地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

連星系の系外惑星

2012年10月20日 00時03分16秒 | 大気圏外ネタ


3重連星・4重連星を周回する系外惑星の報道が続々と報じられています。

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「4つの太陽を持つ惑星」、アマチュア天文家が発見

AFP=時事 10月16日(火)16時24分配信

【AFP=時事】アマチュア天文家と天文学者の国際チームが、「4つの
太陽を持つ惑星」を発見し、15日に論文を発表した。

この惑星は、米エール大学(Yale University)の系外惑星探索プログラ
ム「プラネットハンターズ(Planet Hunters)」に参加するアマチュア天文
家のキーアン・ジェク(Kian Jek)氏とロバート・ガリアーノ
(Robert Gagliano)氏が最初に発見した。ハワイ(Hawaii)で観測活動を
行う米英チームが惑星であることを確認し、プラネットハンターズにち
なんで「PH1」と命名された。

PH1は地球から約5000光年の距離にある巨大ガス惑星で、半径は地
球の約6.2倍で海王星よりも大きい。太陽の1.5倍と0.41倍の質量を持
つ互いに回り合う2つの星(連星)の周りを138日の公転周期で公転し、
さらにPH1の惑星系から地球―太陽間の距離の約1000倍離れたとこ
ろを別の2つの恒星が回っている。

2つの太陽を持つ惑星はこれまでに6つしか確認されていなかった。こ
れに加えて遠く離れたところを別の連星が回っている惑星が見つかっ
たのは今回が初めて。

■惑星形成の研究に再考を迫る

 論文の主著者、エール大のメグ・シュワム(Meg Schwamb)氏は15日、
米ネバダ(Nevada)州で開催された米国天文学会
(American Astronomical Society、AAS)惑星科学部会の年次総会で、
周連星惑星(連星の周りを回る惑星)は惑星形成の極めて特殊な形
であり、天文学者は力学的に複雑な環境における惑星形成とその成
長過程を考え直す必要があると述べた。


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4つの太陽を持つ惑星を初確認

ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト

10月17日(水)18時40分配信

映画『スター・ウォーズ』に登場する架空の惑星「タトゥイーン」の空に
は、2つの太陽が昇る。しかし、なんとその2倍、4つの恒星を持つ連星
系で、惑星「PH1」の存在が確認された。発見にアマチュア天文家が
貢献した点も注目を集めている。

アメリカにあるイェール大学の惑星天文学者ミーガン・シュワム
(Megan Schwamb)氏は10月15日、ネバダ州リノで開催されたアメリカ
天文学会惑星科学分科会(DPS)において、「2つの恒星を持つ連星
系では、6個の惑星が確認されているが、4つの例が見つかったのは
初めてだ」とコメントした。

PH1の直径は地球のおよそ6.2倍で、連星の周りを公転している。残り
2つの恒星は、PH1から非常に離れた距離で惑星系を周回していると
いう。

主星の1つは特に明るく、サイズは太陽系の太陽の1.7倍。一方、その
伴星は薄暗く、直径は太陽の41%しかない。PH1と連星との距離は、
地球・太陽間のおよそ3分の2である。

もう1つのペアはかなり遠くにあり、PH1との距離は太陽・海王星間の
およそ30倍。これだけ離れていると、他の恒星と区別できないかもし
れない。

なお、映画のシーンのような“複数の太陽が沈む夕日”は期待できな
いようだ。4つの恒星はいずれもPH1の地表からは見えないという。

PH1は木星型の巨大ガス惑星で、表面が厚い雲に覆われており、空
を見上げても星は確認できない。質量は木星のおよそ半分と推測さ
れている。「もし雲がなくても、近くにある極めて明るい主星が邪魔を
して、伴星は見えないだろう」とシュワム氏は話す。

◆画期的な発見

この珍しい惑星系の発見はさまざまな意味で画期的だ。「まず、従来
の惑星形成理論に対して大きな疑問を投げかける」とシュワム氏は
指摘する。「完全に想定外だ。力学的にこれほど厳しい環境で、どの
ようにして惑星が生まれ、発達していったのか、再考する必要がある」。

また、PH1の発見者が、「プラネット・ハンター(Planet Hunters)」プロジェ
クトのアマチュア天文家だった点も重要だ。市民科学を支援するWeb
サイト「ズーニバース(Zooniverse)」とイェール大学が共同運営する同
プロジェクトにとって、今回が初めての惑星発見である。

プラネット・ハンターでは、アマチュアの天文家たちがNASAのケプ
ラー宇宙望遠鏡のデータを精査。地球と恒星の間を惑星が通過した
ときに生じるわずかな光の揺らぎを探し、系外惑星の発見を目指して
いる。

「複数の恒星を持つ惑星は検出が難しい。恒星も互いの前面と背面
を通過するため、光の揺らぎにつながる要素が増えるからだ」とイェー
ル大学のシュワム氏は語る。「われわれだけでは手が足りない。でき
るだけ多くの方に協力をお願いしたい」。



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報道を素直に読み込んで頭の中に星系概略図を描くとすれば、まずこの
PH1という惑星、4重星系のうち2つの恒星が回っている共通重心の周り
を、2つの恒星よりは大きな公転軌道にて周回しているようです。そして、
さらに他の2つの恒星はお互いの共通重心の周りを周回しつつ、最初の
2つの恒星間にあるこの星系全体の重心を中心とした極く大きな公転軌
道を回っているとの、大変複雑な構造を保持しているようです。

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最も近い地球に似た惑星=4.3光年先、熱く生命なし? 
            ―別惑星に期待・欧州チーム


時事通信 10月17日(水)8時59分配信

太陽系からケンタウルス座の方向に4.3光年しか離れていない恒星
「アルファ・ケンタウリB」で、質量が地球と同じくらいの惑星が見つかっ
た。スイス・ジュネーブ大などの研究チームが17日までに、欧州南天
天文台(ESO)の南米チリにある望遠鏡で観測した。論文は英科学誌
ネイチャー電子版に掲載される。

この惑星は過去に発見された太陽系外の惑星の中では地球に最も
近い。太陽に当たるアルファ・ケンタウリBとの距離が約600万キロと
近く、高温のため生命は存在しないと推定される。しかし、別の惑星
が、水が液体として存在できる離れた場所にある可能性が高いという。

アルファ・ケンタウリBの質量は太陽の9割で、太陽より温度がやや低
い。発見された惑星の質量は地球の約1.1倍で、公転周期は3日と5
時間余りと推定された。
 

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最も近い恒星系に地球大の惑星…研究チーム発見

読売新聞 10月17日(水)11時49分配信



スイスのジュネーブ大などの国際研究チームは、私たちの太陽系に
最も近い恒星系「ケンタウルス座アルファ星」で、地球ほどの大きさの
惑星を見つけたと発表した。

英科学誌「ネイチャー」電子版に18日掲載される。恒星のすぐ近くを
回っており、生物が存在できる環境ではないという。

ケンタウルス座アルファ星は、恒星が3個ある三重連星系で、地球か
ら約4光年しか離れていない。欧州南天天文台が、星の光の波長変
化を調べる高精度惑星探査装置をチリのラ・シヤ天文台に設置して
観測した結果、3個のうち「B星」のそばに、重さが地球の1.13倍ほど
の惑星が見つかった。恒星との距離は、地球―太陽の距離の25分
の1で、3日強の周期で公転しているという。

最も近い恒星系でも地球大の惑星が見つかったことで、研究チーム
は、いずれ生物が住める環境を備えた地球大の惑星も見つかる可
能性があると期待している。


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アルファ・ケンタウリといえば太陽系に最も近い恒星として大変有名な星。
この星、実は最も大きな「A」と、今回惑星を保持していると発表された
「B」とが、最短距離11AU・公転周期79.91年にて両恒星の間にある共通
重心の回りを周回しており、その大外、A/Bのペアから13,000AU(0.2光年)
も離れた公転軌道上を三番目の恒星であるプロキシマが100万年にも及
ぶ周期で周回しているという我が太陽系に比較すると大変奇異なもの。
この星系に発見された惑星は「B」のみの回りを周回する惑星であり、
A/Bの共通重心の回りを周っているわけではない処が、最初に例出した
PH1とは大きく異なる点です。

今後この手の多重連星系に系外惑星が多く発見されることが見込まれま
すが、その際、どの恒星・どの共通重心の回りを周っているのかを理解し
ていくことが肝要かと思われます。惑星公転軌道の長期間安定性などに
大きな差があるはずですし、軌道計算の難易度にも大きく差が出るはず
です。どうせ僕にはそんな計算無理ですが。

でもね、アルファ・ケンタウリにまで系外惑星が発見され、さらに、ハビタブ
ルゾーンにも別の惑星存在の可能性あり、との報がとうとう出たか、とあ
る種の感慨があるわけです。

すぐお隣りの恒星にも地球並みのヤツがあったのか、と。こうなるとほぼ
全ての恒星が惑星を保持しているんじゃないかと考えぬ方がおかしくなっ
てくるわけで。

連星系内の惑星の存在とその軌道要素・挙動、最も近い多重恒星系内
にも惑星、と様々興奮させられる日々です。



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