3匹の子豚との日々 =DIAS CON MIS TRES CERDITOS=

スペインSpainのサラマンカSalamancaのラ・アルベルカLa Albercaから不定期につづります。

バラいろいろ~古の女神に寄せて

2011-05-17 03:53:53 | Hymne a l'amour
5月に入って、あちこちのお家のお庭にバラが咲き始めました。
いい香りがして、ほんとに豊かな気持ちになります。

バラといえば、アルベルカに引っ越してくる直前、寒い最中の11月に
3匹が通っていた学校のお庭に大輪の黄色いバラが咲いて、その名前が
「ピース(平和)」らしい・・・ということを知って、ちょうど、北朝鮮の砲撃があったり、
政治的にもごたごたしていたり、私もトラブルの真っ最中だったりした中、
教えてもらった「ピース(平和)」という名前の黄色いバラに、
未来への希望を重ねていたあの頃を思い出しました。

今は、あの時とはまた、全く違う状況で、さらに厳しいのですが、
それでも5月に入り、なんとなく、心のざわつきが以前ほど強くなくなり、
全体の流れに希望的なものを感じていたので、不思議なリンクだなぁ~って
思いました。

バラという花が、なにか大きな力を持っているような気がして、
何となく気になって、ちょっと検索してみました。

コラム【バラの季節】 から・・・
「バラは古代、女神の陰部(生殖器=出産=豊穣や再生の象徴)を表していたとも言われています。女神を祀る儀礼は“極秘”で行われたことから、「バラの下で」というラテン語は「内密に」を表す言葉となりました。」
「「五弁のバラはシオン修道会における聖杯の象徴である」とも。そして五芒星や五弁のバラは「女性との強い結びつきがある」と説明しています。」
「バラは聖母マリアのシンボルでもあります。聖母に祈りを捧げる際に用いるロザリオはいわばカトリックの数珠なのです…ロザリオという言葉の由来はラテン語のローザ(バラの意)。もとはバラの実でできていたのかもしれません。」

【世界最古の文学作品とバラ】【女神イシュタル】【紀元前10世紀のバラ園】から
「 紀元前2000年ころかに成立したいわれる世界最古の文学作品、バビロニアの『ギルガメシュ叙事詩』に、女神イシュタルが「花の香りを嗅ぐ」という記載がある。
西アフリカのマリの紀元前1800年以前とされる遺跡から出土した「イシュタル塑像、花を嗅ぐイシュタル」にある花は、形状から察すればバラであることは間違いない。
このバラは野生のものなのかは解らないが、古代バビロニアはノバラの原種自生地ペルシアに近く、バラが古くから人々に親しまれていたことが推測される。
また、古代イスラエル王国では紀元前10世紀ころにバラ園が作られていたという。」



バラのwikiから、一部引用・・・。
「北半球の温帯域に広く自生しているが、チベット周辺、中国の雲南省からミャンマーにかけてが主産地でここから中近東、ヨーロッパへ、また極東から北アメリカへと伝播した。南半球にはバラは自生していない。」

「「ばら」の名は和語で、「いばら」の転訛したもの[1]。漢語「薔薇」の字をあてるのが通常だが、この語はまた音読みで「そうび」「しょうび」とも読む。漢語には「玫瑰」(まいかい)の異称もある。 欧米ではラテン語: rosa に由来する名で呼ぶ言語が多く、また同じ語が別義として「ピンク色」の意味をもつことが多い。」

「バラが人類の歴史に登場するのは古代バビロニアの『ギルガメシュ叙事詩』である。この詩の中には、バラの棘について触れた箇所がある。
古代ギリシア・ローマでは、バラは愛の女神アプロディテもしくはヴィーナスと関係づけられた。また香りを愛好され、香油も作られた。」
日本はバラの自生地として世界的に知られており、品種改良に使用された原種のうち3種類(ノイバラ、テリハノイバラ、ハマナシ)は日本原産である。
古くバラは「うまら」「うばら」と呼ばれ、『万葉集』にも「みちのへの茨(うまら)の末(うれ)に延(ほ)ほ豆のからまる君をはかれか行かむ」という歌がある。」

「薔薇戦争 - ともに紋章がバラのランカスター家とヨーク家の間で起こった戦争
バラ革命 - 2003年11月にグルジアで政権の腐敗と議会選挙の不正への反発をきっかけに起こった革命。野党指導者やその支持者が、非暴力の象徴としてバラを手にしながらデモ行進を行った。
ばら星雲(The Rosette Nebula) - いっかくじゅう座にある散光星雲。バラのロゼットに見えるのでこの名がある。」



トルコ/エフェソス/女神アルテミス
アルテミス女神
「スカートの前面には、腰から足許にかけて獅子・牡牛・鹿・羊・山羊などアルテミスを取りまく動物が並び、側面には地母神の使者である蜜蜂・エフェソスの象徴であるバラの花あるいは想像上の動物・グリフィンなどで飾られている。」

アルテミスのwikiから・・・
「アルテミスは、ギリシアの先住民族の信仰を古代ギリシア人が取り入れたものと、現在の研究では考えられている。」
「エペソスのアルテミス崇拝
小アジアの古代の商業都市エペソスは、アルテミス女神崇拝の一大中心地で、この地にあったアルテミス神殿はその壮麗さで古代においては著名であった。また、この神殿は現在遺跡が残るのみであるが、近くの市庁舎に祀られていた女神の神像は今日も伝存している。この像は胸部に多数の乳房に見える卵形の装飾を付けた外衣をまとっており、あたかも「多数の乳房を持つ」ように見える(この像は一般に「多数の乳房を持つ豊穣の女神」として知られ紹介されるが、異説として女神への生け贄とされた牡牛の睾丸をつけられているともされる[5])。

小アジアにおけるキュベレーなどの大地母神信仰と混交して、独特なアルテミス崇拝が存在していたと想定されている。それは植物の豊穣や多産を管掌する地母神としてのアルテミス崇拝であった。この信仰は、古代ギリシアの森や山野の処女女神アルテミスのイメージ・原像とは異なっている。また、出産の女神でもあったアルテミスの原像ともかなり異なっている。」



ちょっと脱線しますが、アルテミス関連で・・・。

ギリシャ神話と薔薇から一部引用。。。
「バラになったローダンテ
コリントという所にローダンテという賢く誇り高い娘がいました。
あるとき、3人の若者に求婚されたローダンテは、誰を選ぶか困り果ててアポロンとアルテミスの神殿に身を隠しました。若者たちが追いかけてきて神殿の中に入ろうとしたとき、彼女は、彼らの前に姿を現して「ここは神殿です。汚してはなりません。すぐに帰ってください。」といいましたが、その姿があまりにも美しく高貴だったので、若者たちは、「ローダンテこそが我々の女神だ。」と叫びながらローダンテをアルテミスの台座に乗せようとしました。
それを、アポロンが見とがめ、アポロンは、ローダンテが自らの意志で台座に上ろうとしていると勘違いして、彼女に向けて太陽の光を放ちました。
たちまち彼女は、バラの木になり、3人の求婚者は、毛虫と蜜蜂と蝶にされてしまったとのことです。」

もう一つ、「ローダンテとムナティウス」
*ローダンテはアルテミスの巫女だったようです・・・。


薔薇と女神の関係は、やっぱりメソポタミアにまでさかのぼるんですね・・・。
ギルガメッシュ叙事詩でイシュタルが香りを嗅いでいたお花は、バラ・・・。
う~ん。。。

その上、アルテミスとキュベレー(シベーレス)とかが混ざっていて、さらにバラに関連して
なんだかよく分かりませんが、リンクしていておもしろい。。。

全然関係ないのですが、アスタルテって貝の名前があるんですね・・・。
検索で引っかかってびっくり!
白亜紀後期のアスタルテ(=エゾシラオガイ類)・・・ですって。

その他バラに関して・・・
「ばらの歴史」
「バラの世界史」



今日、3匹を迎えに行ってたら、一番下がヨーグルトの入れ物に、ガルバンソ(ヒヨコマメ)の
苗を持って帰ってきたので、先日ジャガイモを植えた隣に植えました。
ついでに、隣の花壇に、私が帰り道根っこから引っこ抜いてきた、紫の星型のお花を植えて、
さらについでに、先日買ったお花の種も撒きました。

お花の種は、スペイン語でリノ(Lino)とシニア(Zinia)。どちらも赤い花。
ちょっと調べてみたら・・・。

リノ(Lino/Linum rubrum)は、ベニバナアマ(紅花亜麻)と分かりました。
前にアマポーラのことを書いたときに、亜麻とか連想ゲーム的に書いた覚えたあるのですが・・・。
こんなところにつながってきました。

お花の種を買ったのは、本当に気まぐれで、全然意識してませんでしたので、
びっくり仰天です。。。

そして、シニア(Zinia/Zinnia elegans)は、ヒャクニチソウ(百日草)
スペイン語では、Rosa Mistica(神秘的なバラ)なんていう別名があり、びっくり。

さらにびっくりなのは、百日草を見つけたサイトのトップページに行ったとき。
この間から、街道沿いの土手などに咲いていて、面白いお花だなぁ~と思っていた
けれど、名前も分からないし・・・と思っていたお花を見つけたのです!

で、クリックしたら、ルピナス(上り藤)というお花だと分かったんです。
まぁ、野の草なので、サイトの写真で紹介しているほど、豪華じゃありませんが・・・。

黄色とか・・・


薄紫とか・・・



あちこちで咲いています。
最初バナナみたい~なんて思ってました。

そして、ルピナスの名前の語源は、wikiによると、ラテン語のオオカミかもしれないということです。
そして、オオカミのwikiによると、
「アリストテレスの『動物誌』によると、ギリシア神話にてアポロンとアルテミスの双子を産んだレトは牝狼であるとしている。」

セマーナサンタの時に、テラさん一家が遊びにいらしたとき、「自然の館」で
この辺り生息するオオカミの剥製を見て、この山にもオオカミがいるのかぁ~
縁があるなぁ~なんて、思っていたのを思い出しました。
(前に夫の母方の実家のある地域にオオカミ信仰があるとか聞いたことが
あって、調べたことがあったので・・・)

きゃっ!!ここでも、またつながってしまいました。

なんかお花に導かれていろいろ調べるのが、ずっとから続いていますが・・・。
全体の流れに何か不思議な縁というか関連があるような気がするのです。
やっぱり、「先住民の女神の復活?!」って感じです。



このバラは、お隣のバラのアーチに咲いていた一重の原種に近いバラ。
その他の写真も全てバラ。(ルピナスの2枚以外)

とりあえず、バラについて、いろいろの第一弾、ここまで。
次回は、別の視点から考えるてみる予定です。
写真もたくさんありますし・・・。

最後に・・・
昨日の夜寝る前にバラ関連で検索をしていたときに見つけたもの。
twitterにも書きましたが・・・。

【アマ Ama】 アッカドの出産、誕生の女神で、人間の種子を創造しました。ママ、マニ、マミ、マンマ、マンミとも呼ばれます。後に、マミトゥ女神と混同されました。 こちらのサイトから

【ババ Baba】 シュメール古来の豊穣女神で、人類や生き物の誕生を司る女神。ラガシュのラガシュ地区の守護女神。バウともいわれました。 こちらのサイトから

う~ん、2つとも、前から気になっていたものと関連するんですよね。
アマ=尼=天=雨=海女/海人/海士=甘

ババは、クババ(ギルガメッシュ叙事詩レバノン杉の森を守る怪物)から? キュベレーの別名でもあるので、たぶん大地母神
ババ=婆=ババちいのババ=スペイン語でよだれのこともババ

キュベレー=ペレと考えたhibikiさんとtwitterで話を始めた頃、クババ関連の話をしました。。。

なんか、封印されて貶められた古の女神を彷彿とさせる・・・。
やっぱりここへつながってくるのね・・・。

この記事は、昨日5月15日に書き始めたのですが、まとめ切れなくて、
今日になってしまいました。
5月15日といえば、ちょうど1年前「ハートとアラベスク」の記事を書いた日で
この後から、怒涛のように始まったといか加速したような気がします。

そして、「真琴の豊穣の女神」の神界での復活は、昨年の5月15日前後・・・。
詳しくは、私が書いた「蜂と地母神」の記事の中で紹介している、2人の沖縄の方の
記事に書いてあります。

やっぱり、全てがつながっている・・・という感じ・・・。


16/05/2011
晴れ、
朝5時に起きてテラスに出たときは、満天の星は見えたけれど、明日が
満月のせいか、月明かりで空全体が明るくて、天の川は見えませんでした。

今日もトニさんと山歩き。
この間のヒース(エリカとエニシダとワラビ)の丘の後、樫の木の森の方ではなく
反対側へ・・・。
森の湧き水でできた小川のところまで。
空気がひんやりとても気持ちよかった~。


昨日の午後、家族で山登りをした帰りに、街道で撮った
夕方のお日さま。
ちょっとハレーション。
そして小さな青い鳥♪

4.14


資料的に・・・。
バラ科のwiki
「科名が由来するバラを始め、野草・栽培種とも多彩な種を含む。花弁・がくは5枚、雄蕊は10本ないし多数あり、雌蕊は1本のものから多数分立するものまで多様。葉は単葉または複葉で根元に托葉がある。
サクラ、ウメ、モモなど日本で古くから親しまれている花木類、また、イチゴ、リンゴ、ビワなど果実、アーモンドなど種子が食用であるものも多い。」

バラ亜科 Rosoideae
バラ属 Rosa - バラ、ハマナス
シモツケソウ属 Filipendula - オニシモツケ
キイチゴ属 Rubus - クマイチゴ
シロヤマブキ属 Rhodotypos -シロヤマブキ
ヤマブキ属 Kerria -ヤマブキ
オランダイチゴ属(イチゴ属, フラガリア属) Fragaria - ノウゴウイチゴ
ダイコンソウ属 Geum
チョウノスケソウ属 Dryas
ワレモコウ属 Sanguisorba - ワレモコウ

シモツケ亜科 Spiraeoideae
シモツケ属 Spiraea - ユキヤナギ
コゴメウツギ属 Stephanandra - コゴメウツギ

ナシ亜科 Maloideae
ボケ属 Choenomeles - ボケ、カリン
サンザシ属 Crataegus - サンザシ
マルメロ属 Cydonia
ビワ属 Eriobotrya - ビワ
リンゴ属 Malus - リンゴ
トキワサンザシ属 Pyracantha - トキワサンザシ、タチバナモドキ
ナシ属 Pyrus - ナシ
など・・・

サクラ亜科 Prunoideae
サクラ属 Prunus - アーモンド、アンズ、ウメ、サクラ(ソメイヨシノ)、スモモ、モモ、キクモモ、サクランボ


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2 コメント

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すごい! (Noby)
2011-05-17 23:00:03
凄い知識というか好奇心ですね。
「花」に、こういう視点を向けられるのが羨ましいです
しかも、第一弾でこんなにたくさん情報量!頭が下がります
第二弾楽しみです。
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Nobyさんへ (ひろみ)
2011-05-18 02:06:14
いえいえ、これは知識ではありません。
最後の方にチョロリと書いた感想を除いたら、ほとんどがネット検索の結果ですから・・・。

ただ、好奇心というか、興味がでると、異常に検索マニアになるので、それだけです。
で、すごいなぁ~と自分が思ったことをそのまま書いているだけなんです。

マドリッドに住んでいるときからお花の写真を撮っていましたが、この山の中に引っ越してきてからはとにかく、怒涛のようにお花が迫ってきて・・・って感じです。

別に、調べるつもりは無かったけれど、たまたま関連することが出てきたら・・・どんどん芋づる式に・・・出るわ出るわ、と驚いています。

第二弾は、ちょっと別の視点の調べものが必要なので、ちょっと時間がかかるかもしれませんが、乗りかかった船なので、何かまとめて形にしたいと思っていますので、お楽しみに♪
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