I Didn't Know What Time It Was 時さえ忘れて

蕎麦 or うどん or ラーメン、それにスーパードライとジャズがあれば

フィル・ウッズ「バラード&ブルース」

2009-03-01 | 音楽・CD
最近購入したCD。

フィル・ウッズの6年ぶりの新作と聞いて、思わず買ってしまった。デューク・エリントン楽団の作・編曲者ビリー・ストレイホーンのソングブックというべきもので、同楽団の名プレイヤー:ジョーニー・ホッジスを意識したものかも。

内容はというとミディアム・テンポのものが多く、変化をつけようとしてブライアン・リンチのペットやビル・チャーラップのピアノにスポットを与えているようだが、個人的にはアップ・テンポの曲を取り混ぜて、77歳の御大のサックスを堪能したい。
(ジャケットの中の写真を見てみると、最近はセルマーではなくヤマハを愛用しているようだ。)





アルト・サックス奏者の中で、本来もっと評価が高くてもいいはずだが、ジャイアンツ感がなく疎んじられているように感じる。
しかし、チャーリー・パーカーを敬愛し、その未亡人を奥さんに迎えたという純なバッパー。
もちろん朗々と鳴るその音色はどんな黒人の名手にも劣ることはなく、そのフレイズは心に響き渡る





私の中で、ウッズの一枚といったらこれ。  
バックのピアノ・トリオをヨーロピアン・リズム・マシーンと呼んでしまうのが凄い。

中でも故ロバート・ケネディに捧げた「アンド・ホエン・ウィー・アー・ヤング 若かりし日」では、泣きのアルトが炸裂している
またアルバムの最後を「ドキシー」で〆るのも彼ならでは。格好いい



Phil Woods And When Were Young 1968

(本来のメンバーではないが、ジミー・オーエンスやリー・コニッツ、ガトー・バルビエリの姿も見えて興味津々)






尚、ジャズにあまり縁がない人でも、誰もが一度はどこかで彼の演奏を耳にしているはずだ。
それでは今一度ビリー・ジョエルの大ヒット作「素顔のままで」をどうぞ ただしちゃんと最後まで聴いて!

Billy Joel - Just The Way You Are (1977)



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