地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

重力マイクロレンズ効果

2008年02月29日 13時27分31秒 | 大気圏外ネタ


名古屋大学太陽地球環境研究所が参加する国際観測チームが、恒星と惑星
二つを含む惑星系を発見したという報道から既に2週間です。

太陽系外の惑星発見事例も300に迫りつつある現時点、もはやこの手の知
らせはエポックにはならないとお考えの向きがあるでしょうが、少しばかり内容
が面白いのであえてアップ。

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「小さな太陽系」発見 第2の地球探し期待 名大チーム

2008年02月15日17時57分

 名古屋大学太陽地球環境研究所が参加する国際観測チームは、太陽系外に、
恒星と惑星二つを含む惑星系を発見した。それぞれの重さ、明るさや天体間
の距離が太陽系の太陽、木星、土星の構成とよく似ているため、そばに地球
に似た惑星が存在する可能性もあるという。15日付の米科学誌サイエンス
で論文を発表する。

 地球からある遠方の星を観測している時に、偶然、別の星がその前を横切
ると、その星の重力によって観測中の星の光が増幅される「重力レンズ」と
いう現象が起きる。

 同チームは06年3月から4月にかけて、地球から2万6000光年離れ
た星の観測中に、重力レンズ現象をとらえた。このデータの解析から、横切っ
たのは、太陽系から5000光年の距離にある恒星一つと、少なくとも惑星
二つを含む惑星系であることを突き止めた。

 恒星の重さは太陽の約半分で、その周りを回る惑星は内側から順に、木星
の0.71倍、土星の0.91倍だった。恒星と二つの惑星の距離の比率も
それぞれ、太陽と木星、太陽と土星の距離の比とほぼ同じで、同研究所の伊
藤好孝教授は「地球がある太陽系をそのままだいたい半分に縮小した構成。
温度や明るさなど色々な面で、我々の太陽系に非常に近い」と話す。

 惑星の形成過程を研究する東京工業大の井田茂教授は「発見された恒星の
近くに地球のような惑星ができた可能性は大いにあるが、安定して存続して
いるかどうかを予測するには、惑星形成の理論はまだ不確実だ。名大グルー
プの重力レンズを使った観測は非常に効率的かつ大規模で、将来、もっと太
陽に似た恒星と、その近くにある地球のような生命のある惑星を発見する可
能性も大いに期待できる」と話す。

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地球から5000光年離れたその恒星を観測中に別の恒星がその背後を
横切り、そこで発生した重力マイクロレンズ効果を分析した処、我らの
太陽系のほぼ半分の規模の惑星系が発見されたとのこと。

ちなみに、この観測法で太陽系に似た惑星系を発見したのは初めてらしい
です。

ドップラー遷移法やトランジット法などで発見された惑星系は、発見者
以外の方が後日、追確認することで証明されるものなのですが、この事
例は1回こっきりの発見。

もう一度他恒星が5000光年先の当該惑星系の後ろを横切ることなど、
それこそ天文学的確率でありまして、今後この惑星系を改めて観測する
ことは出来ません。

5000光年はいかにも遠すぎて、その他の観測方法での追確認はまず
無理。せめて数十光年ぐらいの距離だったならば、何世代も後の後輩
たちが探査機でも飛ばすことも不可能ではないのかもしれませんが、幾ら
なんでも5000光年は遠すぎます。

この惑星系のデータはこれ以上深めることは出来ません。ある意味悔しい
です。



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