こんな副題がついているから、てっきり評伝か何かだと思っていたが、
実は単なる本人のエッセイ集だった。
エッセイというより散文詩と言った方が正しいかな。
木下杢太郎の関連本を課題図書にリストアップしたのは7年とか10年前なのだが、
最初に本人の作品を読むことになったのは、まあまあ良かったのではないかと思った。
文句の多い人ですね。なかなか付き合いづらそう。
しかしその文句に多少共感するところもあって、親近感は持たないでもない。
詩情豊かな、というよりは理系のかっちりとした感触の方が印象に残った。
わたしはもう少し甘めの雰囲気の方が好きだな。ちょっと厳しい。
この人、お医者さんで詩人というのみならず、翻訳もして、美術史家という側面も
あったんですってね。正直、医者と詩人という方向性は相いれないのではないかと
思っているのだが、そうでもないんですか。
具体性の最たるものは外科だろうと思うが、皮膚科の医学者という点も多少は
左右するのかなあ。まあ偏見ですけれども。文学好きの外科医の出現確率は……と
思ってみるけど、そもそも現代において全体の文学好きの比率は相当に低い。
とはいえ、木下杢太郎に対する興味は別に減じはしなかったので、
今後何冊か関連本を読んでいこうと思っている。
実は単なる本人のエッセイ集だった。
エッセイというより散文詩と言った方が正しいかな。
木下杢太郎の関連本を課題図書にリストアップしたのは7年とか10年前なのだが、
最初に本人の作品を読むことになったのは、まあまあ良かったのではないかと思った。
文句の多い人ですね。なかなか付き合いづらそう。
しかしその文句に多少共感するところもあって、親近感は持たないでもない。
詩情豊かな、というよりは理系のかっちりとした感触の方が印象に残った。
わたしはもう少し甘めの雰囲気の方が好きだな。ちょっと厳しい。
この人、お医者さんで詩人というのみならず、翻訳もして、美術史家という側面も
あったんですってね。正直、医者と詩人という方向性は相いれないのではないかと
思っているのだが、そうでもないんですか。
具体性の最たるものは外科だろうと思うが、皮膚科の医学者という点も多少は
左右するのかなあ。まあ偏見ですけれども。文学好きの外科医の出現確率は……と
思ってみるけど、そもそも現代において全体の文学好きの比率は相当に低い。
とはいえ、木下杢太郎に対する興味は別に減じはしなかったので、
今後何冊か関連本を読んでいこうと思っている。