うさたろうの 気儘なフランス散歩

2年の予定が丸7年。赤貧学生としてのフランス生活にも終止符。約4年8ヶ月続けてきた日記、改め、気儘なフランス散歩…

冬は、やっぱりスープに心魅かれます

2005-12-13 06:22:35 | フランス(食べ物・飲み物)
思いがけず、日本人の、とある駐在員さんの奥様と外食をしてきました。

気分転換が出来て嬉しいなぁ。。。

「何が食べたい?」と聞かれても、最近家で食べる手抜き料理でないもの=つまり、シゴトがしてあるものがいい!

「日本料理がいい?」
う~ん。
確かに食べたいけれど。
美味しいレストランはかなり!お高い。
美味しくないところには行きたくない。
それに。
自分で時間を惜しまず作れば、何とか凌げるんですよね、本当は。

というわけで。
ビストロみたいな肩のこらないところで、ゆっくりお喋りでもしましょ!ということになったのでした。

7:00という、こちらにしてはかなり早目の待ち合わせ。
入ったことの無いカフェ(いっぱいありますけど)で、寛げそうなところに入ろうということになりました。
オペラ座とサントノーレの間を結ぶ界隈を徘徊。

20軒くらいメニューを見て検討し(こういうことができるのはフランスですよね。日本じゃ、即刻1軒目に入ってしまいます…)、リーズナブル且つ、この時間で既に人がはいっているところに。
なかなか気持ちのよさそうなカフェに落ち着くことができました。

私は、前菜とメイン。
一緒に行った奥様は、メインとデザート。
そんな我儘も、勿論OK!と言われ、心地よい時間を過ごすことが出来たのでした。
うふ
勿論、ワインもボトルで頼みましたよ。
私が殆ど飲んじゃいましたけど。(連れの奥様は殆ど飲まれないのです。でも一緒につきあってくださる…ありがたいことです。)

で。
前菜は、5種類の選択の中から、オニオングラタンスープを、つい季節柄頼んでしまいました。
本当は、なるべく手の込んだものを頼もうと、思っていたのですが。
でも。正解!
気取らないビストロらしく、家庭的な味、薄味。
ということで、ゆっくりしっかり食べ終えることができました。

メインは、二人とも、ポテトソテーが付け合せの、子牛のトマトソース。
これもまた素朴で、肉もやわらかく文句なくOK。
…彼女の頼んだ、デザートはカスタードプリンでしたが、それもきちんと合格ラインに達していて、また来てもいいなぁ、なんて思っていたものでした。

なのに、なのに。
お会計を頼みました。
確かに、おつりはたった80サンチーム(=1ユーロ以下。つまり100円くらいですか…)。
それが返って来て、チップを払おうね、と言っていたのでした。
(フツー、このやりかたです。とりあえず金額通り払って、後からチップを足します。)

フランス語でやりとりしたのに、外人二人連れと見たせいでしょうか。
わかりませんが、テーブルでお会計をお願いして、担当のギャルソンはお釣りを置いていってくれませんでした。

二人で、チップはこのくらい置こうね、と話していたのですが。
すっかり置く気が失せ、さっさとそのカフェを後にしました。



まぁ確かに、私如きが2度と来ないぞ!と決心しようとも、お店にとっては痛くも痒くもないでしょう。
でも。
レストランって、そういうところを大事にしてこそ成り立つものじゃないのかな。
なぁんて思いながら、折角の楽しい食事の時間が過ごせた、という嬉しい気持ちまで、少しそがれた気になって帰宅したのでした。