徒然写真帳

郡上でX人で始めたブログです。管理人の転居により、下呂、美濃、岐阜、恵那、下呂を経て一宮発のブログに!

笏木~イチイ~

2012-09-30 23:14:45 | Weblog
 今日、飛騨の里の一位一刀彫りの実演の見物中に一刀彫り職人さんとの会話を楽しんでいました。
 一刀彫りの話から始まり、一刀彫りのイチイは今は北海道のものを使っているが、北海道でもイチイが減ってきて一刀彫りに適したイチイが入手しずらくなったという話から始まり。
 彫刻刀の種類の話や、イチイの材質の話。特に色合いが変わってくることの話を一刀彫りで作られた作品を使いながら丁寧に話をしてくれました。
 そんな話を聞いている時に作業台に笏木が置いてあるのが目に飛び込んできたので「そこにあるの笏木ですよね」と聞くと「そうだよ、少し曲がっていて製品にならないけど話のタネに置いてあるんですよ」と話しをしてくれます。
 「少しでも曲がっていたり、木目が乱れたりすると製品にならないけどもったいないからとってあるんですよ」「さしつかえなければ売り物にならないものでもよいので笏木を譲ってもらうわけに行きませんか?」と聞いたら「いいですけど、3,000円ぐらいはいただきたいですね」「是非お願いします」といって3,000円で譲ってもらいました!
 その最中に笏木について色々な話を教えてもらいました。
 その中のいくつかを紹介したいと思います。
 ○長さ・・・肘から手の先の長さが良い。日本人男性だと39~42㎝ぐらい
 ○気取り・・柾目どりが基本
 ○杢がでるものが高級品

 なんて話を製作途中の笏木を見せてもらいながら説明してもらいました。
 あとイチイは水に触れると色合いが変化してくるので笏木を持つところと、そうで無いところの色むらが出るので神主さんはペーパーで削りながら色合いの調整をしていることとか、色むら対策のため4~5本ほど持っていると言うことなど出るわ出るわ!
 以前、徒然写真帳でも紹介しましたが天皇陛下の笏木が位山のイチイから作られている話も飛び出したりして、とても楽しい時間を過ごしました。
 そんなわけで、神職でも無い私が笏木(多少の欠点はありますが私は神職では無いので気にしない!)を持つことになってしまいました!!
 以前から欲しいな~と思っていたので大満足。
 これで私はイチイを材料とした宮笠と笏木を持つことになりプチイチイフェチの私には満足できるラインナップと言いたいところですが肝心な一刀彫りは持っていなかったりします・・・・
 色々とイチイの写真が揃ってきたのでイチイを嫌がられようとも長編記事を書いてみたくなりました!
 でも、いつのことになるやら。
 余談ですがイチイの宮笠を被り、笏木を持って森の案内をしたら参加者の人はどんな反応をするのだろう?
 ちょっと試してみたくなりました!!(管理人)


<以前に書いたイチイの記事へのリンク>
  宮笠1
  宮笠2
  玉串がイチイ

 他にも書いていますが3つだけにします。



                       一刀彫りの実演
                       


                      一刀彫り1般若は40年前のものだそうです。実演していただいた方の親方の作だそうです。
                      

                      ふくらスズメ これを最初買ってこうと思ったのですが。私には似合わないような気がして・・・
                      


                      笏木
                      


<笏木の製作過程>
                      その1
                      


                      その2
                      


                      その3
                      



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6 コメント

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Unknown (みやてるさん)
2012-10-03 22:39:16
笏木を手に入れられたとは!通ですねー

聖徳太子が持っているのとは形がちょっと違う感じがしますが、時代により(用途?作者により?)かたちは多少変わるのでしょうかね・・・

いいなぁ・・・
Unknown (管理人)
2012-10-03 23:12:18
みやてる 様
 みやてるさんのような人にしか自慢はできないですね(笑)
確かに聖徳太子が持っているのとは確かに形がちょっと違いますね。
このことは聞き漏らしました...
私の入手したのは神主さん用のものです。
時代の移り変わりとともに伝統的な笏木も形を変えているのかもしれませんね。
Unknown (こう)
2019-02-11 19:06:15
初めまして。
記事を興味深く拝見しました。
伊勢神宮の笏を作られた職人さんに
製作を依頼したいのですが、ご紹介
して頂けないでしょうか?
どうぞ宜しくお願い致します。
Unknown (管理人)
2019-02-11 20:43:29
こう 様

 コメントありがとうございます。
 昨年、伊勢神宮の笏を作られた方のお宅に訪ねたのですが、残念ながら直接連絡がとれません。
 私を連れていってくれた方に聞いていますが職人さんの本業は宮大工さんとのことですので一般の方への受注に対応してくれないかもしれません。
Unknown (こう)
2019-02-11 21:13:30
管理人 様

ご連絡頂き、ありがとうございます。

私は銘木関連の活動をしており、
半分ながら業界関係者になります。

実は位山一位の古材を持っており、
せっかくなので材に精通された方に
形にしてほしいと希望しています。

お手数をおかけしますが、併せて
その旨をお伝え出来ないでしょうか。

どうぞ宜しくお願い致します。
Unknown (こう)
2019-02-11 21:17:46
管理人 様

度々で申し訳ありません。

今上天皇の笏を作られた、糠塚さんと
いう方は既に他界されたと伺いました。

別な方だと思われますが、どうぞ宜しく
お願い致します。

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