3匹の子豚との日々 =DIAS CON MIS TRES CERDITOS=

スペインSpainのサラマンカSalamancaのラ・アルベルカLa Albercaから不定期につづります。

太陽の女神

2010-11-04 05:17:15 | Hymne a l'amour


この間、「曙の女神」という記事を書きましたが、その後調べていて見つけたことを
まとめますが、まだ途中です。。。

以前は地母神、大地母神が気になっていたのですが、川・水の女神、海の女神へと
広がり、最近は太陽の女神も含めた豊穣の女神のことをいろいろと調べています。

太陽の女神といえば、日本のアマテラスだけかと思っていたら、意外や意外、
メソポタミア、古代オリエント、古代エジプトなどにもいることが分かりました。。。
単に私が知らなかっただけかもしれませんが・・・。



とりあえず、分かった太陽の女神を列記します。

ヒッタイト:アリンナ、別名エスタン、イスタヌ (天候神テシュブの妻)
*別名がイスタンブールに似てるけど、関係あるのでしょうか?

フルリ(アナトリア):ヘパトゥ、ベブト(天候神テシュブの妻)

カナン(シリア):シャプシュ

シュメール:イナンナ(太陽の光線が四方八方に発散されている)
*金星の女神とも。

シュメール:シェリダ(光の女神)、別名アア(セム系の暁の女神)
*シュメールの太陽神シャマシュの妻

メソポタミア:シェルア(暁の女神)

北欧ゲルマン:ソール(ソル)

ケルト:アリアンロッド(暁の女神)

ケルト:エイタン(初期の太陽の女神)

リトアニア:サウレー

ロシア:ゾリャー(スラブ語で「オーロラ」の意)
*明けのオーロラと宵のオーロラがある。

インド:ウシャス(暁の女神)摩利支天の起源




ついでに・・・豊穣の女神も
*古代セム族は、大地=女性と考えていたらしい。。。

フェニキア:アシュタルテ(天の貴婦人)、別名アスタルト
『子宮』『子宮から出たもの』
*ギリシャのアフロディーテの起源らしい

バビロニア:イシュタル(金星を擬人化・愛と豊穣と戦いの女神)

シュメール:イナンナ(愛、豊饒、戦いの女神。天と地の女王)

フリギュア:キュベレー(豊饒の女神、大地母神)、別名クババ、シベーレス

北シリア:アタルガティス(豊饒の女神)

アッシリア・カナン:アシェラ(バールの妻、エルの妻、ヤハウェの妻)




◆参考にしたサイト
メソポタミア神名辞典
メソポタミア地方の神々

太陽神あれこれ
「一口に太陽神と言っても
どうやらいくつかに分類できるようだ。
それは、
1.天体としての太陽そのものを神とするもの
2.太陽の運行を象徴とするもの
3.太陽の輝きを象徴とするもの」

この①、②、③の分類が分かりやすくていいな、と感じて、思わず、
コメントをしたのが・・・これ。
「 太陽の女神について調べていて、こちらに辿りつきました。
①②③の分類興味深いです。私が追い求めているのは③の太陽の光・輝き
そしてその恵みを女神とするもののようですね。
インドのウシャス、ギリシャのエオス、ローマのアウロラなど、曙の女神が
いますが、これも③に含めてよいのでしょうか・・・。どう思われます?」



前から時々書いている、真琴の豊穣の女神のことを考えていたら、
大地、大気、大海、太陽・・・と、分けて考えるのではなく、もっと大きく
すべてを包含するような感じじゃないかな・・・と感じています。

いろいろな女神の名前をキーワード毎に調べているのですが、上に列記した
中でも、イナンナが太陽と金星に関係した女神だったり、アリンナとヘパトゥの
ように、夫が共通していることで、別名だということがわかったり、ヘパトゥと
キュベレーが同一視されているということが別のことを調べていて出ていた
のですが、ということは、キュベレーを通じて大地母神の方へもつながるらしい・・・
ということになり、想像以上に複雑に絡み合っているようです。

こう考えると、民族、神話、宗教などで別の神様にされているけれど、
時代や地域や言語が違うから、別の名前がついているだけで、実は元を辿れば、
同じなんじゃないか・・・って思ったりもします。

まだ探求は途中なので、もう少し追求して行こうと思います。。。
この複雑に絡み合ったことを解き明かしていくことで、いろいろな民族や
宗教同士で争ったりしている「しこり」のようなものが、少しでも無くなれば
いいなぁ~、なんて、能天気なことを考えている私。。。




いくつかお薦めのブログ記事を・・・。
◆つむじ風さんの、【自殺?! あり得ない。 黒木氏は警察の闇を追求していた!】

◆武山祐三さんの、【刀のない侍、石井紘基衆議院議員刺殺事件】

◆池田香代子さんの、【祝島の定例月曜デモ】

◆水玉さんの、【固定観念ぶち壊せ。 (11/3)】

◆黒猫☆さんの、【時の大カマ (11/3)】


以前に書いた関連記事
シベーレスについて(2010.1.5)
蜂と地母神(2010.5.27)
母なる大地のお導き(2010.8.13)
石和で蜂が出現・・・(2010.9.27)
曙の女神(2010.10.5)



写真は、今朝の夜明けの様子。
上から、7:14、7:21、7:27、7:40、7:51、8:03



03/11/2010
晴れ。久しぶりに夜明けを見れた!

アメリカ中間選挙、民主党惨敗・・・。
日本も同じだけどみんな忍耐力無さ過ぎ。
政府が何かしてくれる、じゃなくて、自分が何ができるかじゃないの?
新しいやり方が完成する前に、今までのやり方に戻って本当にいいのでしょうか?
複雑な気持ちです。。。

小沢さんのにこにこTVで生出演の質問会。



私のお仕事をちょっと宣伝・・・
◆イベリコ豚については・・・「イベリコ・フェルミンの広場」
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7 コメント

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豊穣神を調べるのであれば (かし りょう)
2010-11-04 12:08:54
お邪魔します。
豊穣神をお調べになるのなら
次は月神を対象にしてはいかがでしょうか。

私のブログ記事にも書きましたが、
太陽神は豊穣神ではない場合が多い。
それは何故なのか?

実は豊穣が何を指し示しているかがポイントです。

多くの民における豊穣とは
食糧の豊かさとお産にあります。

月は農業に欠かせない天体です。

また、狩猟は食糧調達手段です。

文化的により古い豊穣神は
狩猟神の側面を持ちます。

アルテミスがなぜ地母神であるかわかりますよね。

後は御自身の赴くままに(笑)。
返信する
かし りょうさんへ (ひろみ)
2010-11-05 06:58:39
月神も豊穣に関係があるんですか!
そうですね、よく考えてみたら、満ち欠けとか関連ありそうですよね・・・。
月では私は、夜に光るものなので、太陽のように生の喜びよりも神秘さを感じます。でも女性にとっては月はとても関係の深いものですから、調べるとまた違った視点が出てくるかもしれないので、次の課題とします。。。

古代エジプトでは、シリウスが朝、太陽の少し前に出てくると、ナイルが氾濫する時期がとかでシリウスを信仰しているという話がありました。それぞれの地域によって、農耕か牧畜かによっても、違ってくるのでしょうね。。。
なるほど!ありがとうございます。
いろいろと深いですね。
返信する
太陽信仰と月信仰 (サムライ)
2010-11-05 14:19:48
サムライです。昨日あたりまで『熊野と太陽信仰と三本足の烏』(萩原法子著 戎光祥出版)に目を通していました。

小生は8月に和歌山を訪問し、知人の車で明日香村と大峰山脈を歴訪しています。明日香村では高松古墳塚、栗原寺跡、天武・持統天皇陵を訪問。大峰山脈では、丹生川上神社下社と龍泉寺を訪問しました。帰宅後、明日香村と大峰山脈を案内してくれた、皇室インナーサークルの話を想い出しつつ、『熊野と太陽信仰と三本足の烏』を読み進めたわけですが、世界の近未来を知るには太陽信仰と月信仰を理解する必要があると、朧気ながら分かりました。このあたりは、最近の拙ブログで述べた「何故に古事記は2という数字を大切にするのか、何故に以下のように次々と神々が対発生したのか…」に繋がりそうです。


サムライ拝
返信する
Unknown (satori)
2010-11-05 19:26:53
いつも、コメントに多くの知識を頂いてありがとうございます。
太陽というと、なんとなく菊の紋章を思います。
きっと複雑なのは、男性と女性とがいる為ですね。それと神と、その依り代。それが複雑に融合している為に、こんがらがってしまうのかも。
私は、人間だけでなくそれを構成する微生物にとても興味があって、色々自分なりに調べているんですが、リンマーギュリスという方の共生生命体の30億年という本があるんですけど、動物や、植物の細胞が共生によって革新的進化を遂げるという内容で、それって人間にも通じるんじゃないかと。例えば、母親から女系に伝わるミトコンドリアDNAですが、ミトコンドリアって、ミト=糸、コンドリオン=粒子の合成語なんですね。そのミトコンドリアは、メタン生成菌と、α-プロテオバクテリアの共生体とされていて、α-プロテオバクテリアやその仲間は、植物の根圏にいて、緩い共生関係を築いて、窒素固定を行い小麦や稲やトウモロコシの高成長をもたらしているそうです。女性と、豊穣とが微生物の視点からもつながってきますよね。それに根と艮も。
11月4日のニュースで、埼玉県の神社に巨大なニオウシメジが発生したと配信していました。ニオウを仁王とすれば、金剛力士で二体を一対とするんですよね。それが、一体になったのが執金剛神で、ヘラクレスを起源とするという。このニオウシメジと和歌山県の双子のパンダの海浜、陽浜の成長のニュースもつながっている気がします。
アメリカの中間選挙。政治が変わればと願いますが、政治って、巨大なお芝居に見えて仕方なくて、政治家は、囲碁の石のように決められた場所にいるだけのような気がするんです。本当にチェンジするには、一人ひとりが、自分なりの方法で真実を見つけて目を覚まさなければならないんじゃないかなと。水玉さんのブログに書かれている、時間がない、というのは切実に感じているので。未来に因果が回らないように、今を大切にしたいですね。
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samurai san e (hiromi)
2010-11-09 08:03:09
Thank you very much for your comment.
After I read your comment, before I wrote reply to you, I had problem of pc. So, I'm sorry not to reply soon. When I resolve problem, I'll investigate moon god or goddes and venus goddes.
返信する
tsugi no kata e (hiromi)
2010-11-09 08:20:46
comment arigatou gozaimasu.
Pc trouble de nigongo ga yomenai tame donata ga kaitekudasattanoka, donna naiyou nanoka zenzen wakaranaindesu.
Yonikaki dekiru you ni nattara aratamete ohenji kakimasu node soremade omachi kudasai.
返信する
satoriさんへ (ひろみ)
2010-11-20 17:41:35
昨日やっと復活したので、コメントが読めました。

私こそ、satoriさんの幅広い見識や深い洞察にいつも刺激を受けています。ありがとうございます。

今久々に日本語環境が戻ったばかりで遅れた時間を取り戻したいのと、今後のこともいろいろと考えなくてはいけないので、当分の間はネットでの検索をして探求する時間は殆ど取れそうになくなってしまいました。。。

日々の生活の中でいろいろと感じたり考えることが出てきているので、そのあたりを中心にこれからは書いていこうと思っています。

政治がお芝居というのは、そうですよね。シナリオが決まっている感じがします。どこまで?そして途中で気が変わったりしてアドリブとか入れていいの?とかストーリーを変えていくことができるの?って思ってしまいます。

大きく考えれば、人間社会の営み全てがお芝居なんじゃないかとも感じます。
登場人物の一人一人、つまり私たち一人一人が、作られたストーリーを演じるのではなく、一人一人で考えて動く(生きる)ことがこれからは必要なのでしょう。それも、誰から言われたからではなく、自らが気づいて自分自身の生き方・考え方を変えていかなければいけない。。。水玉さんだけでなく、その他の方々のブログを読んでいてもそう感じます。
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