2012年11月10日
景信山からの続き
好天の休日を楽しむ人でにぎわう山頂の茶店前で、のんびりビールを飲んだ後
東に降りる尾根道に向かいます。
小下沢分岐で小仏のバス停に降りる道を分け、
さらに尾根沿いに進んでゆきます。
ここまでは山道とはいえ幅の広い整備された道でしたが
この先は道は明瞭ですがぐっと細くなります。
さきほどまでのにぎわいをよそに周囲の人影もない
静かな山道になりました。
倒木をまたぐように東尾根のコルに降りると
道が急角度で西北西に折れ曲がり
小下沢にそって斜面をトラバースする道に入ります。
しばらく進むと前方からやってくる10名ほどのパーティーとすれ違う。
読図の講習会でしょうか、ガイドの方が地形を説明するのを聞きながら
皆さん熱心に地図を見ています。
高尾の山域は低山とはいえ複雑で険しい地形、こうした地図の講習会をするには
良いフィールドかもしれません。
時折、森が途切れた隙間から谷間の向こうに都心が望めます。
このあたりでヘルメットをかぶった人たちが多数山の斜面で作業中。
あとでネットで調べて知ったのですが、日本山岳会高尾森づくりの会の活動のようです。
手入れが行き届かなくなった杉の森を健全に保つためのボランティア活動をされているとのこと。
さらに先に進むと沢に向かって道は下りてゆきます。
小下沢の源頭部に出ました。
沢に沿って道が続いています。
やがて道が開け沢を渡る橋に出ました。
この手前に水場があります。
そしてキャンプ場の跡地
車が数台止まっていました。
ここは先ほどの森づくりの会の方々の拠点となっているようです。
広場の傍らに作業小屋がありました。
さて、沢に降りた後ここから北高尾山稜に登り返します。
杉の森の急斜面につけられたジグザグのみちを標高差にして200mほど登る。
稜線近くの道、倒木が数か所。
峠のあたりを走る林道に出ました。
ここから稜線沿いの山道に入ります。
けっして展望の良いコースではなく、周囲の風景も地味ですが
とても静かな領域です。
ところどころにピークの標石とベンチ
高ドッケにむかって小さなアップダウンが続きます。
相変わらず天気は良好、気分も良好
たださすがに足に疲労がたまってきた感じ
高ドッケを超えてなおも進む
青空が気分いいなぁ
そして間もなく杉沢の頭へ
それを超えると富士見台に出ます。
おもったほど展望の開けたところではなかったけれど、
木々の間から確かに富士が見えました。
せっかくですのでコーヒーを入れて小休止
ここで道が二つに分かれます。
一つは稜線沿いを伝って、高尾に向かうコース
もう一つは八王子城に裏から入るコースです。
今回は八王子城への道をたどる。
森の中を降りて行って、稜線の岩が削られて切り通しになっているところ
ここに八王子城最奥の天守跡がありました。
なおも尾根をたどると
前方に西日に輝くピーク・・・八王子城の本丸あたり
こんな山の斜面に井戸がありました。
ポンプはもちろん近代のものですが、古くからある井戸らしい。
山城では貴重な水源だったのでしょうね。
ポンプを押すとちゃんと水が出てきました。
この先で久しぶりに人の声が響く。
お城の大手から登ってきた人がちらほら現れます。
曲輪にでました。神社の建物がひっそり立っています。
あまり予備知識なしに来たのですが、思った以上に大規模な山城。
秀吉の小田原征伐の際、北条氏照の城代横地監物の守りに対し、上杉、前田、真田の軍が攻めかかり大合戦になったところ。守備側もよく戦ったようですが、さすがの堅城も豊臣側の大軍の前に一日で落ちたとのこと。
二の丸から降りる道、途中に関東平野を一望できる展望台がありました。
秋の午後、西に傾いた日に照らされて
東京の街並みがくっきりと見えていました。
こちらは房総の山を背後に横浜方面、ランドマークタワーがひときわ高く。
景信山ではかすんで見えなかった筑波山が再び姿を現しました。
そして都心方面
朝の風景に比べ、ビル街やスカイツリーがより細かく写っていました。
少し南側に目を向けると
東京タワーも見えています。
急な石段を降りていくと最後は堀に架かった橋をわたって道路に出ました。
お城の前に八王子城の歴史を案内する施設があります。
さて、ここから霊園前まで30分程度と歩き始めたところ目に入ったバス停、
休日に限りここから高尾までバスが出ているようです。
これ幸いと停留所の前で待つこと10分あまり。
たどり着いた高尾の駅前で
前半のにぎやかな高尾山、後半の静かな北高尾山稜
天気に恵まれた、さわやかな秋の一日でした。
おしまい
これからは高尾近辺に行くことが多くなると思うので
マネさせてもらいます(^^)
でも結構距離がありそう?
あとバスの時間がネックかな?
やはり高尾山は混むので早朝に通過して
陣馬に向かうか、北高尾にコースを取るかするのが無難ですね。
都心に近く、これだけ見所が揃ってれば、人気のほどもうかがえます。
お昼の中締めと、駅での本締め。二つ味わえるのは魅力ですね。
もう一度くらい歩きたかったなあ。
先日栃木にもどりました。
これからは山には行きやすくなります。
また是非こちらの山に遊びに来てください。