屋台で飲むと2ユーロとかだった筈なのですけどね。

ま。
とりあえず、この冬も1杯はありつけることができたので、一安心です

クリスマスももうすぐ

2005-12-09 05:48:56 | 日常生活の中で
…昨晩はいつも通り1:00前にはベッドに潜り、速攻スヤスヤ状態だったのに。
なんと思いもかけず、夜中の3時過ぎに目が覚めてしまいました。
3時間足らずの睡眠で目が覚めるほど元気じゃないはず。
何がいけなかったんだろ…。
雨が結構降っていたのが突然気になったのかしらん。(←ありえない!)

でもって。
そんな珍しいことに陥ったものだから、眠いと思うのに眠れない。。。
今日の授業がつらいぞ~、寝なくっちゃ!と思えば思うほど、寝付けないもんなんですね。
潔く4:00過ぎに寝付くのを諦め、起きだして勉強を始めました。
ところが。
7:00ぐらいになって突然の耐え難い睡魔。
学校に行かなくっちゃ行けないのにぃ~。と思いつつも、授業は9:00からだし、と1時間眠ることにしました。

あっという間に寝入り、目覚ましの鳴ったときのつらかったこと…。
(因みに、私は基本的に寝不足でも、目覚ましの鳴る前に起きてしまう習慣があるので、目覚ましで起きるというのは滅多にありません。従って、目覚ましに起こされるとエラク気分が冴えないのです。。。)
頭の芯がフラフラ、呆然としたまま、慌てふためいて学校に行きました。

今日はしかも補講の日。
木曜日は本来なら4時に終わっていたはずが、つまり帰宅は8:00。
…いったい今晩これからどのくらい勉強できるのかしらん。。。というような現在状態です。

そんな気分的にボケた1日、しかも外はが降ったりやんだり。
イマヒャク気分も乗らない中で、先日取り上げた学校の近くのチョコレートショップで、ひょうきんなサンタさんを見つけました。
お蔭さまで幾分気分は上昇
…それが今日の1枚です。

でも。
この手前にあるサンタさんのマジパン菓子、こんなちっちゃいのに9ユーロもするのに吃驚り。
どうせ食べても美味しいものではない(失礼?)でしょうにねぇ。
でも、可愛さに惹かれ、つい買いたくなりそうなのは事実です。

…間違って、最初フラッシュをたいてしまったので、お店のヒトに結構いやそうな目でジッと見られてしまいました

PS:ブックマークに、これまで私のブログにコメントを寄せて下さった方のブログタイトルを載せてみました。私が外出先からでも簡単にアクセスできるように、と。
でも。コメントを下さって&ブログも持っていらっしゃる方で(もちろん私は定期的に訪れるようにはしているんですが。。)2週間以上更新がない方のアドレスは敢えてはずしました。ゴメンナサイ。

地下鉄の検札

2005-12-08 05:32:03 | フランス(教育・学問・社会)
夕方地下鉄に乗っていて、初めて車内検札に合いました。
びっくり!

駅の改札付近での検札や、バスでの車内検札は経験していましたが。
まさか、地下鉄で車内検札をやっているなんて思いも寄らなかった…

地下鉄に乗ると、最近は気の緩みではないと思うのですが、つい本を読むようになっています。
なので、乗車して空席をみつけ、早速着席。
そして、読書に没頭していたのでした。

が、ある駅を発車するときに、「ボンジュール」という男性の声が聞こえました。
あ。。。また、「お金か食券をください」のヒトが乗ってきたんだな、ヤレヤレ。(一度「この車両のアジア人は誰もくれなかった」と捨て台詞をはいて降りていった方がいて。「恵んだがどうかで、人種差別なんてしないで!」と思ったこともあったので。お願いされたからって寄付できない状況の私はやっぱり複雑な思いに胸が痛むのです)思いつつも、いつのまにか、また本の世界に戻っていました。

すると暫くして、突然「マダム、マドモワゼル…」と女性の声が、すぐ近くから呼びかけるではありませんか。

顔をあげると!
地下鉄の制服を着た女性が2人。
「チケットを見せてください。」
何も考えるまもなく、慌てて地下鉄カードを探し提示。
彼女たちは殆ど見もせず、ハイ、いいですよ!と去って、行きました。

そっかぁ。
だから、「ボンジュール」の後に何も聞かなかったんだな。
(物乞いのヒトはフツー、挨拶をした後、ひとしきり自分の困った状況を大きな声で述べたて、廊下を徘徊します。)

私のサイドは女性の二人連れだったのですが、反対側は男性二人の検札官だった、ということに初めて気がつきました。

たまたま私は、そうこうした次の駅で、降車したのですが。
その際に、一人の中東アジア系の女性が、「とりあえず降りましょう」と促されていました。
彼女は、必死で切符を探していたみたいですけど。
…みつからなかったら、相当な罰金なんでしょうね。

というわけで。
もしパリに日本の方が来て、改札の通り方がわからない、とか、たまたま切符は通らないけど構内中に入れちゃう、なんてときに、
「ま、いいや、このまま乗っちゃえ」というのは、絶対避けたほうがいいと私は思ったのでした。
最近、かなり厳しいみたいです。



そういえば。
確かに、以前頻繁に見かけた「改札飛び越え」のヒトが最近少なくなっている印象を持っていたのは、ひょっとしてこういう地道な人海作戦がある程度功を奏しているのかもしれませんね。

くまちゃん、我が家にやってくる

2005-12-06 05:14:20 | フランス(日常用品・日常生活)
今、私のベッドの上にいる胴長のくまちゃん。
どんな働きをするのかご存知ですか?

…私は日本にいるときには、こんなものが存在するなんて知りませんでした。
それに。
こちらに来て、そういうものがあるのにひとしきり驚いてからも、自分で買うとは思ってもみませんでした。
でも。
どうしても必然性を感じて、家の近くの安物ショップにあまり期待をせずに寄ったところ。
期せずしてなんと私の大好きなキャラクターのくまちゃんが、その用途として売っていたのでした。
もちろん、即買い
ホントはねぇ、白いくまの方がベッピンさんだったんだけど。
すぐ汚れちゃうだろうから、と、このグレーのくまちゃんを連れて帰ることにしたのでした。

そう。
これは、ですね、ドアの隙間風防ぎであります。
…今の私のステュディオは、古~い建物でありまして(もちろん中は改装してありますが17世紀の建物なんですよ)、それこそ階段から何まで傾いています。
もちろん、私の部屋も。
(初めてきた人は結構驚きます。自律神経失調症の人は住めないでしょうね。というくらい傾いています。)

で。
廊下と玄関の間、つまりドアの下には隙間。
そのせいでかなりスースーするということに最近気がついたのでした。
何しろ、玄関は日本みたいに、段差も上がり框もないですから。
入ったらそこはもう絨毯で、部屋。



初めてこちらに来て、お店(レストランや小さなブティックなどでも結構使っていたりします)でこういうものを見たとき、正直言って、何て邪魔くさいとか、きれいじゃないなぁ、なんて思ったのでした。
だから、自分が買うなんて、思ってもいなかったのです。

ところが。
漸く最近になって、その必要性をヒシと感じてきたのでした。

先日、インテリアショップでかわいいのを見つけたのですが、30ユーロもする。
というわけで、我慢していたのですが。
6.5ユーロでくまちゃん
ちょっと小さめだけど、これは買いですね。
というわけで、少しは部屋も心も暖かくなりそうです

レストランは、やっぱりサービスが肝心

2005-12-05 05:53:35 | フランス(食べ物・飲み物)
さっき夕飯の支度をしようと立ち上がったら、部屋の中を大きな蜂がブ~ン
窓も開けていないし、この季節に何故?
ひょっとして、日本酒の空き瓶に活けてある1輪のバラから?

とりあえず怖いので、部屋から出て行ってもらうために奮闘しました。
今頃は、でも寒さに凍えちゃってるかなぁ。ゴメンナサイ、でも飼ってあげられないですものねぇ。蜂なんて…。

このバラは、木曜日に行ったレストランから、もらって帰ってきたもの。
そのときは蕾だったので、その中で眠っていたに違いありません。

「もらって…」というのは一寸間違っているかな。
連れのお友達が、勝手にテーブルから取ってしまって、私にもくれたのです。
でも。
盗んだ、というには当たらないと思います。
よくないことだけど、それもありかなぁ、という感じがしたので、私もチャッカリ断らずにもらってしまいました。

そう。
実は行った先のレストラン、結構良いお値段をとるくせに、対応が悉くなってなかったのです。
アペリティフに、冷えた白のシャンパン1本頼んだのに、冷えてなかった。
注文をとりにくるのタイミングがすごく遅かった。
隣のテーブルとお皿を間違えた、etc.…

数え上げるには、冗談抜きにして、キリがないほど、不味い対応でした、最後のお会計の時まで。
お料理自体の味は、まぁまぁだったんですけどね。

確かにトレンドの場所。
シチュエーションも素敵。
だから、私が住んでいた前の街から出てきたお友達のために、ずっとパリに住んでいる彼のお友達が選んだ折角の場所だったんですけど。

まぁ、私はお友達と一緒にご飯が食べられた、というのでスッカリ満足しました。
そうはいっても、なんだか後味の悪い思いが残ったのも事実です。

但し。
そこそこのレストランだけあって、バラの質はきちんとしていて、ここ暫く楽しめそうなのは嬉しい後味ですね

寒さが身に凍みる

2005-12-04 07:14:39 | フランス(日常用品・日常生活)
またまた、やって来てくれましたよ、難サマが。。。

今朝起きたら、何だか寒い。
寝ぼけ眼で、ストーブを見ると、電気が点いていない。
部屋が暖かくなると、自動調整で電気が消えるものだけど、この寒さは一体。
と、セーターをはおり、よろよろとストーブに近寄ってみました。

触れてみる…
冷たい
一番高温まで回してみました。
勿論、無駄…

ひょっとして、停電とか?
と思ったものの、そっか。スタンドの電気をたった今、点けたばかりだった…。

ストーブが単に休憩しているのでありますように。と祈ったものの、電源を変えてみたり、何をしても全く暖かくなりません。
がっかり。

実はこのストーブ、というか、オイルヒーター、大家さんが前の住人の人に寒いと訴えられて買ったものらしいのですが。
ガサゴソ、しまわれていた箱をとりだして、説明書を見てみると、丁度1年と1カ月前に買ったことがわかります。
保障期間の1年はもう過ぎている…

さぁて、この寒さ。どうしよう。
と言っても、一応部屋のストーブがあります。
それをとにかく凍える前にと、点けました。

でもねぇ、これが窓の下に作りつけであって、カーテンを閉めるとカーテンに隠れて全然部屋が暖まらないわけです。
それに。カーテンを開けたとしても、暖かさは外に逃げちゃうようで、部屋が本当に暖まりにくい。
電気代も気になるし、今まではその移動できるオイルヒーターだけを使うようにしてました。
でも。今日はそんなこと言ってられません。

…本来なら、大家さんに言って、直してもらうべきなんでしょうけど。
これまた、あの大家さんに言うかと思うと、すっごく気が重い。
きっとまた貴方が壊したんでしょう、と言われてしまう。
(まぁ、私が使っている間に壊れちゃったのは事実ですが。普通に使っているだけなのに。しかもヒーターなんて置いているだけなのに。。。)

迷っていた足元用のストーブをやっぱり緊急的に買って、当面凌ぎつつ、対策を考えることにします。

…と言いながらも、今日は予定がいっぱいあって、そんな大きな買い物には行かれなかった。(雨だったし…)

明日は日曜日。=お店はお休みです。
来週末買いに行くまで、この寒さをガマンするしかないんだろうなぁ。。。あんまり寒くない1週間でありますように。

大晦日まで4週間

2005-12-03 07:14:53 | Weblog
雪は大好きだけど、冬の雨は好きじゃありません。
…今朝は雨でした、でも。
幸い午後には雨があがって、ちょっと嬉しかった…。

今日は、1日中睡魔との壮絶な戦い(?)でした。
こんな状態では、いくら頑張ってもあまりに効率が悪いので、明日の午前中の用事は全てオフにして、トコトン眠りたいと思っています。
とにかく。
今は時間がないので、いかに効率よく勉強をするかにかかっているのですから。

それにしても。
何故、こんなに眠いかって。。。
ずっと寝不足が続いている、ということに加え、昨日、予想通りほぼ終電帰宅だったのでした。
さらに。今日の授業の準備のために、今朝は必死で6:00起き。

といっても。以前は4時間睡眠が続いても大丈夫だったのに。
最近は全く駄目ですね。ヘロヘロです。
頭の芯がぼ~っとして、エラクつらかった。。。
授業中は、ガムとミントばかり口にしていました。


でも。
昨晩はスッゴク楽しかったです。
久しぶりに、友達に会えたこと、人と食事ができたこと(毎日3食ほとんど一人の寂しさを考えてくださいまし)、外食ができたことetc。
そういう意味では、やっぱり行ってよかった。

今晩は、ですから、早目にベッドに潜ります。

階段は気をつけましょう

2005-12-02 03:52:46 | フランス(人)
たった今、補講を終えて学校から帰宅したところ。
後1時間後には、食事を食べに出かける約束をしちゃったので出かけなくてはなりせん。
多分終電近くになるから、帰ってからできるわけないし、その前に少しでも勉強をしておかなくっちゃっと、大慌て。
でも、その前にブログ、短く更新しましょっと…。

今、学校から帰る際、地下鉄に乗ろうと無人の改札をはいった途端。
キャーという悲鳴と共に何かが落下したような音が。
その声の聞こえた方角、ホームに通じる階段に走っていったところ…
女性が、階段の中ほどに倒れているじゃないですか。
慌てて、そばにより、彼女に手を貸して、ユックリ立ち上がってもらいました。
靴も両足から脱げ、大きな荷物が2つ、やっぱり階段に落ちています。
それを拾いつつ、靴だけは履いてもらい、彼女にはホームまで私に捉まって降りてもらいました。

50歳くらいの身なりのきちんとした女性。
膝と手首を強く打ったようで、涙を目にいっぱい浮かべています。
それなのに
「大丈夫よ、大丈夫。強く打ったけど、幸いどこも壊れてないわ。本当にゴメンナサイ。私のせいで地下鉄一本乗りそびれちゃったわね。」なんて言ってくださるのです。
本当に大丈夫かしら。
荷物も結構重いんです。それに大きい。
「何が起こったのかわからないけど、1段目を踏み外しちゃったみたい…」

「どちらまで行かれるんですか?」
と聞いたら、オステリッツ駅(6つあるパリ駅の1つ)だそう。
その後、ペルピニョンに行かれる、と。

オステリッツ駅までは遠くないし、荷物をもってご一緒します、と言ったのに、「本当に大丈夫。それには及びません。」と固辞されるので、心配だったのですが、一緒のメトロに乗った後、自分の降りる駅で降りてきちゃいました。

本当に大丈夫だったかなぁ。無理やり行くべきだったかなぁ。
…なんて今更考えても仕方ないんですけど。




本当に危ないですね、階段で落ちるのって。
…実は、私も日本で、お店の中の階段を2階から1階まで見事にころげおちたことがあります。
荷物が重くて大きかった上、不運なことに階段のふちにひっかかった際に靴の踵が折れたために、そんなことになったのでした。
ものすごい捻挫をしました。(私は靴屋を訴えようかと思いました…)
行った先のお医者様は、私の足を診断し
「骨が折れてないのは驚きだ。それに、こんなに腫れ上がった足を見たのは初めてだ」と嬉しそうに写真まで撮りました。(痛くて死にそうだったのに。。。完治するまでずいぶんかかりました。)


そう。これから、滑りやすくなる季節。
&着膨れして身動きがあまりとれなかったりします…。
皆様も、どうぞ気をつけて街中を歩いてくださいませ。



ところで。
今から一緒に食事するのは、前住んでいた街の友達が今日からパリに出てきていて、その仲間たち、と。
こんな切羽詰った勉強状況なので、断るべきかな、と思いつつも、やっぱりイソイソ「行く~!」と言ってしまったうさたろうです。
…9:30スタート。フランス人には普通の範囲なんだろうけど、今の私にはやっぱり遅いです…お腹空いちゃったぁ。。。

冬シーズン真っ只中、今日から師走

2005-12-01 06:43:40 | フランス(人)
なんだか冷蔵庫の中を歩いているような感じです。
街の空気はスッポリ冷えきって…。ビールは冷えたら嬉しいけど、うさたろうはありがたくないなぁ。。。

あぁでももう12月なんですねぇ。
今年の目標は一体どうなっちゃったんでしょう???
この1ヶ月で何ができるのかしらん。
なんて思ったって仕方がない…今できることを精一杯、ですね。



さてさて。
今日は学校の帰りに、ちょっと買いたいものがあったので、大型専門スポーツ用品店DECATHLONに寄りました。
…明日も明後日も補講なので寄り道できないし、というわけで。

本当は、テルヌ(凱旋門、日本大使館の近く)支店のほうがお気に入りなのですが、学校からも家からも比較的近いマドレーヌ寺院の近くの支店に行きました。
買うものは決まっていたので、お目当てのものを見つけるなり、足早にレジに向かっていたときのこと。

このシーズン、山や雪系スポーツ用品が盛りだくさん。
というわけで、スキーウエアの売り場を通り抜けていたんですね。

見ると自分の進行方向前方の通路に、親子づれ。
40歳過ぎくらいで背の高いカッコいいお父さんと、小学生高学年くらいの男の子です。
どうもその男の子のためのスキージャンパー選びで、とっかえひっかえに彼がジャンパーを羽織りながら、二人であぁでもない、こうでもないと熱心に品比べをしている様子。

と。
行き過ぎようとしたとき、
「すみません。」


最初、実は聞き違いだったかな?と思っちゃいました。
だって、あんまり熱心に二人で話していたから、私が通るのも気がつかないんじゃないか、くらいに思って通り過ぎようとしたところだったので。

振り向くと
「ねぇ、どう思います?彼には大きいでしょうか?」
思わず、笑っちゃいました。
というのが、息子さんがダボダボのジャンパーをフードまで被って、顔は半分も見えないくらい。
それでもニコニコ恥ずかしそうに笑っているのが目に入りました。
「大きいのは、間違いないですねぇ。でも、今からドンドン成長されるでしょうから…そういう意味では多少大きくても。。。」
「そうですよね、大き過ぎませんよね?どうもありがとうございます。」
「どういたしまして」
その場を離れました。

なんだか気持ちがポッと暖かくなりました。
それと共に、やっぱり不思議だなぁ…と。

もし私だったら、知らない人にどうですか?なんてまず聞かないでしょう。
店員さんにだったら、聞くときもありますけど。
それに万一、人の意見を聞こうと思ったとしても、外人さんに話しかけることは100%しないだろうなぁ。。。と思うわけです。
(もちろんこれが、彼らが和服を選んでいて、私を日本人と思ったから、とかだったら、ありえるでしょうけど。)


…以前もブログで、何故外人の私に道を聞く人が後をたたないんだろう?と書いたことがありますが。
フランス人は、聞きたい!と思ったら、相手を見ずに聞いてしまう人が多いってことだろうなぁ、と思うのです。
それとも。100%いいように解釈して、私に声をかけやすいオーラ出しているのか知らん?