中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

火が消えたように…

2017-05-27 12:30:00 | 船釣り・釣行記
■春季最終釣行■

 ボクにとっては、とうとう今期最後となった、春のヒラマサ釣り。これまで8回企画して、船に乗れたのは3回。メーターオーバーが順調?に釣れていたという、一番大事な時期に乗船をを逃してしまい、最大93cm止まりの釣果で停滞していた。それでも小マサを含めての単発がほとんどだが、ヒラマサ・ボーズにはなっておらず、その意味ではどうにか自身を納得させようとしていたのだが、どうにもこうにも消化不良気味だった。
 そして今回の最終釣行を迎えたのだが…。

 白石グリへと向かう途中には、これまで是が非でも見たかった、自衛艦「ひゅうが」が停泊しており、大興奮。
 「こりゃ、幸先良いワ…。」と喜びながら、現地へと向かった。

●ひゅうが!●

 いつものように、約1時間の航海で、白石グリに到着。日ごとの解禁時間である午前11時過ぎには所定の位置に着いていた。

■白石グリでは…■

 今回もトモの釣り座を得たので、ショート気味のロッドを選択した。

●今回のセッティング●

 潮流は前回よりも速かったが、完全フカセ釣りの限界までは達しておらず、何とかなる範囲でホッとする。

●100mあたり3分20秒●

 と、順調だったのはここまでだった。

 開始1時間以内に、隣で大ハマチクラスが出たが、やはり入っているタナが手前&深そうだったので、今回ももう少し沖目のエサがギリギリ残るラインに出てくるであろうヒラマサを狙って、攻め続けていた。
 しかし、様子がおかしい。これは前回釣行の中~後半と同じ雰囲気で、どうやらこの海域のヒラマサ、ブリ族からマダイを含むフィッシュ・イーターたちの興味は、3~5cmほどのサバの新子に向いているようであった。恐らくその数は膨大らしく、また、ご馳走だったようなので、オキアミにはほとんど反応してくれないのだ。

●終始、ナブラは沸いていた●

 更には、いつもは上撒きしたオキアミのマキエサをシツコクついばみにくる、カモメたちですら全く興味を示さず、終始船に近寄ることさえ無かった。つまりはここに居た生き物の興味は全てサバの新子に寄せられていたようであった。
 隣では前回乗船した大海丸さんも、小アジの生きエサで狙っていたが、同じ小魚であっても、種類とサイズが違えば、ほとんどの時間帯で全く興味を示さず、日が落ちかけた瞬間のわずかな時間帯にアタリが出たのみの様子だった。

●前回の大海丸さんも…●


 この日、同じ海域に出ていた船の釣果欄を確認すると、ピンポイントに入ることができて、開始早々にポンポンと1m&85cmのヒラマサを釣った船が1パイのみで、それ以外はブリ族が少々という釣果だったようだ。

 そして、ボクの春季最終釣行は「ヒラマサ・ボーズ」どころか、外道すら一切掛からぬ、「完全ボーズ」で幕を下ろした。
 「果たして、この海域のヒラマサは、このままオフ・シーズンとなるのだろうか?。」
 そんな疑問を晴らす時間も無く、次回の釣行からは福井県の海域を目指し、ヒラマサを追い続けてゆく。特に6月16日以降は、玄達瀬での巨マサクラスを狙っての釣行が始まるが、そこでは「目指せ1m30cm!」で攻め続けていく。

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滑り込みセーフ?

2017-05-20 12:30:00 | 船釣り・釣行記
■食いが落ちている近況■

 3月中旬から釣れ始めた経ヶ岬沖の、春のヒラマサ釣りも終盤戦に入って釣果が落ちてきているようだ。前回お伝えしたように荒天のため、これまで2回しか釣行チャンスが無く、「終わるまでに、もう一花を…。」との思いから、何とか休暇をとって乗合船の空きスペースへと転がり込んだ。

 今回乗船したのは西舞鶴から出船している大海丸さん。この船も「航行海域にヒラマサがいる限り、それを狙い続ける」という、熱き船長さんが操船するから、この地区では安心して“お任せ”できる船の一つだ。

●出船準備中の大海丸さん●


■理想の潮■

 今回もトモ側の釣り座だったため、竿は短め。その扱いにも慣れてきたので、後はブリ族や小マサではない本命が掛かってくれるのを待つばかりだ。

●今回のタックル・セッティング●


 気になる潮具合だが、当日は西からの本潮で、しかもやや速めだが釣り易いスピードで流れてくれるうえ、二枚潮等の複雑さも無いという、理想の潮が流れていた。

●100mあたり、4分40秒●

 「これはイタダキ!」との思いで、仕掛けの投入を開始する。すると数投目から、ボク以外の竿が曲がり始める。ほとんどがブリ族のようだが、中には小マサが1本混じっていたので、アタリの無いボクは少しあせりを感じていた。
 しかし、ボク以外の仕掛けはセッティング上、手前の、深めの層に入っているようだったので、「自分の釣り方を突き通す!」の固い意思を持って、ヒラマサが浮上してくるであろう、皆よりは少し先の“エサがギリギリ残る層”を狙って、浮力の調整を繰り返していた。


■やっとの1本■

 そうこうしているうちに1時間以上が経ち、発泡ウキが8番+6番のセッティングではサシエサが残るようになったので、「もしかして?」との思いから、8番が1個のセッティングに変更した。そして、その仕掛けが137mに達した頃、「ブーンッ!」の音と共に待望の急速逆転が始まった。
 すかさず、糸フケを取って、アワセを入れる。それがキマッた瞬間、ドスンといった感の衝撃があったため、「こりゃ本物かも!」との思いで、やり取りを開始する。

●ようやく曲がる、スフィンクス251●

 開始早々からすでにリールの巻上げは止まっていたので、道糸を掴んで強制的にリールへ送り込んでやると、頭がこっちを向いたのか、以後は多少の締め込みはあるものの、割りとすんなり気味に引き寄せられて来た。
 「そこそこサイズかな?」との思いの反面、「手前に来ての横走り(ブリ族がよくやる動き)だけはヤメてくれ!」との思いが沸いてきたが、船下に着てからの動きも申し分ない「体験した人のみが知る、あの動き」だったため、ここからゆっくりと時間をかけて引き寄せ、無事にネットイン。
 及第点のサイズだったが、「春は、もう釣れないままで終わるかも?」との思いが巡っていた中での、一月ぶりの、このクラスとのご対面はプチ感動の瞬間だった。

●85cmの、ヒラマサと呼べるサイズ●


■好潮は続くが■

 ようやくの1本の後、続くヒラマサを狙って投入を繰り返すが、続くアタリは出なかった。船中を見回しても同様で、時折来るアタリは、ハマチ~メジロのブリ族からのものばかりになっていた。しかもその出具合や、回数が良好な潮の流れとは反比例する、「何かがおかしい」の感が漂っていた。
 「もしかして?」の思いがあったため、船長に確認してみると、「カタクチイワシが入っているので、オキアミへの反応が落ちている。」とのことだった。
 「やはり…。」と、合点がいったが、こればかりはこちらの努力の範囲外なので、ひたすら釣り続ける他は無かった。


●ブリ族が竿を曲げてくれるが…●


 潮が緩むとエサが盗られ、速まるとエサが残るという状況がずっと続く中、5時間以上に渡って調整を繰り返し、何とか遭遇点を探ったが、前半の期待感に満ちた展開とは裏腹なまま、納竿時間がやってきた。
 悲しいかな、ボクの努力に報いてくれるヒラマサは最初の1本以外には無かった…。



■春ヒラマサ・ラスト釣行■

 残るチャンスはあと1回。当日に得た感触では、ヒラマサの気配はまだあるように感じた。今回の結果が、なし崩し的な「滑り込みセーフの釣果」とならないようにするには、次回の、春季最後の釣行日までにオキアミへの反応が回復していることが条件となる。それは「ヒラマサのみぞ知る」だが、兎にも角にもラストの大逆転が起こって春季ヒラマサ釣りが、感動のエンディングと共に終えられるかどうかは明日(5/21)の釣行にかかっている。果たしてその結果は…。

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完全フカセ ヒラマサ狙いの準備 ’17年版 「フロロカーボン・ライン」の話

2017-05-13 12:30:00 | 船釣りタックル&仕掛、戦略他
 京都府経ヶ岬周辺の、春のヒラマサ釣りもシーズン後半に入っている。3月中旬の釣れ始め以来、釣行を企画したのが7回、そのうち荒天で流れたのが5回という、凄まじく低い乗船率のため、ストレスは溜まりっ放し。今年は大型が多く、105cm級も恐らく10数本出ているというのに…。
 で、今回も実釣記事ではない。


■ドラグ値の計測から■

 この春から、これまで感覚に頼ってきたドラグ設定値をドラグ・チェッカーによって計りだしたことは、過去の記事で触れたのだが、その際、リールのドラグ設定の基本は「使用ハリス強度の1/3」と書いた。これはこれで昔から言われている数値で、ジギング等では基本中の基本とされているから、決して間違いではない。
 しかし、この1/3設定は、完全フカセ釣りには向かないことが判明した。と言うのも、この値だと小マサクラスでも滑りすぎで、電動巻上げが行われなくなってしまうのだ。であるから、これまでのと同様の感覚で巻き上げるには、もう少し設定値を上げなくてはならない。何しろ掛けた数が少ないので、まだ正確には測りきれていないから、概算になるが、道糸がある程度出ている場面ではハリス強度の1/2を越えても大丈夫なようだ。
 考えてみると、ジギングやキャスティングで狙うルアー系統の釣りでは、伸びが極端に少ないPEラインが標準であり、魚の強引に対するショック吸収は“リーダー”と呼ばれる、先糸部分が担うから、この1/3という数値が出たのだろう。逆に言えば、完全フカセ釣りの道糸では主流と言うか、大前提のフロロカーボン・ラインの、ショック吸収力の優秀性が理解できたことになる。

 道糸が長く出ていれば、単位あたりの負荷が減って、力が分散されるため、切れにくくなるのは誰でも理解できると思うが、その面から考えてみると、完全フカセ釣りにおける、「魚がフルパワーを出す、掛かってすぐの瞬間は、道糸は充分な距離が出ているため、ドラグをかなり締め込み、そこから距離を詰めて道糸の距離が短くなると、徐々に緩め始め、多少走られても大丈夫な、船下の水深分を切るあたりから更にドラグを緩める。」という流れは、相当理にかなっている。正しく“ちょうどイイ塩梅”となっているワケだ。ただし「かなりの伸びが出る」ということは、きっちり糸フケを巻き取ってからアワセを入れなければ、効きが甘くなるということも頭に入れておかなければならない。


■号数選択■

 リールに巻く糸の太さは、ただ単に使用ハリスとの強度バランスだけを考えれば、6号で充分なので、ヒラマサのパワーが上がる前であることと、地形的に根ズレが起こり難い春の白石グリでは6号をメインに使用している。しかし、晩夏~秋の鷹巣沖では、ヒラマサが食ってくる層が深めになることと、パワーがランク・アップすることによって走る距離も断然長くなって、道糸の、根ズレの確率が上がることは、このブログでも触れ続けている。したがって少しでも太い道糸の方が、歩留まりが上がるため、この地区(時期)では7号を使用しているのだ。
 但し、例外があって、潮の流れが速い場合は少しでも細い方が潮切れが良く、深く入ってくれるので、秋であっても6号を選択した方が良い場面があることを付け加えておく。
 ボクの場合、1mまでのクラスを狙う場合はこんな感じで選んでいるが、それ以上を狙う玄達瀬の場合は一気に10号へとアップする。何しろ魚がデカく、同寸比でもパワーは年間で最大に感じるうえ、複雑な地形から根ズレのリスクがどの釣り場よりも高いため、対抗するにはこの太さになるのだ。(本当はそれ以上でも良いと思うが、太すぎるとウマく流せない)
 当然、巻き糸量の関係から使用するリールのサイズもダイワなら600番以上、シマノなら4000番以上が必要になるが…。
 「めったに行かないから、リールに投資できない。」という人も居るだろう。そんな場合であっても最低7号を巻いておかないと、手痛い目に遭うだろう。ただし、この号数だと10号ハリスを使用した場合にはギリギリのバランスとなるため、道糸の状態によっては、単に引っ張り合いをするだけで高切れが起こってしまうことを考慮しておかなくてはならない。ついては、新品を巻き込んでから挑んで欲しい。


 道糸に関しての意見を書いてみたが、釣行できないストレスのせいか、いつぞやとネタがカブリ気味なうえ、内容が薄いような…。
 とにかく、状態に問題がなければ道糸が6号であっても、ハリス8号の装着は充分に許容範囲であることだけでも理解していただきたい。だから、自信を持ってハリスは8号を選択して欲しいのだ。今春の白石グリはここで竿出しする各自に記録更新のチャンスがある。何度も言うが、細ハリスの使用は禁物だ。
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