先々週の水曜日、上海浦東空港から福岡空港へ帰国する際、大変なものをゲット
してしまいました。
広大な浦東空港ターミナル内の書店で、所在無く本棚に視線を落としていると、
「頂 中国民族服飾・雲南」
とのタイトルの葉書サイズの小本。
ピーーーン、とくるものがありまして、震える手で、棚から抜き取り、恐る
恐る開いてみました。
やっぱり、僕のカンは正しく、雲南省の少数民族が被る帽子類を特集した写真
集というか、1ページごとに切り離せば写真葉書として使用できる、「中国製
なのに洒落てるやん」な一品です。
もちろん購入致しました。
2冊買って、1冊は葉書として使おうかとも考えましたが、葉書をやりとりす
る仲であるお知り合い方々の中に「少数民族の帽子好き」な方を、残念ながら
想定し得ず、その方向の嗜好性をお持ちで無い方にこれら葉書をお出ししても
「猫に小判」なのは間違い無く、かえって此方の意図を誤解される可能性が高
くなることまで考え、やむなく1冊のみ購入で思いとどまりました。
(価格は18RMB(人民幣)=約270円です。安すぎっ!。ここだけの話、
この10倍でも購入の可能性大でした)
これから暫くの間、この本をネタに、このブログの「帽子ネタ」は展開してい
くことになります。
蒙古族の頭飾りや蔵族の壁飾り・ポシェット・前掛けなど、掘り出しもののレ
アでコアなお宝もいくつか持ち帰ってまいりましたが、それらは、この本からの
記事が尽きて後にアップすることにします。
万が一、待ちきれない向きは、コメント欄にクレームして下さいます様お願い
致します。
僕の気持ち次第では、順番を変えてお見せすることもやぶさかでない場合も、
稀にあるかもしれません。
それでは、「頂 中国民族服飾・雲南」の中から、今まで記事にしたことも
無かったマイナーな少数民族の写真です。
トップを飾るには少々地味な印象の写真ですが、まずジンポー族(景頗族)の
女性の写真を。
(何か、帽子っつーより、背負子の荷の負荷を緩和する為に頭に持ってきた
ロープの為のクッション、と言った趣きですが、そこはそれ、柄ですとか、
耳飾り・腕輪・首飾りなどから、盛装していることが読み取れます。できれば、
全身写真にしてほしかったなと、思います。背景を思いっきりトリミングし
ちゃってますが、その意図は不明。手前の人物と奥の人物の間に、元々の写真
にはきちんと写っていたと思われる樹木の幹のみが、トリミングされそこねて
います。それによって、写真の意図がいよいよ理解しにくくなっており...)
※ ジンポー族(景頗族) jingpo zu jingpo ethnic minority group
人口は11.9万人。雲南省では11.8万あまりである。主に雲南省徳宏タイ族
景頗族自治州のシ路西、瑞麗、隴江、盈江、梁河などの県の山間部に集中的
に居住し、付近の州・県の山間地帯は少数のジンポー族の人たちが分散して
居住している。 ジンポー語を使用し、この言語は漢・チベット語系、チベット・
ミャンマー語派、ジンポー語分支に属している。使用されているジンポー文字
はローマ字を基礎とする表音文字である。ジンポー族の人たちは以前からほと
んどが万物に魂があるとする原始多神教を信奉してきたが、少数の人はキリス
ト教を信奉している。 ジンポー族の人びとは雲南徳宏地区の原住民族ではない。
古代ジンポー族の人びとは西康・チベット高原の南部で生活していた。その後、
横断山脈に沿って瀾滄江、金沙江一帯に移住し、明代の末期、清代の初期に
徳宏地区に移住し、トーアン族、アチャン族、漢族などの民族とともに山間地
帯で暮らしていた。ジンポー族は主に農業に従事し、穀物は水稲、陸稲を主と
し、その次はトウモロコシである。ジンポー族は気風が純朴かつ率直で、勇敢
な民族である。幼い頃から大人と一緒に山に入って猟をし、背のうを背負い、
長刀を腰にぶらさげ、銅製の銃砲を肩にかつぎ、堂々としていた。ジンポー族
の女性は編み物に長じ、数百種のカラーの図案模様を織ることができ、その中
の大多数は動植物の模様で、非常に美しい。
ここまで雲南省民族地図から
地続きのミャンマーにも多く住み、カチン族としても知られる。水稲が盛ん。
武勇を貴ぶ民族で、男は、常に長い山刀を離さない。祖先を崇拝し、精霊を
信仰する。
主に雲南省徳宏タイ族ジンポー族自治州の瑞麗、隴江、盈江、梁河などの県
の山間部に集中的に居住。
言語 漢・チベット語系、チベット・ミャンマー語派、ジンポー語分支に属し
ているジンポー語を使用。
ジンポー族の人たちは以前からほとんどが万物に魂があるとする原始多神教
を信奉してきたが、少数の人はキリスト教を信奉している。
古代ジンポー族の人びとは西康・チベット高原の南部で生活しており、その
後、横断山脈に沿って瀾滄江、金沙江一帯に移住し、明代の末期、清代の初
期に徳宏地区に移住し、トーアン族、アチャン族、漢族などの民族とともに
山間地帯で暮らしていた。
主に農業に従事し、穀物は水稲、陸稲、トウモロコシを主としている。新中
国成立以前に、ジンポー族社会にはすでに地主、富農が現れていた。
女性は編み物に長じ、数百種の色を使い、動植物の図案模様を織ることがで
きる。
気風は純朴かつ率直で、勇敢な民族と言われている。幼い頃から大人と一緒
に山に入って猟をし、背のうを背負い、長刀を腰にぶらさげ、銅製の銃砲を
肩にかつぎ、堂々としている。
民族最大の祭として、「ムーナオ節(目脑节 mù nǎo jié )」があり、毎年旧暦
1月15日に開かれ、3日間続く。国際的な国境町瑞麗では、ジンポー族だけで
なく、タイ族、リス族、ミャンマーカチン族、インド人、パキスタン人など
の姿も目立つ。
祭りの日、会場となる広場にはジンポー族の主神である「ムーナオ柱」が4本
立てられる。刀を目の前にかざした男性を先導に、銀飾りの民族衣装をまとっ
た男女が続き、「ムーナオ柱」の周りで「ムーナオ縦歌」を舞う。
男性は、白色か黒色の丸い前開き襟の上着を好み、縁に小さな綿毛の珠が飾り
付けられた刺繍入りの頭巾を被って、外出する時には、腰刀と筒状のバッグを
持つ。この筒状のバッグの中には、酒が入った竹筒が入っており、知人と会う
とそれを取り出して一杯のお酒を注ぎ、敬意を表す。
女性は、黒襟の前開き上着を着て、下に黒と赤の二種類の色で織ったスカート
をはき、足に脚絆を付ける。盛装時は、上着の前、後ろ及び肩の上にたくさん
銀の球(中は空洞)と銀の飾りを付け、首には銀のくさりや銀の鈴で作った首
輪を付ける。耳には、自分の指よりも長い筒状の銀のイヤリングをして、腕に
は一連、もしくは二連の大きい銀の腕輪を付ける。
銀の飾りは、「女性たちの先祖は龍で、結婚すると体の鱗が銀の泡に変わる」
という伝説から来たもので、その数は、力の強さや豊かさを象徴し、誰もが
煌びやかに着飾って競い合う。
ここまで中国まるごと百科事典・中国少数民族・景頗族の項から
ウーム、ミャンマー国境の向こう側ではカチン族と呼ばれていましたか。この
地域の少数民族の実勢把握ほど難しいものは無いですねー。
もっと勉強しとかなきゃいかん。
----------------------------------------------------------
● ㈱東洋硬化へのお問い合せは、当社ホームページの「お問い合せ」欄、
または、TEL:0942-34-1387 へお願い致します。
● シリンダーロッド・シャフト・ピストン・フロントフォークインナーチューブ
・ロール等円筒形状機械部品のクロムめっき再生が得意です。
● 窒化クロム・窒化チタンアルミ・酸化クロム・窒化チタンクロム・
窒化チタン他、各種高硬質被膜をアークイオンプレーティングで
生成します。
● ローター・ファン・クランクシャフト等のバランシング(回転体釣合せ)
● ラジアルクラウン研削を始めとした円筒研削加工や、内面研削・
平面研削も行います。
● フレーム溶射による、短納期での寸法・形状・機能の復元加工はじめました。
-----------------------------------------------------------
人気blogランキングです。押してくださると嬉しいです。
してしまいました。
広大な浦東空港ターミナル内の書店で、所在無く本棚に視線を落としていると、
「頂 中国民族服飾・雲南」
とのタイトルの葉書サイズの小本。
ピーーーン、とくるものがありまして、震える手で、棚から抜き取り、恐る
恐る開いてみました。
やっぱり、僕のカンは正しく、雲南省の少数民族が被る帽子類を特集した写真
集というか、1ページごとに切り離せば写真葉書として使用できる、「中国製
なのに洒落てるやん」な一品です。
もちろん購入致しました。
2冊買って、1冊は葉書として使おうかとも考えましたが、葉書をやりとりす
る仲であるお知り合い方々の中に「少数民族の帽子好き」な方を、残念ながら
想定し得ず、その方向の嗜好性をお持ちで無い方にこれら葉書をお出ししても
「猫に小判」なのは間違い無く、かえって此方の意図を誤解される可能性が高
くなることまで考え、やむなく1冊のみ購入で思いとどまりました。
(価格は18RMB(人民幣)=約270円です。安すぎっ!。ここだけの話、
この10倍でも購入の可能性大でした)
これから暫くの間、この本をネタに、このブログの「帽子ネタ」は展開してい
くことになります。
蒙古族の頭飾りや蔵族の壁飾り・ポシェット・前掛けなど、掘り出しもののレ
アでコアなお宝もいくつか持ち帰ってまいりましたが、それらは、この本からの
記事が尽きて後にアップすることにします。
万が一、待ちきれない向きは、コメント欄にクレームして下さいます様お願い
致します。
僕の気持ち次第では、順番を変えてお見せすることもやぶさかでない場合も、
稀にあるかもしれません。
それでは、「頂 中国民族服飾・雲南」の中から、今まで記事にしたことも
無かったマイナーな少数民族の写真です。
トップを飾るには少々地味な印象の写真ですが、まずジンポー族(景頗族)の
女性の写真を。
(何か、帽子っつーより、背負子の荷の負荷を緩和する為に頭に持ってきた
ロープの為のクッション、と言った趣きですが、そこはそれ、柄ですとか、
耳飾り・腕輪・首飾りなどから、盛装していることが読み取れます。できれば、
全身写真にしてほしかったなと、思います。背景を思いっきりトリミングし
ちゃってますが、その意図は不明。手前の人物と奥の人物の間に、元々の写真
にはきちんと写っていたと思われる樹木の幹のみが、トリミングされそこねて
います。それによって、写真の意図がいよいよ理解しにくくなっており...)
※ ジンポー族(景頗族) jingpo zu jingpo ethnic minority group
人口は11.9万人。雲南省では11.8万あまりである。主に雲南省徳宏タイ族
景頗族自治州のシ路西、瑞麗、隴江、盈江、梁河などの県の山間部に集中的
に居住し、付近の州・県の山間地帯は少数のジンポー族の人たちが分散して
居住している。 ジンポー語を使用し、この言語は漢・チベット語系、チベット・
ミャンマー語派、ジンポー語分支に属している。使用されているジンポー文字
はローマ字を基礎とする表音文字である。ジンポー族の人たちは以前からほと
んどが万物に魂があるとする原始多神教を信奉してきたが、少数の人はキリス
ト教を信奉している。 ジンポー族の人びとは雲南徳宏地区の原住民族ではない。
古代ジンポー族の人びとは西康・チベット高原の南部で生活していた。その後、
横断山脈に沿って瀾滄江、金沙江一帯に移住し、明代の末期、清代の初期に
徳宏地区に移住し、トーアン族、アチャン族、漢族などの民族とともに山間地
帯で暮らしていた。ジンポー族は主に農業に従事し、穀物は水稲、陸稲を主と
し、その次はトウモロコシである。ジンポー族は気風が純朴かつ率直で、勇敢
な民族である。幼い頃から大人と一緒に山に入って猟をし、背のうを背負い、
長刀を腰にぶらさげ、銅製の銃砲を肩にかつぎ、堂々としていた。ジンポー族
の女性は編み物に長じ、数百種のカラーの図案模様を織ることができ、その中
の大多数は動植物の模様で、非常に美しい。
ここまで雲南省民族地図から
地続きのミャンマーにも多く住み、カチン族としても知られる。水稲が盛ん。
武勇を貴ぶ民族で、男は、常に長い山刀を離さない。祖先を崇拝し、精霊を
信仰する。
主に雲南省徳宏タイ族ジンポー族自治州の瑞麗、隴江、盈江、梁河などの県
の山間部に集中的に居住。
言語 漢・チベット語系、チベット・ミャンマー語派、ジンポー語分支に属し
ているジンポー語を使用。
ジンポー族の人たちは以前からほとんどが万物に魂があるとする原始多神教
を信奉してきたが、少数の人はキリスト教を信奉している。
古代ジンポー族の人びとは西康・チベット高原の南部で生活しており、その
後、横断山脈に沿って瀾滄江、金沙江一帯に移住し、明代の末期、清代の初
期に徳宏地区に移住し、トーアン族、アチャン族、漢族などの民族とともに
山間地帯で暮らしていた。
主に農業に従事し、穀物は水稲、陸稲、トウモロコシを主としている。新中
国成立以前に、ジンポー族社会にはすでに地主、富農が現れていた。
女性は編み物に長じ、数百種の色を使い、動植物の図案模様を織ることがで
きる。
気風は純朴かつ率直で、勇敢な民族と言われている。幼い頃から大人と一緒
に山に入って猟をし、背のうを背負い、長刀を腰にぶらさげ、銅製の銃砲を
肩にかつぎ、堂々としている。
民族最大の祭として、「ムーナオ節(目脑节 mù nǎo jié )」があり、毎年旧暦
1月15日に開かれ、3日間続く。国際的な国境町瑞麗では、ジンポー族だけで
なく、タイ族、リス族、ミャンマーカチン族、インド人、パキスタン人など
の姿も目立つ。
祭りの日、会場となる広場にはジンポー族の主神である「ムーナオ柱」が4本
立てられる。刀を目の前にかざした男性を先導に、銀飾りの民族衣装をまとっ
た男女が続き、「ムーナオ柱」の周りで「ムーナオ縦歌」を舞う。
男性は、白色か黒色の丸い前開き襟の上着を好み、縁に小さな綿毛の珠が飾り
付けられた刺繍入りの頭巾を被って、外出する時には、腰刀と筒状のバッグを
持つ。この筒状のバッグの中には、酒が入った竹筒が入っており、知人と会う
とそれを取り出して一杯のお酒を注ぎ、敬意を表す。
女性は、黒襟の前開き上着を着て、下に黒と赤の二種類の色で織ったスカート
をはき、足に脚絆を付ける。盛装時は、上着の前、後ろ及び肩の上にたくさん
銀の球(中は空洞)と銀の飾りを付け、首には銀のくさりや銀の鈴で作った首
輪を付ける。耳には、自分の指よりも長い筒状の銀のイヤリングをして、腕に
は一連、もしくは二連の大きい銀の腕輪を付ける。
銀の飾りは、「女性たちの先祖は龍で、結婚すると体の鱗が銀の泡に変わる」
という伝説から来たもので、その数は、力の強さや豊かさを象徴し、誰もが
煌びやかに着飾って競い合う。
ここまで中国まるごと百科事典・中国少数民族・景頗族の項から
ウーム、ミャンマー国境の向こう側ではカチン族と呼ばれていましたか。この
地域の少数民族の実勢把握ほど難しいものは無いですねー。
もっと勉強しとかなきゃいかん。
----------------------------------------------------------
● ㈱東洋硬化へのお問い合せは、当社ホームページの「お問い合せ」欄、
または、TEL:0942-34-1387 へお願い致します。
● シリンダーロッド・シャフト・ピストン・フロントフォークインナーチューブ
・ロール等円筒形状機械部品のクロムめっき再生が得意です。
● 窒化クロム・窒化チタンアルミ・酸化クロム・窒化チタンクロム・
窒化チタン他、各種高硬質被膜をアークイオンプレーティングで
生成します。
● ローター・ファン・クランクシャフト等のバランシング(回転体釣合せ)
● ラジアルクラウン研削を始めとした円筒研削加工や、内面研削・
平面研削も行います。
● フレーム溶射による、短納期での寸法・形状・機能の復元加工はじめました。
-----------------------------------------------------------
人気blogランキングです。押してくださると嬉しいです。