北村薫はとても好きな作家だったのだけど、近年は少し食傷気味。
実はこれ、いわゆる百人一首についてのエッセイだと思ったのよね。
国語の先生であった人だし、まあそんなに驚くようなことも書いてないだろうし、
さくさく読むつもりで借りた。
そうしたら現代短歌における私的「歌合せ」でした!
……そう言われればほんとにタイトル通りなんですけどね。
でも現代において百人一首と言えば、自動的に定家の小倉百人一首を指すという
暗黙の了解があるじゃないですか。そこがわかるタイトルをつけてほしかった。
まあ売り上げを多少左右するかもしれないが。
短歌は好きで、現代短歌も昔ちょこっと読んだけど、所収のほとんどは初見。
多分3首くらいしか知らない。多分その頃よりももっと新しいものから採ってる。
総じていい歌だろうと思うが、自分に響くものはほぼなかった。
これは不公平な言い方だが、北村薫は本人に文学的に読む力量があるから、
わたしにはちょっと高尚すぎるのよね。添えられたエッセイもある程度文学的。
まあアンソロジーなんて好みに合うか合わないかの話、しかも短歌となると
その傾向は一層強い。
この人は歌合せなんて高度なことをせずに、短歌を初めて読むような層に向けて、
入門編のようなものを編んでくれないかね?
「詩歌のまちぶせ」なんかもそうだけれども、もうちょっと文学的に手加減をしてほしい。
入り口のハードルを下げて、結果的に短歌を読むような人がわずかでも増えたらと思う。
この人しか出来ないことだと思うんだが。
実はこれ、いわゆる百人一首についてのエッセイだと思ったのよね。
国語の先生であった人だし、まあそんなに驚くようなことも書いてないだろうし、
さくさく読むつもりで借りた。
そうしたら現代短歌における私的「歌合せ」でした!
……そう言われればほんとにタイトル通りなんですけどね。
でも現代において百人一首と言えば、自動的に定家の小倉百人一首を指すという
暗黙の了解があるじゃないですか。そこがわかるタイトルをつけてほしかった。
まあ売り上げを多少左右するかもしれないが。
短歌は好きで、現代短歌も昔ちょこっと読んだけど、所収のほとんどは初見。
多分3首くらいしか知らない。多分その頃よりももっと新しいものから採ってる。
総じていい歌だろうと思うが、自分に響くものはほぼなかった。
これは不公平な言い方だが、北村薫は本人に文学的に読む力量があるから、
わたしにはちょっと高尚すぎるのよね。添えられたエッセイもある程度文学的。
まあアンソロジーなんて好みに合うか合わないかの話、しかも短歌となると
その傾向は一層強い。
この人は歌合せなんて高度なことをせずに、短歌を初めて読むような層に向けて、
入門編のようなものを編んでくれないかね?
「詩歌のまちぶせ」なんかもそうだけれども、もうちょっと文学的に手加減をしてほしい。
入り口のハードルを下げて、結果的に短歌を読むような人がわずかでも増えたらと思う。
この人しか出来ないことだと思うんだが。