中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

完全フカセ ヒラマサ狙いの準備 ’17年版 「短竿? 長竿?」編

2017-04-22 12:30:00 | 船釣りタックル&仕掛、戦略他
 無理にとった代休も、大荒れで釣行不能。不運は続いている。

 今年から導入した「ドラグチェッカー」だが、「大は小を兼ねる」で購入した15kgモデルは、現在釣行している地域で使う8号ハリスでは目盛が読み辛かった。したがって、5kgモデルも購入することになってしまった。荒天で流した釣行費の流用だったが、これを喜んで良いのやら、悪いのやら…。とにかく今回はそのドラグチェッカーを使ったネタだ。
 
●DC-2005(5kgタイプ)●



■竿の長短■

 これまで、京都府経ヶ岬周辺や福井県鷹巣沖といった、8号ハリスで1mまでのヒラマサを狙う場合、ボクの使う竿は「がまかつ・真鯛SPECIAL LV H375」という、船竿としては長めのタイプをメインとして使ってきた。勿論、これがベストに近い選択だと思ってきたのだが、このブログでも記したように、昨年はバラしまくりだったので、これまでのタックルセッティングに対する自信に揺らぎが出始めたことと、他の釣り人とのオマツリを避ける意味もあって現在では2.5~2.7mクラスの、短めの竿との“使い分け”を考えるように至っている。
 「衝撃を全体で受け止めることができる長めの竿はタメが効き、てこの原理でも解るように短めの竿は寄せが楽」ということは、ほとんどの釣り人が知っているだろう。その他にも「長めの竿は電動リールの巻上げが止まり易くなる。」というのがあって、この点が以前から気になっていた。
 では、いったい「ドラグチェッカーを介してみると、どのくらいの差が出るのだろうか?」と長短の竿をセットして計測を行った。
 「情けないやら、恥ずかしいやら」で、駐車場の前を通る人からの「何をやってるの?目線」を浴びる中、ロッド・クランプにセットしたタックルから伸びる道糸を手に、ヒラマサになった気分で引っ張りまわすという、実験を重ねた内容は以下になる。


 使用タックル ロッド:長=LV H375(3.75m) 短=スフィンクス251(2.5m)※今期導入
          リール:ダイワ・シーボーグ500J 道糸=6号(両竿共共通)

 これにセットするハリスはシーガー グランドマックスFXの8号なので、その標準結節強力は10.3kgとなるため、標準的なドラグ設定値=1/3とすると、約3.43kgになる。ドラグチェッカーに付属している説明書内には、道糸ごとの修正値が掲載されており、これによると、6号道糸には0.95倍の修正が必要になるが、「過ぎたるは及ばざるが如し」で、切捨て気味にした最終値は3.25kgとなった。
 実釣と同じように、竿が立ち気味になるよう竿受けにセットし、道糸を全ガイドに通した後に手で引っ張り、竿が絞り込まれた状態を再現すること数回、値が3.25kgになるまでドラグ調整を繰り返した。
 その結果、「LV H375」では、竿先から出た道糸で3.25kgの値が出た際に、リール直前で計ると値は2.8kgとなり、その値が「スフィンクス251」では3.0kgとなった。その差は200gだったが、手で引っ張った感触では結構な差を感じた。


 上記から、リール単体でのドラグ値が、より反映されるのが短めの竿であることが理解できた。逆に長めの竿はガイド数が多いことと、竿本体に擦れる距離が長いことによる摩擦が意外に大きく、このことが「リールの巻上げが止まり易い」ということにつながるのだと思う。ある程度立てた状態でこの差だったが、極限まで竿をタメて、更に絞り込んだ際にはもっと差が出る=リールの巻上げが止まり易くなるハズだ。



■理想の竿’17年版■

 上述はあくまでも陸上での実験データであり、一面的でしかないが、そこから導くと、ヒラマサ狙いでは長くてよく曲がる竿=3.6mクラス、5:5調子のムーチングロッド(特にマダイ用のグラスロッド)が最悪の選択になるように思える。
 そして「理想の竿」を考えてみると、「ヒラマサとの距離が遠い際には短く、足下の水深分あたりまで道糸を巻き取ったタイミングで長くなる竿」だが、こんなことを言うと「そんな竿があるのか?」とツッ込まれてしまうだろう。実は磯竿にはこのタイプがあって、「ズーム・ロッド」というのが存在するのだ。
 これを船竿に置き換えてみると、「7:3調子で磯竿のような腰の張りがある、全長=2.7m~3.6mの90cmズーム・ロッド」ということになる。しかし、ガイドの配置が難しくなるうえ、ただでさえ需要の少ない完全フカセ専用竿のラインナップにこんな竿を加えるメーカは無いだろう。であるからこそ、長短の使い分けが必要になってくるのかもしれない。
 今期から短い竿を使う写真が掲載されて、「言ってることが、前と違うやん!」と思われてしまうかも知れないが、「朝令暮改」ではなく「君子は豹変す(君子ほどには偉くはないが)」の方と理解していただきたい。それもこれも「明日のための、その一」なのである。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今週も… | トップ | 東からの急潮流にて… »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

船釣りタックル&仕掛、戦略他」カテゴリの最新記事